昔の映画『酒とバラの日々』ではないですが、
「本と映画とのんの日々」です
ネタバレはしていないと思います。
今年最後の読了になりました、
渡辺優著『私雨邸の殺人に関する各人の視点』を読了。
この【私雨】邸は何と読むのか?
これは難問でした。
最初から間違った読み方をしていた。
これは『わたくしあめ てい』と読むそうです。
ぼくは『しう てい』と読んでいました
『わたくしあめ』と云う姓はふつう浮かんでこないですよね。
作家は自由で良いよね。
こんな所にも遊び心があるのです。
そしてこの表紙ですが、
内容と関係がない
これって卑怯ですよね
『嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。
資産家のオーナーは密室で刺殺され、
世にも珍しい〈探偵不在〉のクローズド・サークルが始まる。
館に集ったのは怪しい人物ばかり。
いったい誰が犯人を当てるのか。
各人の視点からなされる推理の先に、思わぬ悲劇が待っている。』
表紙からライトミステリー感が溢れています。
それに感化された訳ではないが、
中盤くらいまではこれは本格やけどラノベやと思い読んでいた
でも流石に中盤以降終わりまできっちり本格を書いてくれているので満足。
トリック推しの皆さんのこの作品のトリックは如何視るのでしょうか?
動機は『屍人荘の殺人』で思ったのと同じ、
「そんな事で殺人をするか❓」
でした。
だから納得は出来ない。
そして、探偵不在のクローズド・サークルと書かれていますが真実は如何か?
各人からの視点で書かれた本挌は初めて読みました。
一番多い視点は、
T大ミステリ研究会・二ノ宮
牧・雑誌編集者
梗介・雨目石昭吉の孫
以下、読了まで各人の視点からの構成でした。
プラスXと云うのもありました。
ガチガチの本格ミステリ大好きなぼくですが、
後半はかなり面白かったです。
本格マニアは是非お読みください。
追記
我こそはと謎解きに挑む多重推理の一つですね。
余り好きだは無いのですが・・・
年末なのでこれくらいにしておきます。
*明日は今年読んだ本&観た映画です。
*今は杉井光著『世界でいちばん透きとおった物語』を読んでいます。
3日連続で掃除をしておりました。
漸く本日で終了
お正月にしか食べない「なます」の大根と人参の擦りました。