二階堂蘭子探偵集「ラン迷宮」読了 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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二階堂黎人さんの女・名探偵~二階堂蘭子探偵集「ラン迷宮」読了しました。

途中,中断が何度(福ミスの原稿読みとか)もあったので、

読了に日にちがかかりました。

 

ラン迷宮は二階堂蘭子の3冊目の短編集で、

泥具根博士の悪夢、蘭の家の殺人、青い魔物の3辺が収録されている。

                        2014年4月の発売。

 

                 『「魔王ラビリンス」の脅威が取り払われた後、

                 探偵活動を再開した二階堂蘭子に、

                 洋蘭の栽培をする賀来慎児とその叔母が脅迫されている、

                 という相談があった。慎児の父・賀来レオナは、

                 著名な西洋画家だったが、12年前に不審死をとげ、

                 その直後、母も服毒自殺していた。脅迫と何か関連が?

                 そして慎児が住む「蘭の家」に向かった蘭子を

                 待っていたのはレオナの3人の愛人たちだった。』

                              講談社ノベルスより

 

 

他に短編集は以下の二冊がある。

ユリ迷宮(ロシア館の謎、劇薬、密室のユリ)

バラ迷宮(サーカスの怪人、変装の家、喰顔鬼、ある蒐集家の殺人、火炎の魔、薔薇の家の殺人)

 

二階堂黎人さんのおどろおどろしいストーリーと、

論理的解決にいつも騙されている。

その作風は長編向だと思います。

短編だと物足りなさが残ります。

 

今回の3作品も、

蘭子の小さな出来事も見逃さない俯瞰する目が解決に導く。

短編だが蘭子が「人狼城」の後行方不明になり、

帰還してからの物語「青い魔物」が書き下ろしで書かれている。

面白い作品群でした。

 

追記

9月に待望の蘭子子シリーズの「巨大幽霊マンモス事件 」が出ます。

二階堂蘭子シリーズ長編10作品目です。

楽しみです。

 

尚、二階堂黎人さんは島田先生の次に好きな作家さんです。

 

今朝の6:30~1時間と少しですが大雨が降りました。

これくらいの時間で良かったです。

 

昨日と今日は例の水槽へのメダカと海老の引っ越しと、

紫陽花の植替えを考えてましたが、

暑いので止めました。

 

昼からは義母(奥さんの母親)の施設へ様子見に行ってきました。

施設の環境はとても良いです。

緑が一杯でぼくも好きです。