さて、前座話の最後です。
当時、3階には田賀のみが机を構えていました。
こんな感じです。
「いたずら者の来訪」 で、ノックされていたドアを開けるとアカデミーがあり、その右奥の窓際に隠れるようにして田賀のデスクがありました。
当時はスタッフが少ないこともあり、今にもまして完全夜型だった私はアカデミーに泊まることも多く。
そんな時にはいつも、デスクの下に寝袋を引いて寝ていました。登山部だったので、寝袋は必需品。いつどこででも寝られるようにと、ちゃんと東京にも持ってきました。
さて、それは。
いつものように顔を洗って、コンタクトを外して、着替えて、寝袋に潜り込んだ、ある夜のことでした。
夜中・・・たぶん4時近くだったでしょうか。まだあたりは真っ暗の時間帯に。
何かの物音で目が覚めました。
地面も振動していて、「地震かな?」と思って起き上がり。
物音がするほうに、様子を見に行きました。
すると。
音がするのは、真っ暗なアカデミーに10個並んでいる机から。
なんと、10個並んでいる机のうち、ひとつだけがガタガタと揺れていました。
あっけ。
②につづく