昨日、えりりんのツイッターで掲題の告知拡散が有りました。5月12日の叡王戦第3局です。さらに5月11日の前夜祭にも登場です。場所は宮城県なのでちょっと遠い。。。ですけど、こちらもニコ生放送有ります。里見さんが何時間も話をするのを聞くのは初めてになりますし、前に咲紀さんが谷川九段と出ていた時に、家では姉がしゃべって私が聞いているというようなことを言ってた気もするので、今までとはまったく違った側面が見られそうです。意外とお笑い好きのようなことも有るかもしれないし、解説が木村九段なので、おじさんがどんなツッコミ(リード?)するかも楽しみです。
ここからは僕の想像がだいぶ入ってきますが、昔正論という雑誌のインタビューで里見さんは棋士同士があまり仲良くなりすぎるのもどうかと言われており、女流棋士の中で孤高な存在だったのかなと。奨励会退会の際も、コメントを寄せた女流の方は少なかったと思います。凄く仲の良い人が居なかったというのと、逆にアンタッチャブルでコメントできないという要素が有ったのではないかと思ってます。その中で、えりりんはコメント出されてましたし、前にも女流名人か女流王位の就位式などに参加されてツイートしています。えりりんの片思い?なのか、出身地が鳥取県と島根県なので昔からの知り合いなのでしょうか・・・?里見さんも今までは他の方に任せてしまっていたので(これからは自分も積極的に普及活動をする)と言われているので、いろいろ変わっていきそうですね。行動範囲、パターン、時間の使い方、etc.
あともう少しエグイ話で言えば、女流棋士の稼ぎだけでは生活が出来ないということにも関係してきそうです。マイナビと女流王座は優勝賞金が最高額ということで公表されていますので(共に500万円)、それ以外のタイトルはそれよりいくばくか低い額として、大まかな概算は可能となりますが、現在タイトル保持者が里見さんと加藤桃子さんの二人なので、それ以外の方は普通のOL並みかそれ以下くらい(少し古いですが和さんの本ではそのように書かれていましたが)、と予想されます。そういう訳で、女流棋士の方々が聞き手の仕事やアマチュアへの指導対局、各種イベントに参加するのは当然ということになりそうです。里見さんが出れば今までとは違う一定のファン層を(僕も?)引き込めるはずなので、全体として将棋界や女流棋士活動の活性化に寄与できる、あるいはそうしたいと考えられている気がします。
叡王戦もドワンゴが主催の34年ぶりとなる新タイトル戦で盛り上げていきたいところですが、金井六段対高見六段という対決は正直少し地味です。特に同時期開催の名人戦が天彦名人対羽生竜王となっていますし。将棋連盟側としても、ドワンゴさんの支援でこれまでだいぶ助けてもらってきており(ビジネスとしてはWin-Winになってる?)、是が非でも盛り上げたいところで、全面協力の姿勢を出しているのではないかと思われます。第1局では福崎九段が立会人(というより前夜祭と控室の盛り上げ人?)、第2局には久々になるのか渡辺棋王の解説、さらに第3局で里見女流の聞き手と、次から次へとエース投入というのか隠し玉を披露というのか。この流れだと第4局の解説は藤井九段しかいないと思うんだけど。それで聞き手が貞升さんなら鉄板。ただ相居飛車になるのが想定されるので、例えば藤井九段と中村太地王座のダブル解説とかが面白いかもしれません、とか個人的な希望だけ書いておきます。しかし、金井さんも高見さんも叡王戦トーナメントで一種神がかった勝ちっぷりで決勝まで上がってきて、実力以上のものが出たと言っては失礼かもしれませんがそんな風には見えました。逆に言うと実力以上のものは出てこないので、普段出し切れていなかった実力が出たというのか、そもそもプロ棋士は羽生竜王、天彦名人が頂点としても、みなさんが紙一重のところに居て、運不運や心理的影響も含めてほんの少しのバランスが崩れるような切っ掛けがあれば、どんな結果が出ても不思議ではないということでしょうか?この前の前夜祭で山崎八段がどちらが勝っても初タイトルとなり、通常のタイトル保持者に挑戦者が挑む壁が無いという意味のことを言ってました。勝者は二人の内一人というのは同じとしても、経験豊かなタイトル保持者を相手に(分かりやすく言えば羽生さんに挑戦とか)、緊張が過ぎて自分の力を出せなかったという局面ではないので、通常のタイトル戦よりは二人とも少しチャンスが多いことになります。いずれにせよ、叡王戦が盛り上がるかどうかは結局のところ両対局者の頑張りに掛かっているわけで、第1局を取った高見六段の方に今のところはその千載一遇のチャンスに掛ける熱意が上回っているかのようにも思えますが、第2局以降の進行が楽しみです。高見さんのほうが、若手のまわりの人達が活躍しているのを見て悔しいということをはっきり口にしたのでそう見えるのかもしれませんが。内に秘めたる闘志という言葉も有りますが、言葉であれ、振る舞いであれ、表情であれ、眼つきであれ、いずれにしても見えないとファンには分かりません。
それで、里見さんの話に戻って女流王位戦のイベント情報とかも発表されてきて、第3局の福岡県飯塚市では前日の5月29日に前夜祭が有るそうです。行きたいなぁ。早く隠居生活になって退職金であっちこっち行きまくりたいぜよ。家のローン完済不能になるかもしれないというリスクは有るけども。。。