[将棋]昨日はマイナビ一斉予選を観に行ってきた | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 一日遅れの報告となってしまいましたが、昨日マイナビ一斉予選の現地観戦に行ってきました。一日のスケジュールはだいたい去年と同じかと思います。イベント会場に居れば、プロ棋士の解説をごく近接距離で聞けますし、メインイベントとしては昼食時間帯に豪華メンバーによるトークショーがありました。また対局自体を見たい人は、対局場に行って、それぞれ推しの女流棋士の方の真剣勝負の様子を間近に見ることが出来ます。

 

1.福間女流五冠、危なげなく予選突破の2連勝

 12人の本戦トーナメント入りを懸け(今年の予選免除シード選手は昨年のベスト4:大島女流二段、北村女流二段、加藤桃子女流四段、伊藤沙恵女流四段)、午前と午後に準決勝、15:35から各組決勝でした。福間さんは、ほぼ危なげなく2戦を勝ち抜きました。私も、せっかくの機会なのでフェンス代わりのテーブル越しで、だいたい2mくらいかなという距離で観戦しておりました。椅子が用意されているので座ることも可能ですが、ビルの窓から逆光が射し込んで駒の文字が光って見えにくいので、ずっと立って観ていました。対局位置と柱の関係で場所によって見えやすさは異なりますが、座るとほぼ文字が見えないかな。持ち時間30分の対局なので、私は別に疲れないし...。(盤面をずっと見ていれば、駒の文字が見えなくても序盤ならだいたい配置は分かりますが、中盤以降、特に持ち駒なんだったかなとか、すぐ分からなくなります...。これは棋力次第でしょうけど。)

 福間女流五冠の初戦は脇田女流初段で、2年前にマイナビ本戦トーナメントで大番狂わせの敗北を喫した因縁の相手となります。昨日は向かい飛車からいったん美濃囲い側の4筋に戻し、もう一度三間飛車に振り直すという展開に。脇田さんが対抗形で玉頭戦を視野に入れて3筋の位を確保するも、福間さんは焦らずゆっくり相手に手を渡しつつという流れに。持ち時間はどうしても実質上チャレンジャーとなる脇田さんが多めに投入となり、先に仕掛けて行きましたが、危なげなく対応して中盤の折衝でリードし、そのまま勝ち切ったかなあと。(すいません、昨日のことなんだけど忘れてます。)

 午後の相手は田中沙紀女流1級(こちらは棋譜中継あり)。脇田さんもそうでしたが、それ以上に対戦するだけで大きなプレッシャーを感じているようでした。滅多に当たれない相手ですから、序中盤で崩れないようにと細心の注意を払っているように見えました。ただ持ち時間が30分の早指し戦なので、ちょっと勿体ないというかリズムが悪そうでしたが、現実的に勝ちを目標というより、行けるところまでしっかり指したいという感じかなぁと、それはそれで大事な気もします。そんなことで、福間さんは、指し慣れた(後手番)ゴキゲン中飛車の想定範囲という感じでほとんど時間を使わずに序盤戦を乗り越え、その後、58△5七歩とクサビを打ち込んだ辺りでは、傍で見ていて決まったかなと思ってましたが、ソフトの形勢を見ると結構互角で先手も耐えていたんですね...。ただ、王者が攻め込んできて、それを正確に受け止めないといけないというのは、厳しい状況だったようで、そこからは一気でした。

 昨日は2局通して福間さんは流石の強さだったという感じでした。その後、藤井猛九段がホスト役で勝者インタビューと本選トーナメントの抽選会があり、本選1回戦の対局相手はレジェンドの中井女流六段となりました。中井さんが一番最後に勝利を決め、やってきたら本戦対戦相手が最強の福間さんと分かって憤懣やるかたなしと、ちょっとこぼされてましたね...(この辺は帰宅時にweb観戦チケットに申し込んで後で録画を見ました。というか、まだちょっとしか見てないのでこれから明日にかけて全般的に観る予定)。

