[将棋]女流名人戦第三局:里見さん勝った | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 後手番ゴキゲン中飛車(というらしい)の里見さんは、中盤に軽快な捌きを見せ、大駒の飛車を切ってからの鋭い寄せと、まさに「駒達が躍動する※」里見さんの将棋で本局は結果的に完勝の形となったようです。(注※:紳哉先生のキャッチフレーズですが...)
 戦型という意味では第一局の再戦ということでしょうが、今回は先手15▲4六銀に14△5三銀、16△4四銀と備え、22△9四歩、24△9五歩と玉側の位を取り、また決選前に34△8二玉、38△7二銀と片美濃で守りを固めました。たまたまというか局面の流れということなのでしょうが、第1,2局とも玉は2(8)筋まで寄って固めることもなく、玉側の端歩を一つ突いて、固く広く守れる陣型にまで持っていく前に戦いが始まってしまっていたので、今日はその辺りをじっくり焦らずという感じだったのでしょうか?また24△9五歩は29▲8六銀から結局歩を取られてしまいましたが、銀香交換での駒得はするものの端を攻められるというリスクは負わず、他の差し回しと合わせ、結果として上田さんの金銀4枚をバラバラに配置させる形となりました。バスケやサッカーのドリブル突破でのフェイクみたいに、端と見せての中央突破。マイケル・ジョーダンもビックリ?の切れ味でした。Bonanza6の解析結果では、戦い開始の40△5六歩、飛を守らずの48△5五銀で必ずしも後手方向に評価値は振れていませんが、まあまあ、どんなものでしょう?ちなみにBonanza6の先手応対はそれぞれ41▲5六同金、49▲6七金打でした。58△3九角で勝負有ったの模様。本局は見どころなく敗れた上田さんですが、野月先生の指摘では序盤29▲8六銀の辺りで▲3七桂と跳ねていけば後手陣の駒組みの隙を突けたとのことで、そこも端攻めのフェイク?が効いたかと。
 いずれにせよ今日は昼食休憩から後は安心して見ていることが出来ました。来週、再来週も好勝負&勝利を楽しみにしています。

里見先生、頑張れ!