一昨日のホテルニューオータニで行われた清麗戦開幕局、持ち時間4時間の激戦の余韻冷めやらぬ中一日で、本日は関西将棋会館にて里見女流五冠は持ち時間40分の短期決戦となる朝日杯一次予選に登場しましたが、神崎八段に敗れてしまいました。
振り駒で先手を引き、得意の中飛車対居飛車右玉の勝負は中盤戦で優勢から勝勢になるくらいの局面まで押し込んでいたのですが、美濃囲いの弱点でもある1筋から端攻めの反撃を受け、△１六桂の王手に▲３九玉と引いた形が４八に自陣角がいたため袋小路の危ない形。それでもきっちり余していたはずなのですが、その桂馬を消去せずに駒得はしたものの角銀と飛車交換を受け入れた時点で優勢分をかなり吐き出してしまい、その後は秒にも追われ受け切れませんでした。結果は残念な逆転負けとなってしまいました。
場所移動を含む中一日の強行スケジュール。それでも本局も優勢になったていただけに、逆に少し一瞬エアポケットに入ったように虚を突かれたような感じだったでしょうか...。前局との持ち時間差が大きく、ここでじっくり考えればと言う局面でも瞬発力で指さないといけないので...。ただ、それを言っては相手も同じ持ち時間ですし、残念ですが常にちょっとしたところで逆転があるのは将棋の怖さですね。
来週18日（火）はまた一般棋戦で脇九段と王位戦予選の対局が入っています。こちらは持ち時間4時間で、一日かけたじっくりした長い戦いになるかと。
里見さん
、頑張れ～
（今日は何故か会社が4連休にしてくれるためなのか休日設定日です。それなのに運悪く午後は社外での会議が入っており、これから東京へ行ってきます。もしも午前に里見さんが勝っていたら午後の2回戦（対北浜八段戦）も気になるところだったので、神様が午後は会議に集中しなさいって、そういうことだと思うことにしよう。）