ピコとロゼッタとギター | Tahichi from GiNkS Official Blog

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タヒチのブログ。

久しぶりの更新。


指先や鼻が凍りつくかと身体を震わせる朝ほどではないけれど、相変わらずマフラーを手放すことが出来ない昼下がりのアメリカ村。

その象徴にして中心地の三角公園から徒歩数秒のロゼッタカフェにて、GiNkSのギタリストPICOが初めて一人のミュージシャン・PICOとして弾き語りソロライブを行うということで、同じ釜の飯を食う僕もその勇姿を目におさめようと客としてお邪魔しに行きました。

僕がドラムを叩く右斜め前で、髪を振り乱しながら愛機を引き倒すPICOの後ろ姿は見慣れたものだけれど、いつも応援してくれるお客さんに混じって真正面から、しかも歌を聴くのはなんだか不思議な気分だった。




ここ1年で彼は演奏もステージパフォーマンスも以前より研ぎ澄まされ、近くで見てきた僕にとっては尚更目を見張る程の進化を遂げたのを肌で感じてきた。

けれど、それでもやはり「初めて一人で」ともなれば違うのも当たり前で。

ステージ開始前にふとこちらにやって来て僕と何気ない会話をするPICOは、GiNkSのライブ前でも見たことが無いほど緊張しているのがありありと伝わってきた。

大前提としてこの場所にはお茶を楽しみに店に足を運ぶ人が大半だ。

簡単な自己紹介とまばらな拍手の後、いよいよ演奏が始まる。

終わったあとに彼の口から聞いてわかったことがあって、今日の本番直前の昼頃までは実はもともと用意していた別の曲をやる予定だったらしい。

詳しい理由や事情はわからないけれど、ともかく土壇場で急遽楽曲を変更して選んだものは彼が敬愛してやまないHIDEの曲だった。

hide - TELL ME


レコードだったら擦り切れるほどに学生時代に聴いたという曲のカバーを、PICOは2ステージに渡って披露した。

2ステージ目の前には普段GiNkSを応援してくれているお客さんの顔も増え始め、演奏が終わり締めと感謝の言葉がPICOの口から出ると温かい拍手の中で幕は閉じた。

前日の突然の告知にも関わらず彼の為に足を運んだ顔なじみのお客さんの姿を見て、熱くこみあげるものがあった。

GiNkSは活動休止が決まったけれど、それで全てが水泡に帰すものでは無かったのだと。

決して数は多くないけれど、GiNkSは誰かの心に残せるものがあったのだと。


初めて人前でまともに歌ったという彼の歌声は諸手を上げて絶賛するレベルでは無かったかもしれない。

それでも人の褌を借りた手前でありながら、心に刺すなにかはあった。

同じバンドのよしみで過剰に感情移入して観たことは否定できないけれど。

彼が今回カバーしたhideの「TELL ME」にこんなラインがある。

ほころびている傷を埋めるのは僕が僕で在り続けるため

めちゃくちゃ刺さりました。

PICOの為の曲なんて大それたことはとても言えないけれど、彼にピッタリだなぁと。

この曲をやることになったのもあるいは必然だったのかもとかメルヘンなこと考えたり。


帰り道、あんなに本番前ガチガチだった彼の表情は、初めての挑戦をやり遂げた達成感で緩やかにほころんでいた。

パワーをもらいました。

音楽したくなった。


その足でVARONにLOCKSEEDのライブを見に行きました。



めちゃ良かった!これは2.25の対バンが楽しみ。

もっと音楽したくなった。


というわけで2月はLOCKSEEDのレコ発においでよ。

fictional us/LOCKSEED


2.25(木)心斎橋VARON
LOCKSEED presents.「描いた夢のその先へ」

LOCKSEED / Blow the instability / GiNkS / Dear ESPACIA / Hydright / E☆XYZ / LAW OF LIBERTY / 脳内リフレイン(O.A)

OPEN/START 17:00/17:30
ADV/DOOR ¥1500/¥2000(1D別)

チケット申込→http://ginks.jp/live.html






GiNkS - Number 211


GiNkS LIVE 15.07.24



↓他 MV
GiNkS「alchemistory」SHORT MOVIE

GiNkS - waiting for you (short ver.)

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