[将棋]里見さん、女流王座を奪回 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日、神奈川県秦野の陣屋で行われた第11期リコー杯女流王座戦第3局で、挑戦者の里見女流四冠が西山女流王座を破り、シリーズ3連勝で2年ぶりにタイトルを奪回するとともに、これで女流王座通算5期となり、クイーン王座となりました......というか、一昨年は西山旋風が吹き荒れる中、1勝2敗の惜敗ながら女流王将を失い、続いての女流王座戦は1勝3敗で歯が立たない感じでした。勝った将棋も苦肉の策というか、自らが居飛車を選択して西山さんの豪快な振り飛車をなんとか抑え込んでいこうという、自分の本当にやりたい将棋ではなかったんじゃないかと思われます。そして去年は2勝2敗からの最終局で、ほとんどまさかという大逆転負けを喫し、下手をしたら永遠に番勝負では西山さんに勝てないんじゃないかと悲観したくなるような状況でした。

 里見さんは、相手のことを意識せず(意識し過ぎてしまう時は調子が悪い時)、盤上にて自分の出来ることに集中したいとずっと言われてきて、ややもすれば強がりに聞こえかねませんでしたが、今にしてみると実際にそれが出来ているのではないかと思われます。(雑念に耳を貸さず言ったことをやり遂げるという力が半端ではない。) 女流王将戦の第3局で勝ったのが結果としては大きかったのかもしれませんが、もちろんそれも実力の内ですし、女流王座戦は大方の予想以上に3連勝と西山さんに付け入る隙を与えず(勝負は紙一重だったけれども)、里見さんの側からすれば自分の力を発揮することに専念してそれが出来た状態。一方の西山さんは、中終盤の五分五分の戦いから何かもう一つ勝ち切れない、軽い攻めでは受け止められるという、自信を持てずにもどかしさを感じていたように思えました。

 

 今日は先手の里見さんが中飛車、後手の西山さんが向かい飛車とし、相振り飛車の出だしながら里見玉が左側に進んで、これも対抗形の一種でしょうか?この秋の西山vs里見戦は、(前からそうかもしれませんが)力戦の将棋になって、一手一手が難しいながらも、里見さんはそれを楽しんでいるかのようでした。一手一手が難しくてミスが出たら敗着にもなりかねないと考えたら怖いと思うのが普通ですが、一つ一つの局面がやりがいを感じるチャレンジであるとでも言うかのようでした(お前見たのかよ?分かるの?とかツッコまれたら何も言えませんが・・・ガーン)。

 

 

 

 

 

 

 あと、女流王将の就位式が、いつもは12月初旬だったので、今週(ひょっとして明日とか?)なのかなぁ?それと女流王座の就位式は年明け2月だと思いますが、これも一般参加の募集無しなのかな?流石になんとかならないかなぁ・・・。