[将棋]マイナビ準々決勝:里見咲紀さんvs西山さん | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 先手:里見咲紀女流初段、後手:西山奨励会三段の対局が女流王座最終戦と同日の22日に行われていたのですが、その結果を私なりに振り返ってみようかと思いました。。。例によって、棋譜中継の記事を読みつつ、上の評価値グラフに示したようにBonanzaとelmoを使ってみました。

 全般的に言えば、序中盤までは互角の推移で、中盤細かいやり取りが有って、そこで少しずつ地力差が出て、中終盤はその差を広げられたので仕方ないということでしょうが、具体的な失着手が有ったようにも見えないので、咲紀さんもかなり善戦したが及ばずという感じはします。60~70手目あたりで形勢が傾いてきていますが、西田四段が先手の8六の角(57手目)が不安定な位置で狙われやすいとのことなので、後手が微妙に動きやすい形になっていたのか?というのと、その後も結果的にかもしれませんが3七の地点を執拗に攻めて切り崩したので、中盤両者攻めの切り口を見出すところに少し差が有ったのでしょうか?60△3七歩の時点までで、両者とも消費時間が約1時間半でしたので、相撲に例えれば両者四つにがっぷり組んで、咲紀さんが動こうとした瞬間に西山さんが切り返して一気に大勢を決めたような感じですか??(何回見てもよく分からないのですが。。。)

 出だしは、6△3二飛と西山さんが三間に振り、対して13▲8八飛の相振り飛車。西山さんは20△4四銀と援軍を4段目に待機させ、34△5四歩と開けて、以後、36△3一角、40△1三角、48△3一角と角が行ったり来たり。咲紀さんは55▲6四歩と突き捨ててから57▲8六角と上がり攻めの形を作ろうとしましたが、その直後に西山さんから58△3六歩の反撃の火ぶたが切られました。その後は、一気に攻め潰されたのが必然なのか、細かいミスが有ったのか私には判断できませんが、60△3七歩、70△3七歩に始まり、その後も80△5五歩、96△6七歩と何度も玉頭に歩を叩きこまれ、女性なので表現はどうかと思いますが、まるで蛇のように絡みつく執拗さでしたね。67▲7四歩で飛車を見捨てて、その後も反撃を試みましたが西山玉まで迫るには至らず、78△3六飛引成と追われた後は、ちょっと挽回が難しいように見えました。

 西山さんの将棋をあんまり見たことが無いので、分かりませんが、中飛車も指しますし、お姉さんの里見香奈さんと序盤の作りは似ているようにも見えるのですが、どうなんでしょうね?

 そう言えば女流王座戦第4局の解説で、大平六段が、里見(香奈)さんはカウンター狙いと言ってましたが、私はそれまで里見(香奈)さんは先に攻める感じだと思っていたので、もう少し考えてみたところ、こんな感じでしょうか?(合ってるかどうかは全然分かりませんが。。( ;∀;)) よく指す中飛車にしろ三間飛車にしろ早めに飛車先の歩を切って、棒銀のように援軍を出す。それで勝負のスピードを上げたところで相手も攻撃を急がされるので、そこでカウンターを放っていく。ボクシングで言えば、軽くジャブを一発放ってリズムを作り、相手が反撃のストレートを放つところにあしたのジョーみたいな必殺クロスカウンターで仕留める。実際にはもう少し、細かく攻めと守りのバランスを保ちつつ、フットワーク良く打っては離れ、相手が無理して踏み込んでくればまたパンチを入れる。勝った将棋を見ればそんなイメージかと。もちろん里見さんに限らず、勝った将棋というのは、そもそもがそういうものかもしれませんが。。。

 いろんな記事やネットなどで見知ったかぎりではありますが、姉妹とはいえ元々の将棋の素質はお姉さんの方が抜けていたということのようですが、咲紀さんも一生懸命頑張っている感じは伝わってきます。一番の差はファッションに興味が有るか無いかかもしれませんが...(^^;、姉妹だから同じで有る必要はないですし。それでお二人は仲が良いのか?ということですが、こんな写真や、こんなツイート証言もありまするが、たぶん普通に仲良いのではないかと思ってます。今日はクリスマスイブですね♡