本日行われた白玲A級リーグの8回戦で、後手番だった里見女流四冠はゴキゲン中飛車から居玉のまま攻撃態勢を築き上げ、先手番の鈴木環那女流三段が穴熊に組もうとする瞬間のわずかな隙(が見えたということなのか)を突いて、攻めかかるとそのまま一気に攻め倒してしまいました。
里見さんは持ち時間3時間の内、1時間も使わずに終局。25▲9八香と穴熊を目指した瞬間に評価値が多少後手に振れたのですが、隙ありと感知してなのか早めに攻めて行こうという流れからの必然なのか分かりませんが、そこから仕掛けるともう止まることなく、その後は優勢になったのを確信してあまり時間を使う必要がなかったのかなと。
敗れた環那さんは、どうなんでしょうか?こんなところから喰い付かれて終わっちゃうのかという感じだったでしょうか?里見さんは、この春はずっと西山さんと戦い続けて、ある意味両者100点と95点の手の比較の積み重ねで競い合っていたので、相手が85点の手を指すと、これはもらったみたいに見えてしまうのか?
あまりの圧勝だったので、改めて恐るべきと言うべきか、ちょっとプロ棋士の解説を聞かないとよく分かんない感じです。環那さんに致命的なミスがあったのかどうか。。。
#shogilive 翔@大阪>本日は第2期ヒューリック杯女流順位戦A級8回戦▲鈴木環那女流三段-△里見香奈女流四冠を関西将棋会館からお送りしています。里見女流四冠は勝てばプレーオフ以上が確定し、他局の結果で挑戦が決まる可能性もある対局です。今日も居玉のまま積極的に仕掛けました。(夏芽撮影) pic.twitter.com/pUvnydYtaT
— 日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】 (@shogi_mobile) June 17, 2022
ツイッターで本日の対局の写真が上がっていましたが、たまたまそう見えただけかもしれませんが、ちょっと今日の里見さん、恐そう。もちろん、いつも対局時には黙想して精神集中し神経を研ぎ澄まして戦う気持ちを作っていくのでしょうが、今日は一段と切れがあって近寄ったら斬られるみたいな殺気を感じさせるようでした。