2022年5月31日~6月5日のスケジュールでフランスに行ってきました。自分はこれまでも時々は仕事で海外に行ってきましたが、今回は3年ぶりでコロナやウクライナの影響があり、それ以外にもハプニングありだったので記録に残すことに。特にPCR検査の様子は、偶然にでもここを見た人に役立つかもしれないと思って。
5/31、10:30成田発でパリのシャルル・ドゴール空港に19:25着(予定)。欧州は現在サマータイムなので日本とフランスで7時間の時差となり、フライト時間は約16時間!偏西風の影響で、欧州へ旅をする場合は行きの方が確か2時間くらい余計にかかるとの記憶でしたが、それにしてもこんなに長かったかなと。飛行機に乗ってから機内のフライトマップを見たら、アラスカ~グリーンランドの方向から欧州に向かってました。ちなみに帰りの便は、6/4、パリ10:35発、6/5成田6:55着(予定)でフライトは13時間20分。こちらは欧州からやや南寄りモンゴル上空を通過する進路。これを俗に世界一周ルートと呼ぶそうですが、ウクライナ戦争の影響でロシア上空を回避するための処置。今までも物価上昇などで間接的に戦争の影響を感じてましたが、飛行機のルート変更はもろにと言う感じでした。ただ、少し我慢すれば良いだけの事とも言えますが...。
成田の免税店:通称成田五番街はほとんど閉店状態でした。
ともあれパリのシャルル・ドゴール空港に到着し、上の成田の写真と比べれば一目瞭然でほとんどの店が通常営業になっていました。エルメスなんかもやっぱりパリは違うなと、そんな浮かれ状態で次のトゥールーズへの乗り継ぎ便を待っていたところ、掲示板に赤い文字のフランス語で”ANNULE”。意味は分かりませんが、嫌な予感がしたところ英語に表示が切り替わりCANCELということでした!で、そこから、てんやわんやしたものの、今回使用したエールフランスが翌日朝の便へ変更、パリの空港近くのホテルを予約してくれました。
(と簡単に書いたものの、実際には半パニック状態ながらなんとか手続きカウンターに到着し、長蛇の列の前方に滑りこむことが出来てラッキーでした。もう1本別のキャンセル便もあったそうで、しかも一人一人の対応が20分くらい掛かって列が全然進まず。私の場合は10分足らずですぐ終わりましたが...。)
そのホテルに移動するのも、タクシーを使えば簡単だったかもしれませんが、エールフランスがシャトルを手配してくれたのでそれに従ったのですが、そこに辿り着くのがまた一苦労でした。説明は省略しますが...。
それで翌日6/1午前10時過ぎにトゥールーズのBlagnac空港に到着し、そこでPCR検査を受けました。事前に日本から14:10で予約していましたが(6/1午前は仕事をして昼食後にPCRを受けに空港に戻る予定としていた)、午前の仕事は諦め検査場を探すことに。そしたら、あっさり場所も分かり時間変更もok。検査費用は44ユーロで、検査自体は1分も掛からずに簡単に終わりました。(トゥールーズ空港の検査サイト、予約サイト)
web情報ではホールBの出発階とのこと。そちらに向かって歩いていくと、売店の並びにCOVID-19・・・の看板を発見。
入口もこんな感じで、時折人が訪れるくらいですが混んでて待たされることもなく。空港の検査場なので日本人を含めて外国人が来れば、帰国の入国検査用だとすぐに理解してくれて、日本人の場合は日本の成績証明書があることもよく知ってました。私は成田を出発する時に検疫所(0476-34-2310)に電話を掛けて、「日本フォーマットの成績証明書がもらえない場合でも試験方法、サンプル箇所(鼻の中とか唾液とか)が正しければ問題ないですよ」と言われましたが、フランスのこちらの検査所の人は、正式フォーマットが有った方が絶対いいと。検査結果が出るのはwebでは24~48時間になってましたが、現地では24時間(以内)の貼り紙がありました(※帰国後に見たらweb上も24時間になってました)。スマホのメールアドレスを登録してあるので、そこにpdfで結果は送られるとのことで、私はその場ではスマホに結果を送ってもらえればそれでいいんじゃないかなとも思ってましたが、スマホに送られてきたのは結果をダウンロードするURLサイトで、何故かアクセスエラーで繋がらなかったため選択の余地なく再度空港に行って成績証明書をもらうことにしました。その時にオリジナルの当検査場の成績結果と日本フォーマットに書き写したものを両方書いてくれました。(領収書じゃないから2つあっても悪さできないし)。
