本日奈良で行われた白玲戦の第5局は、先手番の里見女流五冠が相振り飛車戦で西山白玲に勝ち、これで通算成績を3勝2敗としタイトル奪取に王手をかけました。とは言え、七番勝負は4つ勝って初めて勝ちですから全く油断は出来ません。次局は東京に戻って来て15日（土）に浅草で行われます。こちらは大盤解説会があるとのことで、私も無事申し込んだので頑張って応援観戦に行ってきます。普通なら次局が大一番と言えるのでしょうが、その前に来週8日（土）には宮崎で同じく西山女流二冠相手に女流王将戦の第1局があり、13日（木）には棋士編入試験第3局があります。心身ともに充実した状態で、一局ずつベストを尽くされることを祈ります。
今日もYouTUBE放送がありました。
最近の西山vs里見戦は、西山さんが変わったてきたのかもしれませんが、お互いに目一杯の時間を使っての総力戦模様のようです。
中盤から先手が抜け出したようですが、95▲８四歩と待望の攻めの一手を指した瞬間にほぼ形勢が互角に戻るという...。理由としては、その少し前に守りに金を使ったので詰めろにならなかったかららしいですが、それまで８四歩が入れば大きい一手という流れだったと思われるので...。
対局前の両者の様子。里見さんの黙想はいつもの通りですが、西山さんも若干、里見さんに似てきたような。。髪を後ろで束ねたり、早指し派から長考派に鞍替えしたり、まぁ根本的な棋風や生き様は似ていないとしても、振る舞いのようなところはこれだけツートップで激戦を続けていると、合わせ鏡を見るようにすり寄っていく部分があるのかなと。
終局直後の様子。今日は、立会人が谷川名人、清水常務理事、それと記録が村田智穂女流二段と、ある意味最強の里見応援団のように見えなくもなく。もちろんタイトル戦なので全員が両対局者に公平に接していたと思うので、この対局どうのという話でなく、普段から一般的にと言う意味で。
それにしても、今日の里見さんは終始落ち着いていたように思いますし、集中力を切らさず強い里見さんが戻ってきたようです。