去年の第一局は夕方、会社の事務所に居てスマホで棋譜中継を見ていましたが、ほぼ勝ったのかなぁと思ってたところで、同僚が仕事だったか雑談だったか相談に来て、しばらくその相手をして、その後、どうなったかなぁと見直してみたら里見さんの指し手が止まっており、寄せ間違いということで大逆転負けを喫してしまいました。後にそんな経験は初めてで（時間もだいぶ余っていたのに錯覚で読み抜けしてしまうようなこと）自分自身でも驚いたというようなことを言われていましたが、それに比べたら今年は、昨日まで少し負けが続いていたとはいえ戦えることに意義がある訳でして、ただ、そうは言ってもここを落とすと流石に変調かと心配になる、そんな状況だったでしょうか。。
私も仕事中にあまり露骨に中継を見ている訳ではなく、自分の状況によってですが1、２時間に一回くらいのペースで休憩がてら５分？位で確認みたいなことでやってます。棋譜のリンクはここですが、先手の里見女流四冠の中飛車の出だしから、131手で先手勝ちとなりました。感想戦はこちらに。
リアルタイムで見ている時は、将棋モバイル中継のツイート（今日は平藤七段）や中継ブログ内のプロ棋士コメントを見ながら形勢を理解しようと努めるのですが、なかなか今日は状況理解が難しかったです。棋士コメントは、少し抑えめに言うことが多いのと、好みが入ることも有るので、どちらかがハッキリよし、でないと文脈を読み取るのが難しいというか、まぁ一言ではまだ難しいってことなんでしょうけど。
帰宅してからdolphinで棋譜解析をしてみて、こういう感じだったのかと分かってきましたが、日中見ていた時の記憶も踏まえつつ感想を。21△５一銀は、なんだか後手の金銀４枚が磁石のように吸い付いて固まっていきそうで、低いけど嫌な感じだなぁと思って見ていました。その後33▲９五角と飛び出して、34△９四飛では良いテンポなのかなとか思ってましたが、別に良くも悪くもないというところだったでしょうか？49▲４八飛と、中飛車から７筋に行った飛車が４筋と自玉側に戻って来て、なんだか形勢は良いんだか悪いんだか・・・。77▲５二歩成に79▲５三桂成と小駒の成り駒で押して行って、その辺りは優勢なんだと思ってましたが、そうでは無かったんですね。。86△８九飛成の時は、大差ではないにせよ結構後手持ちの形勢だった様子。戻したのは（戻ったというべきか）88△７五角打で、ここから先手が89▲２一銀成以下、流れるように攻めの手が続き、それでもなかなかハッキリしませんでしたが、114△７七角でだいぶ先手に振れたようです。そういうことで、全体的に形成が均衡しつつもやや後手居飛車寄りの展開が長く続いたものの、渡部女流王位の２度の角打ちに難があったということらしいです。（パソコンがそう言っている・・・。） 最後、勝ちになったのは里見さんが感想戦でも話されていた123▲４二歩成のところということで、持ち時間もまだ残ってましたし、今年は事件も起こらず、無事に勝ち切って1勝目を挙げました。
次戦は北海道帯広市で、渡部さんの地元となります。去年は第一局が北海道で、そこでミラクルが起きてしまい、勢いが付いた面もあったかも。。。（実際は第二局を里見さんが取って、流れを引き戻したかと思いましたが、そうはならず）。今年は、このまま敵地で力強く連勝と行きたいものですね。
しかし、改めて一つ勝つっていうのは大変なことなんですね。それと同時にどの対局であろうと、一勝がこんなに嬉しいこととは♥♥
明後日の清麗戦も体調を整えて、頑張ってくださいね。