[将棋]第3回関西女流棋士フェスタ参加レポ | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨日2018年5月5日に大阪の近鉄デパートで行われた関西女流棋士フェスタに行って参りましたので、そのレポートを。結論から言うと、これは最高に楽しいイベントでした。関西女流棋士による手作りイベントという点で運営は現場の切り回しが大変だったと思いましたが、大きな問題は無かったかと。中でも一番大変だったのは村田智穂女流棋士会副会長だったと思いますが、普通のサラリーマン目線で見ても、この方が出来る人だというのは(僭越ながら)去年の女流王座就位式でのスピーチを聞いたときからも感じ取れていましたが、なるほどという感じ。通路とかですれ違っても忙しいだろうに軽く会釈してくれるところなど、人柄が滲み出ています。ちなみに将棋連盟のwebで確認したところ思ったより若かったので更にビックリ。いい意味で(^^ゞ。

 支援という立ち位置で参加された山崎八段は、普段NHKでよく見てますが、思ったより色白で華奢な感じでしたが、それはさておき、トークも最初から最後までキレが有って大変面白かった。(この人が面白いのはうすうす知ってはいましたが。。。)それと脇八段は関西からの常務理事という立場かもしれませんが、大阪風の人情味あふれる感じでよき相談者みたいな方でしょうか?お笑いを取るとかそんな感じではありませんでしたが、場を和ませつつ落ち着かせるような漬物石みたいな役割?

 開会にあたって、室田さんから諸注意事項の伝達とか。毒舌キャラというのはニコ生等で確認済みですが、司会進行なので毒は吐きませんでしたが、逆にテキパキ。具体的にはサイン会と写真撮影会が有るので、それ以外(お金を払わない)でサインとツーショット写真は今日は無しでとのこと。こういうのも決めごとなので、ビジネスライクにスパッと言っちゃった方がお互い楽なので。。男性棋士は関係ないので大丈夫とか言ってたかな?

 11時から、準決勝の2試合がスタートし(里見女流初段vs山口絵美菜女流1級、長谷川優貴女流二段vs藤井奈々女流3級)、大盤解説は山崎八段と脇八段でスタート。ちなみに対局会場は別室で、解説会か対局場かどちらかを選べるのですが、私は午後の決勝も含めて解説会の方に居ました。大盤解説会では里見vs山口戦の方を解説していました、序盤から勝負手が出て短期決戦となりました。ちなみに、決勝の棋譜はイベント参加者全員に、それ以外の棋譜も色紙とかに申し込めばもう一枚もらえたのですが、棋譜はSNS等で公開するなという注意事項が有ったので、大ざっぱなところだけ、後で簡単に触れます。

 それで、肝心要の香奈さんはいつ登場するのかな?と思ってましたが、午前中は別申し込みのこども限定の指導対局をされていたようで、それが終わって11時50分頃に、山根女流初段、石本女流初段とともに会場に移動してきました。会場のおっさんども(失礼、私もだが)、騒めき立ってカメラフラッシュの嵐となりました。ちなみに、朝の山崎さんのトークで、エレベーターで里見姉妹と出会い、咲紀さんはすぐ分かったけど、香奈さんがスカートを穿いているのは初めて見たので誰だか分からなかったと言ってました。

 

 とっても元気そうでした。アントニオ猪木さんではありませんが、やっぱり「元気が有れば何でも出来る!」それで、スカート姿(+眼鏡でなくてコンタクトですね)については、どういう表現だったか忘れましたが、今までは将棋ばかりだったので、少し明るい感じでというようなことだったかと。進行は山崎さんが質問して里見さんが答えるという形でしたが、この件については関西駒の会のマロさんの質問によるもの。棋譜並べに関して、振り飛車党なので、久保王将や菅井王位の棋譜が多いけど、最近では受けの勉強のために木村九段や橋本八段の棋譜も多いと言われてました。ちょうど、その前の解説の時に、山崎さんが今は咲紀さんの方が出雲の稲妻譲りの攻め将棋で、香奈さんは攻め一辺倒でなく受けのバランスも素晴らしいというような話をされていたので、合致してきますね。あと、この場で何か一言との催促には、6月に行われる里見姉妹の女性限定の初心者将棋教室の宣伝をされていました。申し込みにまだ若干空きが有るとのこと。この会場には男性が多いですが(女性参加者は6名でした)、是非周りの方を誘ってもらえればと。

