[将棋]里見さんに会ってきました:女流王座就位式 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨年同様、予想通り大勢の棋士や将棋関係者、あとリコー関係の方も大勢いましたが、私も途中で(頑張って?)里見さんとお話しすることができました。

 受付が終わって、入り口までの通路では女流棋士の方々が並んで迎え入れてくれるサービスが有り、そこで咲紀さんに鶴岡八幡宮で買った「勝守」と書かれたお守りを渡すことが出来ました。女流名人戦第三局の野田市での前夜祭で香奈さんに渡したのと同じもので、これで姉妹喧嘩にはならないはずです(笑)。室谷さんもいて、あとでチャンスが有れば話をしたいなと思ってましたが、その後、閉会まで遭遇できませんでした。いつか別の機会にと思ってます。さて、就位式が始まり、里見さんが入場されましたが、今までに見たことが無いような厳しい表情で、心身ともに少し疲れているのではないかと心配になりました。祝辞が始まり、リコーの社長さんのお話が有り、初めて見た方なのではっきりとは分かりませんが、大企業の社長になる方は、なるほど人を励まし場を盛り上げる術を心得ているのだなと感心しました。里見さんの表情も少しずつ和らいできたように見えました。

 リコー(ペンタックス)のカメラを使いこなせるのは自分以外にいないと豪語していたカメラマンのS氏は、急用で本日は来れなくなってしまったとの事前連絡が有り、知り合いゼロになってしまったなと思ったら、会場内で昔少し一緒に仕事をした先輩が居て、あれれと思ったら、実はずっと将棋をやっていて六段で、海外生活が長かったのでイギリスに居るときには英国チャンピオンだったと聞いて驚きました。その方の紹介でLPSAの女流棋士の中倉宏美さんと名刺交換が出来て、麹町(四ツ谷?)の教室にぜひ遊びに来てくださいとのことで、チャンスが有れば行ってみたいと思います。それから青野九段が近くに来た時に、例の5手詰めの本を繰り返して解いている話をしました。ちなみに今、10周目に入っています。これは実際に本当の話なので、そういうはっきりしたネタが有ると話しかけやすいという感じはしました。

 それと去年も有りましたが、カメラマンの方に女流棋士と一緒に写真を撮ってもらえるサービスが有り、今年は咲紀さんと藤田さんの間に収まってにやけ顔の写真が出来ました(非公開ですが。。。)藤田さんとは去年の同じ女流王座の就位式と春のニコニコ超会議でどちらも話しかけようとしたことが有るのですが、2回とも都合でというか、ちょっとしたタイミングで話が途切れてしまい、中途半端感がずっと残ってましたが、今回はニコ生見てますよと言ったら、何故か藤田さんがありがとうございますと言いつつ笑いだして、私も意味は分かりませんがつられて笑ってしまい、咲紀さんがちょっとだけきょとんとした不思議なスリーショット写真になってます。

 プロ棋士や女流棋士の方が大勢いたので、もっと話せれば話したいところでしたが、今日は可能なかぎり里見さんに注目というスタンスでしたので、そこは少しだけ残念。

 女流王座戦の振り返り自戦解説というのが有り、去年は里見さんに羽生さんが聞きながら進めるという今考えればすごいことでしたが、今年は男性棋士の事前の紹介が無かったのでどうなるのか分からず不安でしたが、中村太地王座がその役を引き受けられ流石の進行ぶりでした。その話の中で注意を引いたのは、優勢局面から勝ちにまで導くのは簡単ではなく、そこをプロ棋士も見ている(意味的には、そこで実力を見定めているというニュアンスでしたが)とのことで、里見さんの終盤力の質の高さを評価されていました。この自戦解説には第5局が使われましたが、65▲8三銀のところが次の一手問題にもなっていて、祝賀会の最後の方でその正解者から15名に香奈さんと咲紀さんの今日の二人の写真が印刷された布製バッグが当たるというプレゼントが有りました。

この局面はニコ生で解説をしていた佐々木大地四段が(後手玉と反対側にいる飛車を攻める)「ここでB面攻撃なんですね」と評価されていたのをはっきり覚えており(タイムシフト含めて3回は見ましたし)、かつ、こんなことも有るのではと昨夜棋譜並べをして予習してきたのでバッチリ正解しましたが、例によって抽選に弱いので、15名の中に私の名前は有りませんでした。ところが!、1名だけ正解者で既に帰られたのか名乗り出なかった方が居たので、もう一枚だけと、これは最初から里見さんがすべて自分で抽選箱から投票用紙を引いてくださっていたのですが、なんと最後の最後に私の投票用紙を引き当ててくれました。思わず、やったーと叫んでガッツポーズをしてしまったのですが、今考えると将棋の世界でそういうことをする機会はないでしょうけれども、余興の抽選の当選くらいなら許してもらえるものとしたいところです。いずれにせよ唐突感が有ってその無邪気なおっさんは笑い者になりましたが、檀上の里見さんも笑ってくれて喜んでくれたかのようにも思えました。バッグをもらって(立食形式でしたが)定位置のテーブルに戻ると、その近くに里見さんのご両親がいて、里見さんを応援している旨を述べご挨拶だけさせてもらいましたが、先の姿を見れば一目瞭然との体で、お二人とも笑われていました。

 さて、私がいつ里見さんと接触できたかですが、会の途中で里見さんが檀上から下に降りてきている時は基本的には主催者テーブルに居ましたが、そこに行って順番待ちでしたが、短い時間ですがお話ししました。一つはあのS君からもらった言付けを伝えた訳ですが、彼のメッセージは二つあって、奨励会頑張れと、最近は大阪によく行くので一緒に食事に行こう、でした。静岡の時も感じましたが、里見さんにはよっぽど印象深かったのか、メッセージの中身云々の前に、あのカメラマンからの言付けだというだけで、ツボに入って馬鹿受け状態でした。まぁ確かに考えてみれば、天才バカボンのような顔立ちで気取って食事に行こうは笑うしかないです。またこの緊迫した状況で三段リーグの話を持ち出して良いのかどうか普通は躊躇いそうなものですが、バカボンのノリで押し切りました。一歩間違えればデリカシーが無いということになりますが、ファンが一緒に深刻ぶったところで始まらないという面も有りそうですし。一方、私も最近は11月から月1ペースでお話しする機会が有ったので、もともと中身の無い人間ですから伝えたいことも既に枯渇した状態にありますが、とにかく里見さんと里見さんの将棋が好きだということをしどろもどろになりながら訴えてきました。こんなにストレートな言動はいかがなものかと自問自答もしましたが、米長永世棋聖の本の中に書いてあったことを参考にして、それが私なりに出来ることの全てでした。

 終わってみればあっという間の2時間でしたが、静岡の時と似ていて、激励しに行ったつもりが、やっぱり自分が喜んで帰ってくる始末です。それでも祝賀会は終わってみれば楽しい雰囲気となったようなので、ひと時の休息になっていればいいなと思います。そうだったと思いますし。それからお土産の中にサイン扇子が有りましたが揮毫は「感謝」でした。今までは「成」とか「道」とかが定番で他にも有るのかもしれませんが、里見さんがこの一年で精神的にゆとりの心を持てるようになったという部分が反映されている気がします。今日の御召し物は紫色で、その印象からかもしれませんが、一年前と比べてやはり少し大人に見えました。