最近というか、一般的には一日7時間寝るのが理想とよく言われてますが、私の場合、中年過ぎてから朝早く目が覚めてしまうので、少し夜更かしすると翌日は寝不足ということがままある。それで昨晩は23時には横になったのですが、4時半には目が覚めちゃいました。一日6時間以上は眠れないのかな?(運動不足なのでぐっすり眠れないという説もありますが・・・)
さて昨日も昼間はチラ見しつつ(本当にちょっとだけ)、王位戦第3局の2日目を夕方からABEMAで視聴。渡部愛さんが聞き手で登場、可愛いなぁ~、3日後にイベントで会えるなんて夢のようだ。
さて、解説は行方九段と増田六段でしたが、行方さんの解説というか、お話には味がありました。僕がちょうど見始めた時に藤井棋聖が▲8四香と打ったのですが、ソフトの推奨手だったようで、ダブル解説の増田さんと、「これ打つかな?」「藤井さんなら指すでしょ」「やっぱり打ったね」、みたいな会話を。その後も行方さんがしきりに感心していましたが、確かになるほどという手なんだけど、こういう組み立ての発想は(数手前には見つけるのが)難しく、どうしたらこういう発想ができるのか?どうして自分は気づけなかったのかということを反芻されてました。40代半ばでつい最近まで順位戦A級だった方ですが、素朴に探求心が尽きないような。逆に若い人は、千田七段のように人間の棋譜で悪い癖を身に着けるよりソフトが示す指し手に自分を近づけるという考え(プロのトップレベルを目指す為)に躊躇しないという感じでしょうか?
それと終盤、評価値が振れて、藤井さんが優勢から一時互角~やや不利くらいに戻り、その後はまた流れを引き戻し最後はそのまま押し切って勝たれました。その辺りについても、行方さんは、今はAIで見てるからそう分かるけど、昔(5~7年以上前くらい?)だったら分からないまま(もしくは認識を間違えたまま)検討を終わってしまうことが沢山あったはず・・・、と妙に感慨深げでした。
図書館で斜め読みした程度なので、詳細は覚えていませんが、大川慎太郎さんが2016年に書かれた『不屈の棋士』の中で、行方九段はソフトを使わない派の代表だった気がします。前にABEMAでの解説の時だったか、最近は(ここ1,2年くらい?)ソフトを使うようになったと言われていたので、一番のアンチソフトだった方が、だんだんと取り入れるように変わっていったその過程は興味があります。森内九段も最近はYouTubeで(なぜか)鈴木環那女流のレッスンを始められてますが、ソフトを使うのは楽しいみたいな感じかと。将棋が強い人の中でも将棋だけしかやらない人とボードゲーム全般(テレビゲームも?)が得意な人に分かれる気がしますが、森内さんは典型的な後者タイプで、そういう人はもともと、将棋ソフトって楽しいね、って感覚があるんじゃないかなぁって。藤井さんなんかも、いまだにインタビューで質問されてしまいますが、今はソフトと戦う時代ではなくうまく利用していくのが大事と言われており、そういう考え方が段々と自然に定着してきたようです。米長永世棋聖が電王戦が意義があった、意味があったと、後々そうなってくれたらよいと言われていたことが実現している気がします。
『不屈の棋士』、あらためて読んでみたいと思い、先ほどAmazonで発注しました。
さて、話は変わって、今日は清麗戦第4局です。里見さんは後手番ですが、予想は上田さんの居飛車穴熊対オーソドックスなゴキゲン中飛車。先後の差が(プロの中飛車では特に)あるように言われてますが、あんまり関係ない気もします。もちろん、どんな展開になるか分かりませんが、3時間後には対局開始。里見さん、頑張れ~必勝