 上田女流四段の勝者インタビューにも話が出ましたが、マイナビトーナメントの対局は、他の棋戦の合間に不定期なタイミングで入るので、調整が難しいとのこと。やっぱり、そうなんだなぁと。負けたのを何かのせいにしては良くないかもしれないけど、夏以降はタイトル戦が沢山ある中でポコッと対局が入るし、去年は一年がようやく終わったかなと思うタイミングで、12月28日にもう一局という感じでしたし...。

 

2.現地の写真

 少し前にカメラを買った!とはしゃいでましたが、ルゥクのイベント以降、カメラ熱がダダ下がりショボーン。やっぱり月に1000枚撮らない人はスマホかコンデジで十分かもしれない...。昨日も一応、持って行ったんですが望遠レンズは重いので64mm相当までの標準ズームレンズ装着で行きました(要は望遠撮影できない)。しかも、カメラの操作ボタンとか、どれがどれだったかパッと思い出せず...。昨日はイベント会場のみ撮影可能で、対局者(つまり福間さん)は撮れないルールだというのを分かっていたので、まぁ元々気合0だったのですが、それにしても酷いガーン

 

一番のお楽しみイベントは昼休みのこの3名によるトークショー。正面のでっかい窓ガラス(去年はブラインドが下りていた...)からの最強の逆光で、露出補正をどうするんだったかカメラのボタン操作が間に合わなかった。まぁまぁ、それはさておき、森内九段、藤井猛九段、西山女王と超豪華布陣でした。

 のっけから藤井九段が西山さんのプロ棋士編入試験の話題を振ってくれて、西山さんが答えて曰く、資格取得が確定するまでは挑戦するかどうかは慎重に回答するつもりだったが、確定後(つまり勝った後)はいったん日を置くと、いろんな人から挑戦した方が良いというアドバイスがくるだろうけど、自分自身で決めたっていうプロセスを重視したいので、すぐその場で挑戦を表明することにしたそうです。

 

 イベントの中身としては、大島女流二段とのマイナビタイトル戦の振り返り解説。第1局を選ばれていましたが、上の写真の局面の少し後に、振り飛車から▲9七桂と飛ぶ手順が優秀だったそうです。ただこれは将棋世界の振り飛車講座の記事に出ていたのを西山さんが読んでいて、実戦では解説記事よりも都合の良い局面になっていたそうで、藤井先生も、「僕も将棋世界を読まなくちゃ」みたいに軽いジョークを飛ばしていました。

 

もう一局は森内九段の解説。(どんな話だったか忘れてしまったキョロキョロ)。大盤を使ったこの解説会の前に、森内九段は先後が決まっている対局での勝率が高いとのことで、西山さんがその心を聞く場面がありました。(編入試験の心構え対策?) 森内九段曰く、居飛車戦は先後差が大きいので、西山さんはあまり気にせず中終盤力で勝つと思えば良いのでは、みたいな回答だったかと思います。

 

 対局場に行かずにイベント会場に残ると、プロ棋士の盤面解説をこんな感じでテーブルを囲んで聞くことが出来ます。これは午後の対局で福間さんが脇田さんに割と早く勝ったのでその後、イベント会場に戻ってきた時間枠の最後のあたり。藤井九段と三間飛車の山本五段の振り飛車党談義みたいな話もされていたかなと。(僕は95%観る将ですが、自分で指す方は普通の大盤解説会よりもさらに楽しいと思う。)

 内容とは関係ありませんが、テーブル2つに盤を計4面揃えていましたが、どれもビニールの盤がフニャフニャで、それはいただけないかなと。最低でも木の2寸盤を使うべきとかは思わないのですが、端の駒が滑りやすかったり、微妙にちょっと見にくかったり...。というか、出来ることならアイロンかけてピシッと伸ばしたい。と、そう思うのだが。

 

 その他、真剣に書こうと思えば、もっといっぱいネタがあったと思いますが、取りあえず今日はこの辺で。