あなたのほほえむ表情は、
その奥から、普通の人間が経験できないような苦労を、
おもいおこせ、
だけど、その苦労も感じさせず、
だけど、影があり、
その影は、やはり普通の人間がしないような苦労で。
だから、あたしは、あなたの光と影になり、支えたいと思う。
あたしは、あなたを女性としてみていいのか。
男性として、甘えていいのか。
だけど、なぜ、あなたは女性なの。
ねぇ、なぜ、女性として、この世にうまれでたのか。
さびしくないのか。
女としての悲しみも、さびしさも、
すべて、その礼服に身をつつみ、
けっして、泣き言も言わず。
なににぶつけているのか。
誰にうったえているのか。
あたしは、どうすればいいのだろう。
ならば、あたしが男性になればいいのか。
がははっー
普段、乗らない電車に乗った。
時間帯もあって、
ガラガラであった。
中年の主婦、学生、営業マンらしきサラリーマンが、
ぽつりぽつりと乗っていた。
あたしは、ひとつの席に、
悠々と乗っていると、
日差しがとてもまぶしかった。
カーテンをしめようとしたが、
なかなかうまく、とまらない。
ガタガタやっていると、
いちばん端に座っていた、
営業マンらしいサラリーマンが、
にこやかに笑い、
助けてくれた。
カーテンが無事にしまり、
あたしは、「ありがとうございます」と
ほほえむと、
その男性も、ニコリとほほえんだ。
男性が次の駅におりるとき、
あたしにふと紙きれをさしだした。
あたしは、眠りからさめ、
見上げると、男性は、「では」とその場を去った。
その紙きれは、めしではなく、名刺だった。
あたしは、ぎゅっとにぎりしめ、
名刺いれに、大事にしまい、
その男性をおいかけた。
ひたすらおいかけた。
目で。
ホームの人ごみに消えていった・・・
チャイコフスキーが、昔から好きで、
映画「白鳥の湖」を観に行った。
そのBGMに、鳥肌がたつくらい、
ふるえ、涙があふれてとまらないのだよ。
あたかも、オデット姫になりきって、
その音色とともに、踊りだす。
てんぷらさん、こんにちは。
てんぷらは、ごはんでも、
うどんでも、そばでも、なにを食べるにしても、
とにかく、てんぷらをつけるのだ。
新鮮なお野菜には、
岩塩をつけて食べると美味。
高級なお豆腐に、お塩をつけて食べると同じように、
シンプルな食べ方で、
もっともおいしいのが、
もっとも、素材の味を生かす。
チャイコフスキーは、昔から好きで、
アニメ「白鳥の湖」でとりこになり、
ずっと、自分があひるから白鳥になれると信じ、
白いドレスを身にまとい、
遠くを眺め、
口ずさむ。
軽やかな音色、
そして、なおかつ、雄大で、
自然を思い起こさせるような音色。
心が研ぎ澄まされるような、
ブルーを想像させ、創造させる。
その音色に、心も腹も満腹なのだよ
ラフマニノフ。
ピアノの音色が、繊細かつ、ときに激しく、
気持ちが昂ぶる。
震える。
踊りたくなる。
そんな、音色。
そして、お腹がすく。
とてもすくのだ。
自分の感情をおさえるのは、もう、やめにする。
あふれる涙がこぼれ、
あたしは、ピーナッツをほおばり、
ミネラルウォーターをがぶ飲みし、
あたしの細胞がふくれ、
腹部がふくれ、
「あぁ、満腹だ!」とつぶやく。
ラフマニノフをBGMに・・・
らーめん屋でちゃーはんを食べる。
そして、大盛り。
「よく食うなー」と言われても。
ぎょうざ2枚をたいらげても。
あたしは、後悔なんか、しない。
その後、ピアノリサイタルに行き、
クラシックに酔いしれるなら、らーめんでなく、
イタリアンかフレンチと言いたいところだが、あえてらーめん屋だ。
最近、鳥肌がたつことに鈍感になっていて、
ピアノの音色や、女性に対して、あたしの鳥肌は、反応しなかった。
夜も更けて、またもや、チリ産赤ワインを楽しむ。
有機野菜のサラダ。
にんじんも、甘い。せ
オランダ産チーズの盛り合わせ。
魚介のフリッター。
あめ細工のドルチェ。
体重計に乗るのが、こわい、今日この頃・・・
おそめのブランチは、
柏もち、カスタードケーキ、菓子パン2個、
くるみパン1斤。
もしや、あたし、女でない?
大食いか?
過食症か?
最近、春の食欲か?
秋で、ない。
あたしは、年中、食欲旺盛だ。
健康だ。
赤ほっぺ。
りんごみたい。
田舎っぺ。
まんまるほっぺ。
やっぱ、食いすぎ。
鏡で、ためいきついて、
その後、ニッコリ。
わははー。甘いもの食べると幸せ。
あわてて、散歩、自転車。
乗馬はできないから、
ジョーバの試乗へと、
デスカウントストアへ走る、走る。
この走りも、運動。
うん。われながら、運動しとる。
えらい!