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過去に訪れたこともなく、
何かの想い出があるわけじゃない。
何の縁もゆかりも無い場所だったけど。
それでも、それまであった街の景色が、
溢れてくる海の水、自然の猛威によって、
破壊されていく光景を観て、
濁流が街を飲み込んでいく、
テレビ画面の中に広がる映像を観て、
受けるショックと衝撃が大きすぎて、
涙が溢れてきて止まらなかったことを思い出す。
跡形もなくなった、
変わり果てた街の景色を映像で観て、
焼け野原になった戦後の日本が、
その後、輝かしい復興を遂げたように、
また、街はよみがえる。
そう信じる以外なかった。
それまで多くの人たちが息づき、
生活を営んでいた街の景色が、
様変わりしたことが、
ただ、ただ、悲しかったことを思い出す。
テレビ画面の片隅に表示され、
秒刻みでカウントされ、増えていく死者の数。
万を超える死者の数に、
現実だとは、到底、信じられずにいた。
あの日、崩れ去った街が、
少しずつでも再建され、
復興されていきますように。
ヒトのココロも、時間薬が手伝って、
少しずつでも癒されていきますように。
あの日から、13年の月日が流れるんだな。
もう、なのか…。
まだ、なのか…。
人によって、受けとめ方は違うんだろうな。
