高橋九段の解説に長沢女流四段の聞き手と、非常に落ちついた感じでした。ちなみに先週のニコ生(渡辺vs青嶋戦)をタイムシフトで見ていて、藤井九段の解説に貞升女流初段が聞き手で、放送前半に波長が合わなかったところがあったようですが、それにしても、あそこまでいくと、ほぼパワハラでしたね。途中でその後うまくギクシャクしたところを解消してお二人とも納得なら別にそれでいいってことでしょうが、第三者的に見れば、始終下手に徹してにこやかに場を収めにまわった貞升さんが偉かったと思う。元々、相手が男性棋士であっても(弟弟子の三浦九段に対してだけでなく)自分で空気を支配したい感じで高圧的に指示を出すこともあり、実績と人気があって序列上位の方だから、内部の人は何も言えないでしょうが・・・。でもなぁ、強ければ偉いみたいな感じに見えたのは正直残念でした。
かなり脱線しましたが、上の写真は実戦では上手が△4五歩の位を取ったのに対して、下手が六段目に歩を伸ばして見合いの形にしておけば、上手が手詰まりになったはずという解説でした。高橋九段は2冊の駒落ち本を出されていますが、どちらも平手感覚で楽しく?指そうという主旨の本で、この時の下手の方も高橋九段の指導を受けている振り飛車党とのことで、それで四間飛車だったのかなと。対局はこの後、下手が飛車を8筋に転換する構想を見せたところで上手の山崎八段から先に1筋の端攻めが入り、玉頭からどんどん上手の攻めのターンが続き、最後は王手飛車を喰らってしまい上手の勝ち。やっぱりプロは強いなという一局でした。
先週22日は、モバイル中継で棋王戦予選の先手:里見女流四冠vs後手:脇八段戦がありました。コメントを見ていると、中盤くらいまでは脇八段の方が指しやすいとのことで、里見さんは中飛車から自玉隣の3八に回った飛車で敵の玉を直射という反撃の構想。序盤7八に行った金が、8七、7七、6七、5七、4六、3五、4四と大移動し87手での逆転勝利。両者とも持ち時間を約1時間くらい残しており、突然の終局に見えましたが、あれで後手玉は受け無しで決まってたのですかね?
明日は女流名人戦の第2局で地元、出雲開催。今日は記念撮影、検分に前夜祭ですかね。公式ブログに先立って現地入りの福崎九段が写真をツイッターに掲載されていますが、なんか凄い。それと、気が早いですが来週金曜の31日には竜王戦6組予選で豊川七段との対局が入っています。咲紀さんは、今日は王将戦の大盤解説会の聞き手をやられているようですが、来週火曜28日に女流名人戦の予選で長谷川女流二段との対局。リーグ戦に入るにはまだ3つ勝たないといけないので、取りあえず一局一局ですね。
まずは明日の女流名人戦。里見さんが地元開催での先手番ですし、絶対勝ちますように