里見さんが女流名人戦９連覇を果たしました。去年の８連覇の時にも翌年（つまり今回）の９連覇の話題が少し出ていた記憶が有りますが、それは昭和４０年生まれの私くらいでぎりぎり分かることかもしれませんが、ONを擁した川上監督時代の巨人のＶ９がスポーツ報知にとってはどうしてもキーワードとなるからです。今日のスポーツ報知のネットニュース配信で里見さんの手のひらに９と書かれた写真が出ていましたが、新聞紙面では下のような使われ方がなされています。左下の赤丸で囲われた部分がネット記事の文章です。主催者であるメディアの要望に応えたということかと思います。記事自体は冷静ですし、今回の対局者で無念の涙を飲んだ伊藤さんにもよく配慮されているし、里見さんも勝って浮かれるところもなく普段通り、また勉強していくだけですとのコメントです。赤丸の右の部分には今回の第三局に帯同された森内九段専務理事のコメントが有りますが、里見さんの強さを称えるとともに、ご自身と羽生さんとの関係を例にして伊藤さんへエールを送るという素晴らしい内容です。
現在、王将戦も行われていますが、久保王将が２勝１敗と星を先行させました。初戦は豊島八段が勝ったのですが、その時に指一本上げるポーズでの写真がスポニチアネックスから配信されています。想像するに、ファンサービスという以上に、そもそもはメディアの要請が有ったからそうなったのではないかと思いますが、番勝負の一局が終わった時点でこれはどうかなと、やりすぎじゃないかと不自然に感じました。将棋ファン歴の浅い私でさえそう思うのですから、本当にちゃんと見ているファンからすれば、このような演出は全然嬉しくないんじゃないかと思いましたが。豊島さんのファンも、久保さんのファンも、将棋ファンも。