本日白玲A級リーグの一斉対局があり、里見女流五冠は甲斐女流五段との現在まで2連勝同士の対決に勝ちただ一人無傷の3連勝としました。その他にモバイル中継が入っていた加藤桃子清麗対伊藤沙恵女流三段戦も注目の対局でしたが、加藤さんが途中から抜け出し完勝の様子。伊藤さんの調子の良し悪しは、年明けからの女流名人戦にもつながるので気になるところでしたが、今はやはりと言うか、むしろ加藤さんに勢いを感じます。
今日の里見さんですが先手で中飛車を採用。後手の甲斐さんは居飛車で対抗形になりましたが、序盤早々10△5四歩と突いてきて、角交換(又は飛車角交換)を挑んでくる形に。最近の中飛車戦ではわりと珍しい気がしますが、いきなり乱戦となりました。途中、35▲8三桂と次の一手問題に出てきそうな技を見せ、優勢となったものの中盤では、形勢が行ったり来たりの激しい戦いとなりました。行きがかり上というのか、ちょっと乱暴な感じもしましたが、今日の里見さんは殴り合いを選択した感じでしょうか...。途中までは、少しおっかない感じでしたが、中終盤に入る頃からの読みの正確さで上回って、その辺からは一気に加速して最後は91手までの勝利。甲斐さんは最後、秒読みでしたが、里見さんは42分を残しており、終盤以降はいいペースだったのかもしれません。
来週は16日(木)に、一般棋戦の王座戦予選の3回戦で星野五段との対局が組まれていました。年末まで、まだあと何局かあるかもしれませんが、持ち時間5時間の貴重な一戦。時間をフルに使っての実戦での鍛錬になるのかと。星野さんには一昨年の銀河戦で悔しい逆転負けを喫していますので、ここは是非リベンジしてほしいです。