そんなわけで11月から新ワクチン「プレベナー13」に一斉に切り替わります。
13がどんなワクチンなのかは「前回の記事」 を参照してください。
では、切り替え前後にあたってどうしたらよいのか、具体的に。
なお今回の記事は僕個人の私見ですので、実際にどうするかお悩みの方はかかりつけ医に相談してください。
基本は、
これまでのスケジュールを変えず、ワクチンだけが変わる
と考えてください。
したがって、また新たに1回目から接種しなければならないということはありません。
(例外があります。最後に書きます。)
1.プレベナーを1回も接種していない子
生後2カ月にまだなっていない子がほとんどだと思います。
肺炎球菌の髄膜炎は小さい子ほどかかりやすく重症となるので、とにかく早急に1回目を接種する必要があります。
生後2カ月になった段階で11月になってなくても、11月を待たずにまず1回目を旧プレベナーで接種してください。絶対に待ってはなりません!!
で、2回目からプレベナー13に切り替えれば効果は充分期待できます。
2.プレべナーを2回あるいは3回接種している子
2回接種し終わったお子さんの場合は、3回目をプレベナー13で接種した方がいいので、11月以降まで待ちましょう。
3回終了してしまったお子さんは、追加接種をプレベナー13で接種すれば問題ありません。こちらも11月以降まで待ちましょう。
3.プレベナーで4回接種終了している子
ここが問題です。
接種は終了していますが、前回書いたように、旧プレベナーでは予防できない19Aというタイプに感染してしまう可能性が残されています。
国の定期予防接種としては4回接種で終わりということになってますので、これ以上追加接種する場合には自費接種となってしまいます。
が、自費で1回だけでも追加接種をすることを強くおススメします。
肺炎球菌の感染症は髄膜炎や肺炎など恐ろしいものばかりです。そういった感染症を防ぐためには旧プレベナーでは不十分であることは明白であり、なおかつそれを補う世界標準の新ワクチンがあるのです。
お子さんを守るためには、たとえ自費でも接種すべきだと考えます。
4回目接種した後2カ月以上間隔が空いていれば追加接種が可能です。
(ちなみに他国では旧プレベナーから13に切り替えられる際、すでに接種完了していいる子への追加接種も公費助成されているそうです。日本は・・・)
といった感じです。
3に関しては僕の私見が大きい部分なので、ここをどうされるかはご判断ください。
僕としては強くおススメはしますが、なにぶん費用がかかることなのであまり強制はできませんので。