今日も陽射しが心地よい
山から流れている雪が舞っているがwalkingにはちょうど良い感じ
年末年始用に借りてきたのを読み終えた
江國香織は初めて読んだが良いですな、シュリンクの短編集も味わい深い
さて、何か事故や不祥事が起こると『再発防止』という言葉が出る。
再発防止、つまりは抜本的に見直して再度そのようなことが起こらないように対処する。ということだと思う
これは先日の羽田空港の事故などには適用できることである
少し確認するだけでも事故が起きた滑走路の運用自体に無理があったことが懸念される
”「羽田空港にはA~Dまで4本の滑走路があります。事故当時は北風が吹いていましたが、この場合、B滑走路は使用せず、A滑走路が着陸、D滑走路が離陸専用となる。ところが、C滑走路は常に『離着陸兼用』の運用なのです」”
効率を崇める国民性がある、そのためにとことんまで突き詰める。そうなると何かのキッカケで大惨事が起こる
滑走路の運用と管制官への過負荷、日本の労働だね
つまりは効率・生産性を突き詰めて遊びのないカツカツ運営するのではなく、過度な負担や危険が生じないように安全運行する体制に舵を切るということだろうと思う
これにAIを活用すればこれまで以上に安全・確実に効率・生産性を向上できるなどと舵を切るとおかしな方向に向かうことになる
それでは、昨年末から話題沸騰の逮捕者も出ている自民党の「見えない収入」に対する『再発防止』とはどういったことだろう?
と疑問が浮かぶ
羽田空港の場合はヒューマンエラーと滑走路の運用その他のいくつかの予測不可能な不運が重なって起こった事故である
しかし、誰かが意図的に「見えない収入」を作っていた、あるいはそういうシステムを構築・運用していた。という事象においては再発防止という発言はおかしい
誰かが意図的に悪い(ルール違反)ことであることを認識していながら実行していた悪事である
あらかじめ悪いと分かっていることをやっているのだから「罰する」以外対処はないのではないかと思う
「自分は悪いとは分からなかった、理解できなかった」というのであれば先生として不適格である
正しそうな言葉で我々は更生します、我々を信じて下さい。とアホな言動を許す側もどうかしていると思うが、本当に言葉だけなんだ。中身が何もない、そんな人たちが国家を運営しているんだな
そんなことを思ったのは何気に見ていた昨日の「仰天ニュース」?中居君と鶴瓶がやっている番組で『森友学園問題』を取り上げていたのを見たからである
麻生太郎副首相が「再発防止」を述べていたが、明確に作為的に組織的に公文書の改竄とおかしな国家資産の売却を承認したのである。再発防止では無く「厳しく罰する」のが筋である
そして罰せられているのは申請した籠池氏だけである、承認した側(組織的忖度、公文書改竄)は軽い懲戒処分だけ少なくとも籠池氏と比較するととんでもなく軽い
次のような内容
佐川当時局長直々の改竄指示(残した資料に明記)
裁判では佐川当時局長の「国として行った行為は個人に責任なし」の主張が認められる
会計検査院へ提出する資料も改竄(会計検査院もグルである)
約300箇所
8億円の値引き
近畿財務局による遺書を寄越せ事件(録音あり)
改竄指示と改竄は認める、赤木ファイルに詳細が明記されている。しかし刑事事件としては一件も起訴にはなっていない
先生の前では司法も死んだも同然のようだ
”控訴人から申し出のありました証人および被控訴人本人の尋問につきましては、本件訴訟における主張立証の内容、双方から提出されました人証調べに対する意見書の内容をふまえ、合議いたしましたけれども、尋問を実施する必要性はないものと……」”
守るべき対象が間違えている、国の役人として個人的に悪事をおこなったことを免責とするルールは先生の免責特権も助長しているのだろう。
こういったことが積み重なって、先生と役人は免責特権を有してそれを支えているのが司法という構図が構築されている、それは検察としても動けないケースが相当数あるということも示唆している
日本国民て優しいよね
なんでも許してしまう
少なくとも森友学園の組織的忖度に関わった人物(先生も含めて、いろいろな人が関わっているようだし)は正当に罰を受ける必要があると思う。
それは今回の「自民党みえない収入、総額5億円」の件も同様に、指示されて実行した側以上に指示した側(忖度を強要した側)により重い刑罰を課す事例が必要な時期にきているのだろう