 しばらくして、準決勝一組目の両対局者が解説会場に戻ってきました。結果は相振り飛車戦で先手となった山口さんの快勝でした。ちなみに、決勝の一局も相振りになったので、3日前に買った上野五段の「将棋・序盤完全ガイド相振り飛車編」がタイムリーに役立ちました。自分で指すための勉強に使いたいという人にはボリューム不足なのかもしれませんが、私のような観る将用のガイドとしては非常に分かりやすい。逆にこれくらいのことは常識として頭に入れておかないと、次ステップの戦術本へも進めないという感じでしょうか?実際本の中にもそう書いてありますが。。さて、中盤の入口位で、後手が銀を捨てて角で飛車を狙う構想で、それが成立するかどうかは躊躇われたものの、恐らくは非公式戦の席上対局ということも意識して華々しい展開を目指したようです。その後、先手が駒得と位の確保をベースに押し切り勝ちをした、と思われましたが、実際には最後に後手が角で王手をした反撃から、合駒された後に冷静に角を中段に引いて馬を作れば逆転模様だったようです。ちなみにこの一手は解説の山崎さん、脇さんともに気づかず、会場に居た方からの指摘で発見されました。この方は別局面で他にももう一手、好手を指摘していましたので相当強い人だったようです。それで、その馬作りの手が見えなかった山崎さんはそれなりに結構マジで凹んで反省していました。大盤解説だと盤を横から見て近づき過ぎているのと、トークをしながらも部分局面に?入り込んで見ているので、という点を差し引いても、プロなら盤全体が見えてなきゃいかんだろということを思われたように見えました。おそらく、両対局者とも秒読みに追われる中、先手の勝ち局面で、後手が苦し紛れの思い出王手をしたような感じだったかもしれません。解説会場に戻ってきた二人の様子ですが、勝った山口さんの方が興奮冷めやらぬと言う感じで気持ちが入っていたようでした。 ここまでで、いったんお昼休み。

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 午後前半のイベントは写真撮影/サイン会でした。真ん中に写っているのは、かつては横浜のトム・クルーズと呼んでいた(自分で(-_-;))人ですが、老けたなぁというとの太ってるなぁとしか言えません。真ん中の写り映えはどうでも良いとして、僥倖の一言です♥

 さらに色紙サイン会。ちなみに色紙3000円でタイトル保持者(香奈さんしかいませんが)は6000円だったので、五冠だったら3万円かとビビりましたが、それはなく。それでも京急将棋まつりなんかでも毎年、一般棋士は2000円、タイトル保持者は3000円なので高いことは高いのですが、これはこう考えなきゃいかんということに気づきました。つまり、女流棋士の活動に賛同して応援するかどうかってことで、裕福な人なら各自でパトロンみたいなことが出来て、個人レッスンを依頼しながら応援するとかなのでしょうが(今でもそういう人は居ると思われますが。。)、一般サラリーマンではそこまでは出来ないまでも、支援するお気持ち代みたいなことかと。

 それで私個人的には今回のイベント参加のもう一つの目的だった、エレガントフェルト盤を無事に香奈さんに渡すことが出来ました。くろやぎさんが将棋教室に通うことも伝えてきましたが、ぼんやりとでしたがフェルト盤のことを知ってると言ってましたよ。(黒山羊さん歓喜)。あと僕が関東の人間だということもインプットされているようで、遠くからありがとうございます、来るのにどれくらい時間かかりましたか?と聞かれ、あぁ覚えていてくれているんだと。(ヤッスー歓喜)

