[将棋]石の上にも28年 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 今日は、千駄ヶ谷のレンタルスペースで行われた指導対局のレッスンに行ってきました。指導棋士は片上六段。私の昔のブログにも書いていますが、対人の将棋は会社に入って3年目くらいを最後に、春のニコニコ超会議で中村太地六段に2枚落ちで教わったのが超久しぶりで、残念ながらその時は負けてしまいました。次の対局は今週11日からスタートする京急将棋まつりで、と思っていましたが、Bonanza6での練習にも限度が有る(上手が定跡形で来ない)かなと思い始め、前哨戦でもないですがふと気が向いて行って来ました。6面指しでしたが、最長1.5時間の1500円なので格安条件でも有りましたし。ちなみに私は人と指さない主義ではないですが、街の将棋クラブに行くのも億劫だし、ネット将棋も恐いので将棋ウォーズとかも一切やりません。機会が有ればそのうち変わるかもしれませんが。。。

 では早速対局の振り返りです(と言っても自分しか見ない気はするけど。。。)

棋譜を取って無いので正確ではありませんが、大体こんな感じだったかと。(追記注:上手の左銀は4二だったか?3二は不自然なので。)2八玉型の銀多伝、1筋の歩は突き9筋は受けない、飛車は5九に引き、上手が8五歩を伸ばしたら9八香と開けておく、左金も7八でしっかりガード、3筋は途中指し手が良く分からなかったので3七桂まで進めておく。上手の片上六段が右金で攻めてきて7筋の歩は切れていますが、その後バック。序盤の駒組みは慎重にという構想通りでいけました。局後に片上六段から、2八玉は良い形と思うけど、どこで覚えたのか?と聞かれたので、3八玉でソフト(Bonanza)に端攻めから歩を垂らされてやられたことが有ると話したら、ソフトはなんでもやるんですねと変な?感心をしていました。

中盤の崩しに入るところが、あまり思い出せませんが、こんな感じだったかな?(追記注:一番大事なとこなのに・・・)これまでのBonanza6との練習対局と同様、5筋の飛車の睨みを利かせた攻めと、3三を焦点にした角の睨み。これまでの反省で、あまり3筋に気を取られないようにしてあくまで中央突破が良いということを念頭には進めましたが、ここで▲2三銀と打って、金を攻めつつ香と桂馬を取って角の成り込みを狙うか、▲4三銀と打って△4四金なら▲同角と切って△同銀▲5四銀成にしようと迷いつつも、実戦は後者を選択。局後に片上六段もここは▲4三銀で良いでしょうとのこと。なお片上先生は、他の5人ともそうですが、指導という意味合いから対局中も、これは良い手で参りましたねとか、しゃべりながらのスタイルで、この局面でも「金が寄ったら角を切ってくるんですね?」とか聞かれました。いい手ですよってことだったのかと思いますが。。。その後、△5五銀、▲3四銀成、△同歩、▲5六歩、△4六歩、▲5五歩、△4七歩成、▲同金と進みました。この局面そのものではなかったかもしれませんが、△4六歩に▲5八銀と引いて飛車前が重くなると下手はまずいとか局後に教えてもらいました。

その後の勝負局面。▲5五角と出たところに△4四歩と打って、角の成り込みを防がれたところ。ここで▲4四角と切って△同銀で飛車の成り込みを確保。終わった後に、角を切ったのが良かったと褒められました。こっちとしては、そうするしかない感じでしたが、ちなみに▲4四角に△5四銀打なら、▲5三角成、△同玉、▲4五桂とかですかね?その前の図面でもそうですが、3七の桂も結構静かに利いてるなと。実戦では▲4四角、△同銀に対し一気に▲5一飛成とはせず、▲5四金で王手しつつ銀を取り返すように手厚く指しました。▲5一飛成は次の▲6二金の一手詰めの詰めろですが、△6二銀と守られた後、一気に寄せられるか自信が有りませんでした。行けたかな?

▲5一飛成に、上手△6九角と金の両取り。ここを受けるかどうかが最後の山場。▲5八歩、△7八角成とかも有ったかなと思いつつ、ここは決断して▲8一龍。その後、△8二銀、▲7二銀、△9三玉に、送りの手筋っぽい感じで、▲9四銀、△同玉、▲8二龍。持ち駒が残り銀と歩で詰むや詰まざるや。その後△9二銀、▲8三銀打、△8四玉に▲9二銀成らずと入って龍の開き王手、ここで片上六段が負けましたとのこと。▲8三銀打ちからは七手詰めになりますが、実際はヒヤヒヤもの。よく銀が残ってというか足りててくれた。

投了図以降、△7五玉、▲6六銀、△7六玉、▲7七金まで。左桂も動かなかったけれども最後の最後に働き、また7八の金も働いてくれた。途中▲5八歩、△7八角成を入れてから▲8一龍だったら完全に負けてましたね。

 ということで、平手、駒落ちに関係なく、28年ぶりの対人将棋での勝利となり、また2枚落ちですがプロ棋士に初めて勝てました。いやぁ~本当に嬉しい。勝ったというのか勝たせてくれたのかは分かりませんが、いいでしょう。片上先生、御指導ありがとうございました。なにはともあれ、これで私の今シーズンの成績は一勝一敗の五分に戻しました。

 実は昨日、囲碁将棋チャンネルで2枚落ちのおこのみ対局の放送をやっていたのですが、見た目70歳代の将棋駒研究会の主宰という老紳士が飯島七段にボコボコにされているのを見て、今の自分の実力でプロ棋士に2枚落ちで対戦するのは10年早かったかなと結構びびっていたのですが。。それにしても、その対局では(何年か前の再放送だと思いますが)、飯島七段が序盤から2二銀、3三銀と上がり、あとなんか忘れましたが、ほとんど定跡から外れた指し回しで進め、その老紳士も面喰らってほとんど将棋にさせてもらえなかったようです。これ、任侠の世界なら、後でおっかない人が出てきて、「オイ、飯島、ちょっと裏に顔出せや」みたいになって、大変なことになっていたはずです。。。

 さて、せっかく千駄ヶ谷まで行ってきたので(今日の会場は将棋会館のすぐ近くでした)、将棋会館の売店に寄ってきました。

さて、何を買ったでしょうか?ヒント:藤井四段のクリアファイルじゃないよ。

中身はこちら。お正月に人に配ったりするお年賀の手ぬぐいのように見えるけど、正解はタオルでした。でも、ただのタオルじゃないよ。

てんくうかいかつ。意味は、天や海がはてしないように、度量のひろいことだそうです(岩波国語辞典)。

 

夏だから、僕も海に向かって叫ぶぞ、「香奈~好きだぁ、勝って勝って勝ちまくれ!」