[将棋]里見女流五冠マイナビ準決勝で勝利 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日はマイナビ本戦トーナメント準決勝の2局があり、関西将棋会館では里見女流五冠が渡部愛女流三段を下し、東京将棋会館では山根女流二段が香川女流四段を下し、両者が挑戦者決定戦で激突することになりました。両者の近々の対戦は、つい先週の2/3に白玲A級順位リーグで当たり里見さんが勝っていますが(棋譜中継は無かったけど)、マイナビの挑決戦は日程の都合なのか、女流名人戦最終局の直後に行われることもあり、伊藤女流三段とのタイトル戦が激戦となっていますから、その辺りのスケジュールも気にはなるところです。
 なお本日の対局では、ミーティングルームで椅子に座って行われたとのことですが、対局室の部屋は新関西将棋会館の寄付に対する井上一門イベントのために空けたからのようです。 
 
 

 
 振り駒で先手となった里見さんは得意の中飛車に、後手の渡部さんは居飛車党なので自然と対抗形に。序盤は銀対抗となり、結構久しぶりにがっつり組んだ序盤戦になると思いきや、渡部さんの方から早くも40△6五銀とぶつけて仕掛けてきました。里見vs渡部戦はこのあたりの序盤のバランスの崩し合いが見どころの一つになるかと思いますが、午前中は最後43▲7八金と一手しっかり守ってお昼休みに。午後になって、がら空きの5筋に47▲5二銀と打ち込み、この辺から徐々に先手ペースになっていったようです。後手の金銀3枚が4筋で壁を作っているので、一転して55▲1五歩と端攻めを敢行。徐々にリードを広げていったようですが、70~80手あたりは評価値が下がっており、この辺もコンピューターのよく分からないところ。我が家のロウスペックPCでは81▲1四桂と王手したところでは互角になっており、何が正しいのかさっぱり・・・。ただ、その後は徐々に渡部玉を追い詰めて行き、里見玉は寄らずという展開だったのかなと思いますが、91▲4三歩成から一気に詰ませに行ったところは、持ち時間もまだ20分近く残ってましたので、しっかり読み切りということだったのでしょうけれど、途中、馬を捨てて、金を打ち込んで取らせ、角を切り、銀を成り捨てと、これでもかとあたかも詰将棋のように駒を捨てに捨て、最後は二枚飛車での即詰みまで。大丈夫ということだとは思いながらもやっぱり、まさか!ってことが起きないようにとドキドキしながら見ていました。が、終盤▲4八歩と受けずに31分を使って71▲1三歩成と踏み込んで行った時に終局の変化まで読み切っていたのかなと思われるので、攻防のバランス、時間配分、読みの正確さから踏み込む決断と、調子はいいのかなと。2週間後2/24の女流名人戦第4局将棋雷も大いに期待してます(というか絶対勝つと信じて応援あるのみ)。