昔の映画『酒とバラの日々』ではないですが、
「本と映画とのんの日々」です
1月は三作目となる、
今村昌弘著『でぃすぺる』読了しました。
最初から本格ミステリ+ホラーと思っていたので分かった上で読んだ。
クラスの掲示係になった小学六年生の男女3人組。
掲示係になった当人には三者三葉の思惑があった。
掲示係になると1か月に一度壁新聞を作らないといけない。
一人目は主人公の木島悠介にはその壁新聞を利用してしたい事があった。
二人目は今作のヒロインであり連続して委員長をしてきた波多野沙月が、
事もあろうに掲示係に志願してきた。その裏にはある事情があった。
三人目はサブヒロインの謎の転校生・畑美奈。
三人は壁新聞の題材を何にするのかを相談した時、
波多野から町の七不思議を調べないかと提案が出た。
木島悠介はオカルトの類が大好きで、
この壁新聞もそれで行こうと考えていたところに波多野からの提案がある。
そこから三人は七不思議を調べ始まる。
奥郷町の七不思議
①『Sトンネルの同乗者』
②『永遠の命研究所』
③『三笹峠の首有り地蔵』
④『自殺ダムの子供』
⑤『山姥村』
⑥『井戸の家』
そして7番目が無かった。
それを見つけると死ぬという言い伝えが。
そして、3人は順番通りに不思議な場所を探検し始めた。
・七不思議は誰が作ったのか?
・魔女が出て来る?
・なずての会とは何か?
・得体のしれないもの?
3人の冒険がたどり着いた果てはどんな世界だったのか?
読度感想ですが、
①やはりホラーと融合した本格ミステリは好きではないです。
今村昌弘さんのデビュー作『屍人荘の殺人』にも○○○が出てきて幾分ホラーが見られる。
綾辻行人さんも本格よりホラーが好きらしいので作風としては綾辻さん寄りかなと思う。
②周木律著『ウサギの町の殺人』に構想としては少し似ている。
似ているがこちらの方が良くできています。
③小学生を主人公にすると違和感がとてもある。
1人称で物語が運ぶので殆どが主人公の木島悠介目線で書かれているが、
高校生を主人公にしても使わない言葉や豊富な知識等が語られるが、
リアルで小学六年生がこれを語れば天才ですね。
それこそ名探偵コナンなら許せる言葉使いです(コナンは本当は高校生なので可です)。
同じ疑問を道尾秀介著『向日葵が咲かない夏』でも感じました。
この作品は小学四年生のミチオでした。
でも、こうしないと物語が進まないので仕方ないですかね
④祭りを中止させるにはもっと他のやり方がいくらでもあると思う。
違う事件を仕立てて中止にできたと思う。
⑤ページを捲る時のワクワク感が無かったですね。
流石に終盤にはワクワクドキドキ感はありましたが、
中だるみもあり普通の出来の作品でした。
⑥謎のものは逃げたのですよね❓
将来的に続編があるかもですね。
⑦さて、『でぃすぺる』読了のブロ友さんの所に行き感想を読んでみます。
*さあもう直、「本と映画とのんの日々」に山野草が加わります。
*さて本格的に『堕天使拷問刑』を読んでいきます。
読了にひと月かかりそうです