東川篤哉著『館島』読了 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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            (横浜・馬車道)

     昔の映画『酒とバラの日々』ではないですが、

       「本と映画とのんの日々」ですニヤリ

 

『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』より

        皆さん「月が綺麗ですね」

 

 

今年7作目の読了。

東川篤哉著『館島』を読了しました。

 

その館には名前が無かった。

1階は六角形なので『十角館』はあるのだから『六角館』にしたらいいのにと思うが、

出来ない理由は最後に分かる。

 

その館で岡山県では名士の建築家・十文字和臣が半年前に死んだ。

死体は中心を貫いている螺旋階段からの墜落死と思われた。

が、死体の状況と周りの状況で墜落死ではあるが転落死ではない、

不思議な状況が出来上がっていた。

螺旋階段なので転落は出来ないのである。

 

これって最初の車のこすりあいで最後には運転できないのではないかと思うのですが、

最初の事故の様なものは無かった事になっている・・・かも叫び

 

そして半年後。

畏敬の別荘に当時滞在していた関係者が集められた。

その中には要請されて今回新たに参加した探偵の小早川沙希がいた。

但し、小早川沙希も十文字家の親類に当たる。

参加者は以下の者。

相馬隆行:岡山県捜査一課刑事26歳~十文字家とは親類。

吉岡俊夫:十文字家の主治医。

野々村叔江:県議会銀

野々村奈々江:その娘

鷲尾智蔵:副社長・十和田の片腕。

十文字康子:社長(後任)

十文字信一郎:長男

十文字正夫:次男

十文字三郎:三男

青柳新之助:常駐管理人

栗山智治:フリーライター

小早川沙希:私立探偵

栗山と沙希以外は十文字和臣が死んだ日に参加していたメンバー。

さて、今回も摩訶不思議な不可能殺人が3件起こる。

動機はさておき館の謎を解かなければ事件は解決しない。

この作品はトリック大好きさんの好みの作品ですね。

1枚の写真から真相を解いてください。

ぼくは最初からギブアップをしております。

 

第一の落下事件だが、

島には落下して死亡する場所は皆無です。

なので螺旋階段しか落下する場所はないが螺旋階段からは落下できないのだ。

 

さて今回は3人の志望者が出るが、

トリックは動機は?

犯人は誰だ?

尚、今作も嵐でクローズドサークルになってしまうw。

 

作中ではいろんな建築物が出てきます。

沢山あって書ききれませんが少し書いて置く。

①五稜郭は敷地が5角形でからだそうです。

②山形県にある、皆さんご存知の『旧済生館本館』これは以前に話題になり、

 クロスケさんが行かれたと思います。

③日本武道館が八角形

④山梨県の旧・舂米(つきよね)学校

⑤旧・開智学校

この館島には沢山の変わった建築物が書かれています。

面白い建築物は本格ミステリに出てきたのは写真をUPしてきましたが。

テーマとして『面白い建築物』でブログを書くのも楽しいかもです。

 

後この作品では『牛窓』が紹介されていますが、

超有名リゾートなので行かれてはどう出しょうか。

一度牛窓で検索してください。

 

横道にそれましたが、

『館島』はトリック大好きな方には涎を垂らして読めると思います。

そしてぼくの好きな動機はwwwwwww。

 

ぼくは、全然分かりませんでした。

東川篤哉さんのユーモアが端々に出ていましたが苦手です。

東川篤哉作品を読まなかったのはその辺にあるので、感想は普通の作品でした。

但し、館の名前が付けられなかった理由とその姿は秀逸だと思います。

遠くから見ても全景は分からなくしている。

普通なら『六角館の殺人事件』なのですが。

この点は凄いと素直に思います。