日本フォーマットに書くのも検査用に払った44ユーロの内でした。ちなみに平日は朝7時~15時の営業だったので、6月3日の朝一に空港に取りに行ってから移動しても、8:30からの仕事に間に合いました。(仕事と言っても学会参加なので自分が座長をやる時間枠以外は居なくても大丈夫ではありますが...。実際観光で抜ける人も多いし。)
少し整理をすると、
◆日本時間5月30日(出発前日):ネットでトゥールーズ空港のPCR検査を現地6/1の14:10で予約。予約サイトがフランス語だけで英語が無く、結構不安一杯。
◆現地6/1の午前10時頃にトゥールーズ空港に到着。その場でPCR検査場を見つけ、すぐ検査をしてくれた。(鼻の穴に綿棒をつっこんで割と優し目にクリクリっと5~10秒くらい。
事務手続き合わせて5分も掛からなかったかも。)
◆現地6/3の朝7時10分くらいに、検査結果をもらいに行く。ちなみに日本フォーマットは日本で印刷したものを持参して渡した。自分はフランス語バージョンにしたが、日本語バージョンも英語併記なのでたぶん全く問題ないはず。
◆現地6/4、朝6:05トゥールーズ発~7:35パリ着の乗り継ぎ便で帰国。
日本への出国72時間以内にPCR検査を行う必要があるので、そこは結構ギリギリのタイミング。たぶん乗継便なのでトゥールーズのチェックイン(か搭乗)時間で良いとも思うが、パスポートコントロールを抜けたのはパリに着いてすぐで8時頃(だったような記憶)。その場合はPCR検査をしたのは70時間前くらいとなります。これが乗り継ぎ便でなく、ばらばらのフランス国内移動と日本への国際便搭乗だと、完全に後の飛行機の時間で計算されると思うので、そこは慎重に予定を立てた方が良いです。(と言ってる自分は出国前日まで72時間PCR検査そのものを知りませんでしたが。)
ポイント
1.海外でPCR検査をやっている病院を自力で探して連絡するのは難しい(と思う)。
2.空港のPCR検査場があれば海外旅行者にも慣れているはずなので話がスムーズ。
3.日本フォーマットの検査成績書フォーマットは印刷して持参する。(ちなみに私は書き損じとか紛失のリスクを考えて3部ほど持って行きました。)
4.スマホに電子データを送ってもらうのでもokかもしれないが、帰国時の空港カウンターのチェックインとか成田に着いてからの移動のスムーズさを考えるともらっておいた方が良い。
5.検査当日と検査成績証明書をもらうためには2回行くことになるので、72時間の制限と宿泊場所等から空港へのアクセスしやすさなどは考慮が必要。(私の場合はトゥールーズ市内で空港、ホテル、大学と移動できたので楽だった。滞在中の3日間は地下鉄、バス、路面電車乗り放題のチケットが13ユーロで使い回した。ちなみに帰国日にホテルから空港までのタクシー代が約5kmくらいの初乗り料金で28ユーロ。しかも朝4時半で予約したのに、10分遅れて来て、「予約は4:40だったよね?」とぬかした。10分遅刻で済んだから問題なかったんだけど、もっと遅れて搭乗続きに間に合わなくなって日本に帰れないんじゃないかとヒヤヒヤした。)
トゥールーズ空港にPCR検査場があって本当に良かった。そもそも、YouTubeでパリ空港にあるという動画を見てそれでトゥールーズ空港にもあるかもと思った。フランスの他の空港にPCR検査場があるかどうかは分からない。また他の欧州国やアジア、米国などの状況は分からない。それと日本の受け入れ検疫検査も徐々に簡略化されると思うので、日に日に状況は変わると思われる。今回のこのブログを読む人に有益な部分があるとは思うものの、自分の一体験話に過ぎないのでもっといい方法があるかもしれないし、最後は自己責任でお願いします。