「御手洗シリーズは順番通りに読んでください」 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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            (横浜・馬車道)

              名探偵・御手洗潔ファンの皆様へ

                 2015年3月13日初投稿

                 2016年8月27日 改訂1(加筆しました)

                 2017年8月11日 改訂2(加筆・修正いたしました)

                 2018年9月7日 改訂3(加筆・修正いたしました)

                                      2023年6月1日 改訂4(加筆・修正いたしました)

古くからのミタライアンやカズミスト。

及び2チャンネルの方々は良くご存知ですが、

御手洗潔シリーズを読まれる方は、

絶対に出版の順番通りに読んで下さい。

 

リアルな時系列で書かれているため、

これはお約束のことです。

途中の作品をチョイスして読んだ場合は、

あとで必ず後悔をします。

 

これは森博嗣さん、京極夏彦さんの京極堂、二階堂黎人さんの蘭子シリーズ、の作品も同じです。

 
以下、御手洗潔シリーズの順番を加筆修正いたします。
尚、加筆修正の個所はピンク色にしてあります。
読書の参考にしてください。

 

 

1、 占星術殺人事件(1981年)

2、 斜め屋敷の犯罪(1982年)

3、 御手洗潔の挨拶(1987年)短編集

   収録作品:数字錠 / 疾走する死者 / 紫電改研究保存会 / ギリシャの犬

4、 異邦の騎士(1988年)

5、 毒を売る女(1988年) 短編集 「糸ノコとジグザグ」は御手洗潔シリーズ

   収録作品:毒を売る女 / 渇いた都市 / 糸ノコとジグザグ / ガラスケース /

   バイクの舞姫 / ダイエット・コーラ / 土の殺意 / 数字のある風景

6、 御手洗潔のダンス(1990年) 短編集

   収録作品:山高帽のイカロス / ある騎士の物語 / 舞踏病 / 近況報告

7、 暗闇坂の人喰いの木(1990年)

8、 水晶のピラミッド(1991年)

9、 眩暈(1992年)

10、アトポス(1993年)

11、御手洗潔のメロディ(1998年)短編集

   収録作品:IgE / SIVAD SELIM / ボストン幽霊絵画事件 / さらば遠い輝き

12、Pの密室(1999年)中篇 収録作品:鈴蘭事件

13、最後のディナー(1999年) 中短篇 収録作品:里美上京・大根奇聞

14、ロシア幽霊軍艦事件(2001年)

15、セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴(2002年)中篇

16、魔神の遊戯(2002年)

17、ネジ式ザゼツキー(2003年)

17、上高地の切り裂きジャック(2003年)中篇  収録作品:山手の幽霊

18、摩天楼の怪人(2005年)

19、最後の一球(2006年)

20、溺れる人魚(2006年) 中篇 収録作品:人魚兵器/耳の光る児/海と毒薬

21、UFO大通り(2006年)中篇  収録作品:傘を折る女

22、リベルタスの寓話(2007年)中篇 収録作品:クロアチア人の手

23、進々堂世界一周 追憶のカシュガル(2011年) 短編 収録作品:進々堂ブレンド1974/シェフィールド

       の奇跡/戻り橋と悲願花/追憶のカシュガル

24、星籠の海(2013年)

25、屋上の道化たち(2016年)

26、御手洗潔の追憶(2016年)短編 収録作品:御手洗潔、その時代の幻
   天使の名前/石岡先生の執筆メモから/石岡氏への手紙石岡先生/

       ロング・ロング・インタヴュー/シアルヴィ/ミタライ・カフェ/あとがきに代えて

      これは、過去に書いて分散していたものを一冊に纏めたもの。

27、香久山の白い衣(2016年)短編( ダ・ヴィンチ2016年6月号掲載)

28、名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇 (講談社文庫) 文庫2017/8/9

   収録作品:「数字錠」  「ギリシャの犬」(短編集『御手洗潔の挨拶』より)  「山高帽のイカロス」

   (短編集『御手洗潔のダンス』より) 「IgE」  「SIVAD SELIM」(短編集『御手洗潔のメロディ』より) 

29、「鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース」(2018年)長編

30、「鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース」(2018年)短編「鍵のかかった部屋」に世界にだひとりのサンタクロース」が収録されている。

31,「ローズマリーのあまき香り」(2023年)

*注:27の「香久山の白い衣」はまだ本として出版されておりません。

   映画「星籠の海」に出てくるオリジナルキャラの福山市大の歴史学の滝沢助教授が

   御手洗に持ち込んだ難題を解決すると云う物語。

 

*注:28の作品集は過去の短編集の中から人気の高い作品をチョイスをしたもの。

   これを読んでもいいけれど、出来たら短編集を全部読んでいただきたいと思います。

   それが御手洗潔を愛する者の立場だと思います。


 18、摩天楼の怪人(2005年)を読了すればもう順番通りに読まなくても良いと思います。

  殆どのメインのキャストは出てしまっているからと時系列に書かれなくなったためです。

 

 

 

*以下は御手洗潔が主役ではなく、助演をしております。

   5の切り裂きジャック・百年の孤独の探偵は御手洗潔です。

   9の 御手洗パロディ・サイト事件(上・下)及び12のパロサイ・ホテル(上・下)は御手洗潔のパス  

   ティーシュ(模倣)集です。

 

1、龍臥亭事件(1996年) - 石岡君が主役の長編で、御手洗潔はTELのみ。   

2、ハリウッド・サーティフィケート(2001年) - 松崎レオナが主役の長編で、

  御手洗潔はTELのみ。 

3、龍臥亭幻想(2004年)- 石岡君が主役の長編で、御手洗潔はほとんど

  登場しない。 

4、犬坊里美の冒険(2006年)ただし、これは里美が主役の長編で、

   御手洗潔は登場しない。
5、切り裂きジャック・百年の孤独(1988年8月)ークリーン・ミステリは

    御手洗潔です。これは是非読んで下さい。

6、御手洗さんと石岡君が行く(1998年 コミックアンソロジー)

7、石岡和己の事件簿(1998年 コミックアンソロジー)

8、ちっぱーみたらいくん(1998年 コミックアンソロジー)

9、御手洗パロディ・サイト事件(上・下)(2000年パスティース集)

10、御手洗潔攻略本(2000年アンソロジー)

11、石岡和己攻略本(2001年アンソロジー)

12、パロサイ・ホテル(上・下)((2001年 パスティース集)

 

1994年に御手洗は石岡君を残し横浜・馬車道を去る。

それ以降は横浜・馬車道に同居していた石岡君が、

未発表の事件を発表している。

 

1994(平成 6)年1月御手洗潔はヘルシンキへ。

ストックホルム大に招かれ、客員教授となる。

これ以降の記述者は、

ハインリッヒ・フォン・レーンドルフ・シュタインオルトである。

 

御手洗シリーズの傑作と云われているほとんどは、

アトポス(1993年) までのリアルの横浜・馬車道時代に時系列で

書かれている作品群です。

これ以降も好きな作品はありますが、

殆どのファンは横浜・馬車道時代が最高だと思っております。

ぼくもまたそう思っています。

 

さあデビュー作の『占星術殺人事件』からお入りください。

ただし、最初の20ページ位でギブアップないでください。

最初の20ページ位はホンマに面白くない。

でも、そこを読まない限り『占星術殺人事件』を読了できない。

そこをクリアできたら、読み終えれば、素敵な御手洗ワールドに入れます。

面白いことは請合います。

 

 

 

 

                   占星術殺人事件

 
  加筆修正あります