ジャケットの袖丈詰めをやってみた! | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨日のブログにジャケットの袖丈詰めをやろうかという話を書きましたが、昨日は断念し、今日やってみました。結論から言うと、出来は見た目が90点で自分では気に入ってます。裁縫が出来る人が見れば5点とか10点レベルだと思いますが、細工部分が基本は袖の内側に来るので、あんまり目立たないんじゃないかと。
 
1)道具

まずは100均に行って、待ち針、チャコ、ハサミ(糸切り用)、シームリッパーを買ってきました。ハサミは刃先がそんなに鋭利ではなかったので、シームリッパー(糸をほどくために切断する道具)が大活躍しました。それ以外に、家にあって使ったものは、縫い針、黒い糸、ピンセット、毛抜き、普通の30cmものさし、アイロン、霧吹き、大きめのハサミ(布切りの代用)、歯ブラシ。あと段ボールをのり巻き状に丸めて、上から要らなくなったシャツでくるんだ簡易自作の筒状のアイロン台(袖まんじゅう)。
 
2)下準備
これが修理前の状態。袖に飾りボタンが3つ。
 
切羽(ボタンホール)の擬似刺繍は無いですが、パカっと開きそうなダミーデザイン。こういうのは、よくありますが、僕が思うに無駄なので止めたらいいと思う。本切羽にするか、そうでなければ筒袖にして、飾りボタンを付けたらいいと思う。あと、ボタンを留める糸がどれも切れているので、裏地を剥がしたチャンスにこれは直しておきたい。
袖の内側はこんな感じ。暗い色なので分かりにくいですが、要は裏地で縫い合わせています。
 
3)作業開始
袖を何㎝詰めるか悩みました。ガッツリ行くなら3cm。ただ秋冬ジャケットで中にベストとかセーターとか一枚着た時は、あまり袖が短すぎない方が良いのではないかと思って2cmにしてチャコで線を入れました。ボタンは一番上を外し、現在の3番目の下に付けようかと最初は思ってましたが、飾りボタンは2つでもいいんじゃないかと。2番3番のボタンは一回外してから元の位置に新しい糸で付け直しました。
 
とにかくまずは全部糸をばらす。次に上の写真のように表地を2cmカット。裏地も同じく2cmカット。折り目をアイロンで伸ばし、その後、2cm短い位置で表地&裏地にアイロンで折り目を付ける。~中略~後は最初にあった状態になるべく戻すよう、自分ミシンは使えないので、ハンドソーイングで頑張る爆笑。見栄えの観点で言うと、メインは袖の内側の作業なので、普段ボタン付けくらい出来る人ならなんとかなるんじゃないかと思う。最後は裏地と表地をまつり縫い。その際に、裏地は折り返した2枚分をすくい、表地は折り返した内側部分だけを針ですくうようにし、ジャケットの表側に糸が来ないようにする。これって、ズボン(シングル)の裾上げなどでは、表にも糸が来るので、それこそ上手い下手の差が出てしまうけど、袖は大丈夫。その代わり作業は辛気臭いびっくり
 
4)出来上がり
善悪不問で、飾り2つボタン仕様に。あと表地がポリエステルの起毛仕立てですが、折り目を付けるためにアイロンでプレスした際に、表面が潰れてしまった(さすがに溶けないと思うけど。PETの融点は255℃だったはず...。)仕方なく、潰れた表面の毛を歯ブラシで逆立ててみました。写真でもそんなに目立たない程度になったかな?(もしも高級品のスーツとかだったら、こんな冒険はしないかも・・・。)
 
裏地のまつり縫い。プロが現物見たら、「下手くそ、やり直せ!」って怒りだすかもしれない...。けど、まぁ、写真でよく分からないレベルなら、普段着ている時は内側に来るので...。
 
左:Before⇒右:After
(2cm袖丈詰め、色が違うのは照明?の影響)
 
今回の作業時間は約5時間爆笑。最初の片側が3時間、残りが2時間でした。ちなみに途中で、元の構造が分からなくなる可能性があるので、糸ほどきまでは左右一気にとかせずに、片側ずつ作業した方が良いかと。慣れてくれば関係ないかもしれませんが。何回もやれば片側1時間~1.5時間くらいにはなるかも。。
 
5)結論
自分でボタン付けが出来る人、ワイシャツのアイロンがけをしたことのある人なら、ジャケットの袖丈詰めはハンドソーイングでたぶん出来る。ただし、当方、責任は負いません。自分でも、お気に入りの高いスーツのジャケットとかだったら、ショップに出すと思います。
 
6)参考にしたYouTube(本当にYouTube様様です。)