[将棋]昨日の女流名人戦第2局:素人なりの感想 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 今週もスポーツ報知買いました(^▽^)/。これで里見さんの2連勝となり、一週空いて次は2月10日に第三戦が千葉県野田市で行われます。この大盤解説会にも申し込んでいますが抽選結果のハガキが戻ってこないので待ち遠しいというか、ちょっとだけ不安というか...。
 さて昨日の第二戦ですが、例によって伊藤さん相手だと戦形予想が難しい訳ですが、先手の里見さんが1▲5六歩、3▲5八飛で先手中飛車としたのに対し、後手の伊藤さんが2△3四歩、4△3二飛の三間飛車で相振り飛車となりました。ただ、こうなると先手が中飛車のまま駒組が続くというケースは珍しいので(・・・なんだと思いますが)、飛車を振り直すとか、左玉に囲うとかいろいろバリエーションがあるようです。後手が居飛車党ならシンプルに先手中飛車対後手居飛車になるわけですが。。。今年度の里見さんの先手中飛車からの棋譜で知っている範囲ですが、5月の加古川青流戦で後手池永四段の三間飛車には向かい飛車に振り直し、8月の叡王戦予選でも後手井出四段の三間飛車に同じく向かい飛車に振り直し(これはニコ生放送で見てたけど惜しかった~悔しい)、9月の王位戦予選の後手矢倉七段戦ではいったん先手無敵囲いとなり、和さんの「良い子は目をつむって!!」というツイートがありましたが、後手の向かい飛車に結局は左玉に囲うこととなりました。そんな訳で、序盤のお互いの構想がどうなるのか興味深々だったわけですが、伊藤さんが早々と3筋の歩を切ってきたのに対して先手の左銀がどんどん進んで上がっていき飛車を3二に追い返すと、後手は駒台に歩が乗ったものの、飛車が8二から3二に移っただけで、えらい手損なんじゃないかなと素人目にも思ったりしたわけですが、その後、先手は▲7九角、▲2五歩が入って▲2六飛と居飛車に戻り、しばらく進んだのちの27▲3五歩あたりでは既に先手に形勢が傾き始めたようです。プロの将棋にしては、後手のウッカリの範疇に入るのでしょうか?先手中飛車からのバリエーションは研究も含めて里見さんの方は経験豊富で引き出しがいろいろあったということなんだと思いますが。。。
 序盤から中盤に入る辺りで、早くも優勢となりこれは午後4時前には終わっちゃうんじゃないかと思ったりしましたが、里見さんのコメントにもあるようにチグハグということで、一気に攻め込むのか、じっくり溜めて圧力をかけていくのかが中途半端なまま攻め込んでしまい、中終盤に入る頃にはいったん形勢が互角に戻る大熱戦になってしまいました。勝ててラッキーだったという類の結果。伊藤さんも形勢を戻したものの序盤からの苦しい展開が長く、持ち時間も早く使い切ったので追いついた後にひっくり返すまでの気力が残ってなかったかのようでした。昨日のツイッター解説?が池永四段で、途中結構早い段階で、有利→優勢→勝勢まで進んでいたのですが、いったん形勢不明まで戻ったので、焦りましたね。。(^^; 本当、心臓に悪い・・・。でもドキドキすると血流が良くなるということで、実際は心臓には良いのかな??
 油断した訳ではないのでしょうが、あまりにも早い段階で有利になって、手は攻めてるけど気持ちが守りに入って、逆に伊藤さんは開き直ってこっから勝負だなんて感じだったでしょうか?あと二人の対戦成績は実力差以上に離れていて、小さいように見える差が実は非常に大きいということは将棋に限らずどんな競技の世界でも聞く話ですが、伊藤さんが里見さんを飲んでかかるような立場だったら、昨日は逆転されてたんじゃないかと。。。実際はその逆なので助かった訳ですが、そういう意味も含めて日頃の小さい積み重ねが勝負の心理面でも大事になってくるんでしょうね。たぶん。