[将棋]マイナビ本戦1回戦と女流王将戦最終局 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 一昨日の劇的な終局となった女流王座戦第一局から中一日の強行軍でしたが、マイナビ1回戦では里見女流四冠が加藤結李愛女流初段を下し、女流王将戦三番勝負最終局では西山女流王将が挑戦者の室谷女流三段を下してタイトルを防衛しました。
 

 今日の里見さんですが、後手番のゴキゲン中飛車で対抗形の将棋となり、加藤さんが序盤19手目でいきなり▲2四歩と飛車先の歩を切っていく積極策。26△1二香と後々に先手の角が成り込んだ時に空成りさせるようにと香車を移動。その辺りで、だいぶ先の変化パターンをいろいろ見越していたようでもあり、仕掛けていった加藤さんは今さら止まる訳にもいかずと39▲5四銀と銀を捨てて角を成り込んでいきました。この局面で昼休み。その後、盤面右側での攻防が続きましたが、74△5五角、76△9九角成で7八に居る先手玉の懐に馬を作って、後手がリードを確実に広げたのかなという印象。最後は、一手勝ち(以上?)の局面からどう仕上げるかという流れでしたが、加藤さんは直に秒読みとなり、対する里見さんは最後の100手目の△8五銀で残り1分という時間配分もぴったりでした。ただ時間をぴったり使ったということは、慎重に指したという面もあるのでしょうが、じっくり読まないと簡単に寄る訳でもなくという意味だったのかもしれませんし、そもそも中盤の攻防ではじわじわと後手がリードを広げたのかもしれませんが、加藤さんも粘ってというか一気に持って行かれることもなく、力を出し切った感じでしょうか?中盤の抑え込むか捌けるか、じりじりとした接近戦で少しずつリードを広げるというような戦い方は里見さんの真骨頂みたいなところもあるので、まずは順当な結果のように思いました。(とにかく里見さん勝って良かった。一昨日の敗戦は尾を引いてませんでしたね、たぶん。)

 

 中継ブログでの感想戦の模様。あと、現時点ではまだ出ていませんが、この次のブログでおそらく勝利者インタビュー(2,3分?)が載るのではと、期待して待っている状態です。

棋譜はこちら、ブラウザ設定でFlashPlayerを許可しないと見れませんが・・・。)

(インタビューは夜中に出てたようです。)

 
 マイナビ1回戦は16時48分に終局でしたが(最近の私は忙しいのでびっくり)、日中はたまにチラッと見る程度で我慢。勝負なんで心配は心配でしたが、おそらく勝ってくれるだろうと思ってましたので。一方、女流王将戦は特にどちらを応援している訳でもないのですが、西山さんが先手になったとのことで、運がいいなと言うか、やっぱり最後は西山さんが勝つ流れなのかなとか当初は思ってました。

 午後2時半頃の局面。まだ本格的な戦いが始まる前で、形勢は互角。ぴったり50%ですね。
 夕方5時頃、マイナビが終わり、まだ仕事中でしたがやっぱり気になってテレビをつけたら室谷さんがリードしている!ただ先手が駒得してるし、玉周りに金銀が沢山いるしで、逆にそんなに差があるのか?という感じもします。(歩切れが痛いのかな?)
 上の写真では97%ですが、いったんは99%まで行きました。西山さんが先に秒読みとなり、室谷さんは何分か残しているという状況。残しているというより、わずかしか残ってないと言うべきか。それに先手の攻めをほぼほぼ切らせたとしても、先手玉もすぐ詰む形ではないので、そこの攻防で何枚かは駒を渡すことになれば、また自玉がピンチになることもありそうなので、油断はできないのかなとも思われました。
 僅か10分後、形勢逆転となってしまいました。
 終局直後の様子。しばらく天を見上げた後に投了し、その後は足元(ひざ掛け?)をしきりに触っている様子があまりにも痛々しかった。
 
 解説の田村七段と聞き手の塚田女流初段。終盤で正確に指せば勝てるというのが難しい、自重しすぎると却って危ないかもしれない、(西山さんの▲5一馬に△1二飛と逃げ)これは命拾いをした、(8六角成で銀を払ったり、7六歩で冷たく飛車筋を止めたり)入玉を目指したほうが確実だったかも・・・と、一手一手の緊迫感が伝わり、優勢、勝勢といっても勝ち切るのはいかに難しいかということが改めて伝わってきました。(棋譜はこちらに掲載のはず。)
 
 室谷さん、終局後にツイートされていました。プロの勝負なんで結果がすべてということになるかもしれませんが、室谷さんとファンの方々にとって今日は流石に辛い夜になるかなと思われます。
 
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