Ⅰ.ショート・ストーリー
今年のリアル将棋イベント参加は3月のバー・ルゥク遠征以来、コロナのせいですっかりご無沙汰になってしまったのですが、本日久しぶりに行ってまいりました。ただ、オープンなイベントとではなく、プライベートな集まりで(と言っても秘密結社とかではないと思いますが)、瀬川六段を励ます会というのがあり、それに私も声を掛けてもらいました。そもそも、この会の幹事である私の会社の先輩(2018/2のブログでちょこっと書いてます)が英国駐在中に、瀬川六段を招待してイギリスで将棋普及の活動をする機会があって、そのご縁があって以来、定期的に応援する会を開いてきたとのこと。現在のコロナ禍で、なかなか人と会う機会がありませんが、こんな時だからこそ、感染予防には十分注意を払いつつもやろうということになったそうで、そこに私も呼んでもらえました。場所は都内の、普通の居酒屋さん。
掘りこたつの座席で、私は(ちゃっかり)瀬川さんの正面に座りましたが、上の写真のように机の真ん中に透明ボードが立てられてました。瀬:棋力はどれくらい?ヤ:二枚落ちで指導対局受けてます、瀬:ふむふむ、ヤ:普段の研究とかどんなことをしてますか?…みたいな会話をしつつ、私は前に『泣き虫しょったんの奇跡』を読んで感動しつつも、自分のことを振り返って(サラリーマン人生やり切ったのかなぁと)落ち込んだりしたものですよ、とお話してきました。
ボードから、すこし横にずれて、最高の(少しはにかんだ)笑顔?でワンショットもらいました。現在55歳の私よりちょっと下のちょうど50歳ということですが、もっと全然若い40代に見えますね。背も高いし、なかなかハンサムです。
わいわい楽しく飲んで食べて、後半は15人ほどの参加者全員からひと言ずつ激励を込めた挨拶をし、最後は瀬川さんが中央に立ってのご挨拶~約30分ほどのQ&Aタイムでした。
そして、もう一名、安恵門下の弟弟子にあたる青嶋六段も参加。これは、同門だからというより、幹事さんの御子息(本日参加)と青嶋さんが学校の同級生だったからのようです。そういう経緯も含めて、青嶋さん、プロ棋士という特殊な人というより、普通の若者として見たとしても、はっきり言って非常に聡明で好青年。写真もいい笑顔です。
最後、瀬川さんから参加者全員へのお土産をもらいました。京都の手作り飴です。
Ⅱ.トーク編
瀬川さんと青嶋さんへのQ&Aなどを含めて、本日のエピソードを若干紹介します。(ワイワイ飲んで、ボケっと電車で眠って帰ってきたので、2, 3割しか覚えてませんが…。)
瀬:編入試験の時に神吉七段が全身ピンクの衣装で、「目がチカチカするやろ」と言われた話。あれは盤外戦術ではなく、逆に場を和ませて緊張をほぐしてくれたものだったと思う。
(僕が里見さんのファンというところから始まり)村山全集の特別動画の話になって、
瀬:本人には言えなかったけど、里見さん、松たか子さんに似ていて可愛かった
瀬:奨励会~プロレベルで伸びる人と伸びない人。例えば、自分を含めて4人で研究会をやったとして、自分の対局が終わったら、あとは興味ないって感じだと伸びない。素直さというか貪欲さがあるかないか。
瀬:カラオケで歌うのは福山雅治の歌とか。
幹事:くだもの占い・・・好きな果物は?(そんなのがあるんだ!)
瀬:桃 ⇒周りに人が集まる幸せ者。
青:いちご ⇒出世が早いそうです。
Q:好きな駒は?
瀬:角
青:金
Q:信長、秀吉、家康の三択なら自分はどのタイプ?
瀬:信長。(決断が速い)
青:家康。(我慢強い?最後にきっちり持って行く?)
Q:尊敬する人、あこがれの人
瀬:坂本竜馬。棋士では子供の頃から谷川九段。
Q:麻雀やチェスは将棋の助けになる?
瀬:将棋は負けたら全部自分の責任。麻雀は運で負けることもあって息抜きになる。
青:チェスをやることで外国に行ったり、将棋の外の世界に触れることができる。
Q:これは!という一番は?
瀬:アマチュア時代になるが、久保九段に勝った一局。
Q:ソフトと人で違う点は?人だと感情が入る?
瀬:ソフトは点で考える。人だと歩を打って、直ぐ成り捨てるとかは指しにくい。
青:人は感情がある。勝ちが見えると静かになりますか。
瀬:確かに、勝ちを読み切ると、みんな行儀がよくなる(笑)。
Q:YouTubeはやらないですか?
瀬:既に同業で沢山あるし、編集が大変そう。森内チャンネルとかは見てる。
Q:モチベーションを保つには?
青:怠けないように楽しめることを探していく感じ。ハングリー精神とかはないか。
瀬:お風呂に入ったり、川を眺めてリラックスするようにする。
Q:苦手な人は?
瀬:行儀が悪い人。(三味線まがいで)急に対局中に態度が変わったりする人。
Q:今後の目標は?
瀬:今年は3勝2敗で既に厳しいが、順位戦でC1昇級を目指したい。
幹事:青嶋さんはNHK杯優勝
瀬:これから将棋クラブ24を使ったオンライン指導対局をやっていくので、興味のある方は是非どうぞ。
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瀬川さんは、少し控え目ながらも気配りの人という印象で、ガリガリ相手を削って勝負をするような感じはなかったですが(将棋のプロ棋士でそういうタイプの人は少ない?)、人徳がもたらす運も身につけ、今後の更なるご活躍を期待してます❗