[将棋]第9期リコー杯女流王座就位式 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 正直、複雑な思いを抱きつつも、ありがたいことにリコーさんにせっかく招待してもらえたので、いろいろ考え過ぎずに、まずはニュートラルな気持ちで行ってこようと。コロナウイルスの影響で、料理提供無しで時間も1時間ちょっとの短縮バージョンでしたが、結論から言うと、西山女流王座に対する四段昇格への期待で流石に現場は盛り上がりましたね。

 司会はお馴染みの福山さん。写真撮らせてもらいつつ、さらに「いつも、お美しい」と声を掛けたら喜んでもらえました。

 こちらが式次第です。例年だと乾杯の後、食事、歓談と適宜時間を取ってから対局振り返りがありますが、今回はそこをぐっと短縮して時間で言えば30分くらい短かったですかね。会場も一回り狭く、参加者もやや少なめに見えました。

 式が始まる前に、会場内をウロウロ歩き回っていましたら井出四段が小高三段と二人で話していたので、声を掛けてみました。四間飛車の本の話になって、誰の本がいいですかねぇ?なんてところから「買ってくださいよ」と催促されましたので、この週末にでも買ってこようかと。角道止めるノーマル四間飛車の本で、井出さんの本はいいかなと思ってたところもありますし。続編執筆中でまだ先だそうですがそのうち発売の予定もあるそうです。ちなみにツーショット写真は小高さんが撮ってくれました。兄妹でとっても仲良さそうですが、お兄ちゃんも可愛い感じですね。勝負の世界に足を踏み入れた人に対して(しかも男性)、可愛いが誉め言葉になるのかどうかは微妙ですが、人間的には爽やかでいいことでしょう・・・たぶん。

 この日はあと式の途中で、中村太地七段とちょっとだけお話しが出来て、「最近少し上向きのようで頑張ってください」と伝えてきました。忙しそうでしたが、顔も覚えてもらっていて、話も聞いてくれる安心感があります。そう言えば、3年前の女流王座の就位式の時に初めてお話しさせてもらったはずです。それと、清水市代さん、式が始まるときは私のすぐ目の前に居ましたが、途中でなんか用事があったのか場所を移動され、その後も結局最後まで話しかけるチャンスを逸してしまいました。それだけが残念。

 西山女流王座入場後の表情。こちらも身構えずにシャッターを押せるからか、意外といい写真撮れちゃうんですね(と自画自賛(・・;))。

 リコーの山下社長。西山さんから、リコーカラーなので赤の着物にしましたと言われたとかで、それで話すことをすっかり忘れてしまったとか。。。

 続いて佐藤会長のスピーチ。「来」は来賓席のテーブル表示ですが、立席で割と自由に歩き回れますが、私はその来賓席のすぐ後ろ二列目テーブルでリコー様さま、あとうちの会社のおかげです。会長のお話は、西山さんと里見さんの対決で今年は女流棋界のレベルがぐっと上がった。二人の熱戦が続いたが、少し西山さんが押し勝った、というような内容だったかと。いつも話にお笑いネタを突っ込まれますが、今日は少しトーンが違っていたよう。最近、棋士がみな西山さんは強いというのをよく聞くが、棋士がそう言う時はまだ少し余裕がある。これが、強すぎるになって、そのうち何も言わなくなると。どういう意図だったのですかね?強い強いと言われて油断しちゃダメだよってことだったのか??

 何故かこれまた視線もらいの(ピンポイントで僕のカメラを見たかは分かりませんが)・・・。

 会場内に噂の自動棋譜記録システムがあって、その案内役には香川女流三段が。見に来た人は香川さん相手に指せるみたいなデモンストレーションでしたが、私も2手、△6二玉、△7二玉と指しました。そう言えば怪我されたんですよね?大丈夫ですか?と聞いたら、右腕軽く持ち上げて、大丈夫です(痛くても将棋は指せます・・みたいな)と、明るく元気な感じでした。

 式も後半に入り、いつもなら次の一手クイズの正解者に抽選で色紙やリコープリンタで印刷した布バッグが当たるという催しですが、今日はそれもなく単に対局振り返りでした。私は昨晩、里見さんが負けた1,3,4局を改めて(というか対局当日を除いては初めて)見返しておりましたが、やっぱり覚えられない。いつもだと2日くらい掛けて意気揚々と盤駒並べていたのですが・・・。解説は第4局が選ばれて、次に△3八歩のところ。次の一手問題やってたら、この局面を選んだんですかね?僕は1局目かなとか思ってましたが。3局目なら▲2七金と上がる所、この第4局ならいきなり飛車切ってくところとかかなぁと。

 解説というのか聞き手というのか羽生さんがお相手で、戦形予想について聞いていましたが、西山さんは里見さんがいつ相振りにしてくるかと思ってたけどずっと居飛車で来たと。羽生さんは総評として本局は馬が出来ていたり、△8六歩を入れて拠点を作ったりと、西山さんの差し回しが手厚かったと。戻って、上の局面でも△3八歩は結構大胆な手で、▲1七角とそっぽに行くようでは利きが弱まるし、当然▲7五角と切っていくとの羽生さんのコメントに対し、西山さんは駒損を早く回復したいとのことでした。

 サプライズゲストで伊藤かりんさんから振り飛車党の手ぬぐいを贈呈。

 最後は囲碁界の超強豪若手、上野女流から花束贈呈。上野さんは一般のテレビ棋戦で準優勝ですから、将棋で言えば銀河戦で準優勝みたいな大活躍した方ですが、まだ十代なんですね。

 この後、西山さんから挨拶があり、注目されている三段リーグでは(3月7日が最終日)どのような結末になろうと・・・と言われてました。三段リーグ戦で調子が上がってきたのは、女流王座戦で厳しい戦いが出来ていたからで、勝てて心の余裕がでたという話だったかと。