本日は白玲順位戦A級で里見女流四冠が先手番で、加藤圭女流二段と対戦。得意の中飛車から対抗形となり、125手で見事に勝利を収められました。
今日の対局はモバイル中継があったので、AI形勢表示をonにしながら時折（仕事の合間に）見ていましたが、互角か、微妙に居飛車持ちという展開が長く続き、それがソフトならではの「不利飛車」評価なのか、実際に振り飛車が指しにくい局面もあったか分かりませんが、流石に相手が強くなってくると序盤が終わった段階でかなり優勢とか楽な展開にはなりませんね。それでも、中終盤に入ろうかというところくらいまでは競り合っていたものの、終盤に入る頃からのラストスパートのスピードが違い過ぎて、終わってみればキッチリ一手差を付けての完勝と言えそうです。少し例えがおかしいかもしれませんが、競輪で途中まではゆっくりゆっくり周回して、最後ラスト1周になってから全速力になる感じと似ているのかも。ただ、キッチリ一手差というのはプロなら大差かもしれませんが、詰めに行って見落としがあったら負けということですから、見ている側はヒヤヒヤしますが、持ち時間の使い方もうまくコントロールして、加藤圭さんが秒読みに追われる中、里見さんは最後15分を残して乱れることなく落ち着いてのフィニッシュだったのかと。
次局の3回戦は12月10日に一斉対局だそうです。2回戦を終わって2連勝は早くも里見さんと、甲斐女流五段の二人に絞られたのですが、3回戦ではその二人が激突します。里見さんが先手番なので中飛車を採用し、甲斐さんは対抗形にしてくるのではないかと予想されます。
ただし、その前に12月7日に女流王座戦の第3局があります。一気に決めるとかにこだわらず、とにかく目の前の一戦一戦をベストで戦い抜く。御本人はそんな心構えでしょうけれども、
里見さんの必勝を祈念します
