トランプ大統領の世界 | tadahiのブログ

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トランプ大統領の世界

 

 トランプさんが大統領になることが、少しずつ現実となってきているようです。そして、同盟国に対する軍事費について、トランプ前大統領時代の元主席補佐官だったジョン・ケリー氏の話が話題になっています。彼の話によると、トランプ大統領は、「軍事費を十分に払わなければ防衛しない」とNATO同盟国に対して主張し、それは韓国、日本も同じだと考えていたそうです。この話は、韓国の東亜日報の記事なので、信頼性が高いとは言い難いのですが、トランプは実際に、日本の防衛費に言及し、それを安倍元首相が正し、収まった事実があります。そう考えると、ありそうな話です。

 バイデン大統領は、民主党であり、世界平和や平等、自由という概念的なことがまだ通じる人だと思います。しかし、トランプ氏には、このような概念は欠如していて、より現実的、どちらかと言えば、現金的、経済優先的な人だと思います。左派的な思想や理想など、トランプ氏には全く通じません。左派の人たちが、どんなに熱弁を振るって、理想や夢を語っても、逆に起こりだすかもしれません。

トランプ氏は同盟国の防衛に関しても、経済優先であり、アメリカの利益にならない他国の防衛は、極力避け、援助しないことも考えられます。ただ、直接的な利益がなくても、将来的、全体的な利益、民主主義・自由主義と自由貿易との関連などを説明できれば、トランプ氏も納得し、自習主義の防衛に協力すると思います。このようなトランプ氏の思考を上手に導く才能は、世界中で安倍前首相しか持っていませんでした。この貴重な才能を、1人のボンクラ青年が奪った責任は、非常に大きく、命がいくつあっても償えることはできないほどの損失だと思います。

 安倍さんは帰ってこないので、トランプ氏が大統領になり、「軍事費を十分に払わなければ防衛しない」と言い出した時の対応を考えておく必要があると思います。同盟国の防衛がアメリカにとってどれだけの利益をもたらすか、民主主義、自由主義を守ることが、どれだけアメリカの利益になるか、逆に、民主主義、自由主義が侵害され、ロシア、中国のような権威主義の台頭がアメリカの経済にどれだけ悪影響があるかを、現実的な視点を持って、トランプ氏に納得させられるかが重要だと思います。しかし、これを説明し、納得させられるような最適な人物はもう存在しないので、この手法の希望は薄いと思います。残された手段は、自力で国を守る力を持つということだと思います。この点は、日本は特に大変です。防衛費の捻出だけでなく、憲法改正も必要になってきます。かなりハードルの高いものとなり、実現は難しいと想像できます。最悪の場合、沖縄が奪われても、何もできない可能性すらありそうです。

トランプ大統領が誕生すると、いよいよ日本は最前線に1人で立つことになりそうです。尖閣、沖縄だけでは済まないかもしれません。ロシアは北海道を狙い、韓国は対馬を狙うでしょう。ただ、韓国は北朝鮮に統一される可能性もあるので、対馬を考える余裕はないかもしれません。どちらにしても、日本本土を大きく損なう可能性が大きくなると思います。しかし、日本人にはその覚悟は全くできていないようです。憲法改正もやる気もなく、自衛隊の増強も人ごとのような雰囲気です。自衛隊の本来の仕事である本土防衛よりも、補助的な災害救助ばかり注目しているのが、平和ボケしている日本人です。政治家だけでなく、学者も評論家も一様に平和ボケしている状態では、領土の防衛など不可能でしょう。私の苦慮は、現実味を帯びてきているようです。