女流王将戦第1局の結果 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨日行われた女流王将戦の第1局は、振り駒で先手となった挑戦者の西山女流二冠が相振り飛車戦模様の出だしではやや珍しい四間飛車にすると、しばらくは戦形の態度を保留していた後手の里見女流王将が先手の▲8六歩を見て居飛車を選択。序盤から両者ともに一手一手を慎重に選んでいく緊張した展開でしたが、中盤西山さんの左桂を跳ねての金桂交換の捌きから優勢となったものの、そこから里見さんがまた形勢を戻す熱戦になりました。終盤戦に突入したところで、里見さんがやや無理気味に角を切って斬り込んで攻めに行きましたが、西山さんが的確に守りきり、最後は逆に読み切っての寄せで先勝となりました。
 序盤の駆け引きから、先手の金無双の2八銀が居飛車相手には壁銀となる悪形のようでしたが、▲1七銀と上がった形が意外と終盤戦で守りに働くという意外性というか展開の綾もあったのかなと。
棋譜はこちらの公式ページに出てくるはずです(現在は未掲載)。

昨日は朝10時少し前から、囲碁将棋チャンネルで見ていました。対局前の両者とも集中した様子。
相振り飛車模様の出だしでしたが、先手の陣形を見て△6二銀。その後も、まだ飛車を振る可能性もあったようで、一手ずつ難しい序盤戦でした。(囲碁将棋チャンネルは昼休みの正午から午後2時までは放送休憩のため、午後に入って中盤、やや西山さんがやや有利に進めていったあたりがリアルタイムでは見られませんでした。)
前日のインタビューの様子。里見さん、夏場過ぎの忙しさから、日程の密度自体は変わってないと思いますが、慣れがあるのかやや落ち着いた印象の表情でした。
解説は中村太地七段、聞き手は室谷女流三段。安定して落ち着いた解説と聞き手のやりとりでした。室谷さんも一昨年はこのタイトル戦に出ていたわけで(しかもあと一歩だった)、2年は早いですね。上の写真は急所での攻防の変化を解説していたところ。里見さんが盛り返して、このあたりでAIは完全に互角にまで戻ったのですが...。
終局後のインタビューの様子。いつもと変わらず、しっかりと一局を受け止めて次戦ではまたコンディションを整えて戦いたいとのことでした。第2局は10月17日に東京将棋会館で行われます。(ちなみに13日が棋士編入試験第3局、15日が白玲戦第6局です。やっぱり超異常スケジュールなんだが...。)
里見さん、頑張れ~雷将棋しっぽフリフリ!!