 サイン会場を後にし、イベント部屋に戻ったら、女流棋士の一日紹介というコーナーがそろそろ終わるところで、続くイベントとして、上の4名(藤井、咲紀、絵美菜、石本)が一生懸命なんか書いてますね。絵心対決ということで、山崎さん、脇さんから出るお題に対し、4名が絵を描いて優劣を争うという企画でした。元の狙いは藤田画伯やえりりん作の画のような謎の物体が描かれてみんなで楽しく大笑いすることだったようですが、4人とも絵は上手くて、マジ対決になりました。絵美菜さんのイラスト(ゴマオ?とか)は知られてるので本命かと思いきや、藤井さんと石本さんの2人はセミプロ級でした。進行の山崎さんもほとほと感心しており、最初は誰が一番上手いか拍手で判定しようといってましたが、30分くらいの間に計5つのお題をこなし、勝ち負け抜きとなりました。出来上がった色紙は、休憩時に一枚1000円で売られたようですが、私は例によって喫煙に行ってしまい戻ってきたらすべての作品が即完売だったようです。

「大阪と言えば?」満面の笑みの咲紀さん。太陽の塔だそうです。顔が2つ有るかどうかで山崎さんと一悶着。確かに顔は2つですが、上の顔は星印のところではないかと。。。

最後に全部作品をもう一度公開。写真が不鮮明で申し訳ない。藤井さんにも手伝ってもらって、咲紀さんの5作品を見せているところですが、右から、女流棋士以外で将来の夢はなんだったか?⇒ハーフのタレントだそうです・・・。太陽の塔の左は、自分を動物に例えると?⇒なまけものだそうです。それから、子供の日と言えば?⇒??ひな人形?+右上に鯉のぼり。一番左は斜めで見えませんが、春と言えば?に桜だったか。

 本人の顔が隠れていますが、こちらは石本さんの5作品。この日会場で一番拍手をもらったかもというのが、真中のタコ焼きの絵で、お父さんが大阪のどこか(アメリカ村?とかあります?)でたこ焼き屋さんをやっているそうです。永瀬七段のラーメン屋さんと通じる話ですね。

 午後のメインイベントになる決勝戦で、先手山口さん、後手藤井さんで、大盤解説は咲紀さんの聞き手に香奈さん解説でスタートしました。こちらも相振り飛車戦となり、香奈さんの事前の戦形予想通り向かい飛車対三間飛車となりました。

 

 途中、山崎さんと脇さんが戻ってきて、やまちゃんが何を言ったのか忘れましたが、姉妹揃って大うけの大爆笑。

 両対局者が戻ってきて、優勝したのは山口さん。負けた藤井さんは最後まで悔しそうでした。拮抗した中盤戦から藤井さんの端攻めがやや無理で、駒得(歩とか)した山口さんが圧力を掛けて行き、藤井さんが受け損ねた感じです。中でも銀で同歩と取らずに引いてしまった指し手を後悔されていました。

 最後に表彰式。今日は2回先手を引いたというのにも表れているかもしれませんが、山口さんの日となりましたね。普段は受けに回って後手を引くようなところが有り、指導をしてくれる畠山七段に(弱気になった?)心が見透かされるとのことでしたが、そんなことも有ってか今日は攻めに徹してたようです。二局通して気合勝ちかな?

 少し主役本人の像が被写体ブレしていますが、サプライズでマロさんに五段免状の授与が有りました。凄い凄い。

 こちらは今回頂いたサイン色紙です。前に「心身一如」と書かれた色紙をもらった時にも思ってたのですが、右上の落款は「不動」とのことでした。

 こちらは参加者全員がもらえる、特別協賛の(株)シーエンジ製のクッション。特別仕様でタグには日本将棋連盟女流棋士会の文字とマークが入っています。将棋連盟にも座って疲れにくい(足が痺れにくい)座布団を提供されているとのことでご存知の方も多いですかね?

 

 今日でGWも終わりますが、里見姉妹を始め女流棋士と棋士の先生方から元気をもらったので、明日から仕事ですが、頑張ります。元気が有れば何でもできる!だぁーー!

 

---追記----

この日の夜は念願の棋楽さんに会いました。マロさんも含めて関西駒の会の方々6名にご馳走になり、またいろんなネタ話?を教えてもらえたりと、ありがとうございました。関西駒の会は入会基準として駒が作れなくても良いそうで、私も入会(を希望)してきました。