昔の映画『酒とバラの日々』ではないですが、
「本と映画とのんの日々」です
有栖川有栖著『絶叫城殺人事件』は六つの短編集で構成されています。
氏曰く『わたしはデビューして以来こういう題名を避けてきた』。
初めての作品は小説新潮に書いた『黒鳥亭殺人事件』。
収録作品は。
『黒鳥亭殺人事件』
『壺中庵殺人事件』
『月宮殿殺人事件』
『雪華楼殺人事件』
『紅雨荘殺人事件』
『絶叫城殺人事件』
の6編。
『黒鳥亭殺人事件』
丹後半島にある外部の壁が黒一色に塗られた『黒鳥亭』。
昔、そこで殺人事件が起きた。
そこに住む天農を火村とアリスは訪れた。
一昨日に裏庭の古井戸から変死体が見つかった。
事件の解決に協力する火村とアリス。
どんな謎があるのか❕
『壺中庵殺人事件』
坪内宗也の父が部屋から出てこないと田島絹子から連絡を受けて、
隣家の父の家に慌てて駆け付けた。
地下室の茶室よりわずかに広い四角い『壺中庵』と呼ばれている部屋の天井から、
人がぶら下がっていた。
主の首吊りの謎を解くために火村とアリスは呼ばれた。
『月宮殿殺人事件』
『この辺の面白いものがある』とアリスが車の運転をしながら火村に告げる。
その場所には警官の姿がちらほら。
そこに立っていた目的の建築物が焼け落ちたので捜査をしているようだ。
アリスが目指した面白い建築物はホームレスが自分で建てた10mもある建築物だ。
それは『月宮殿』と呼ばれている「ゴミの城」だった。
果たして焼け落ちたのは何故なのか?
火村とアリスが謎に挑む。
『双頭の悪魔』に「シュヴァルの理想宮」と云うのが書かれている。
郵便配達夫であるシュヴァルは、
ソロバン玉が重なったような奇妙な形をした石につまずいた。
その石から何らかのインスピレーションを得たシュヴァルは、以降、
配達の途上石に目をつけ、仕事が終わると石を拾いにいき、
自宅の庭先に積み上げるという行為を続ける。
リブログを読んでみてください。
『雪華楼殺人事件』
終日降りしきった雪が止んだ夜。
鞍馬山深くにコンクリ―ト建ての『雪華楼』があった。
夜中の遅くに女の悲鳴があがる。
『雪華楼』から100mの近くに住む男が110番の電話をした。
少し前から男女3人が住み着いていた。
警官が建物の3階で17歳の少女を発見。
そして、外には雪の上に男性の死体があった。
殺人か自殺か、
火村とアリスが謎に挑む。
この偶然は仕組んでも出来ない。
どうなんでしょうか?
『紅雨荘殺人事件』
箕面の『紅雨荘』の主、ベニッシュという化粧品会社の元社長飯島粧子が殺害された。
リビングの梁に洗濯物用のロープを掛け首を吊っているのが発見された。
発見者は母親の様子を見に来た息子。
自殺としては不審な点が多く、
火村とアリスが出張る事になった。
複雑に入り組んだ謎を1つずつ解き明かしていく火村だったが・・・
思いがけない事実が。
『絶叫城殺人事件』
大阪を震撼させている二つの通り魔殺人事件が起こり、
今夜、3人目の犠牲者が出た。
二つの通り魔殺人は何れも深夜の帰宅途中に殺害され、
被害者の口の中から小さく丸めた紙切れが押し込まれてあった。
その紙には殴り書きの文字が書かれていた。
そして3人目。
被害者の口の中から小さく丸めた紙切れが押し込まれてあった。
これ以降も書いたがネタバレになるかもと消した。
あーーー勿体ない。
『絶叫城』とは何か?
犯人の同期は何か。
火村・アリスコンビの作品をはじめて読んだ
六つの短編は全部面白かったです。
やはり『絶叫城殺人事件』が一番面白かったです。
何故か?
犯人が意外でした。
面白かったけど、
『江神二郎の洞察』の方が面白いです。
『双頭の悪魔』に「シュヴァルの理想宮」と云うのが書かれている。
リブログします。
*さあこれで『でぃすぺる』を思いっきり読めます。