メッシ炎上から見える香港の中国化 | tadahiのブログ

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メッシ炎上から見える香港の中国化

 

 メッシが中国からバッシングを受けています。ことの始まりは、香港で行われたサッカーの親善試合でメッシが内転筋に違和感があるため、香港選抜チーム戦を欠場したことから始まりました。この欠場に観客からチケット代の返金をもとまるブーイングが起き、香港政府も「メッシが本日の試合でプレーしなかったことについて、政府とフットボールファンは主催者の申し合わせに極めて失望している」と声明を出す事態に発展しました。さらに、3日後に日本でヴィッセル神戸戦では、30分間出場しました。メッシも香港で球場を批判されたので、多少の違和感を推して出場した可能性もあります。しかし、中国人はこれを、中国への侮辱と捉えたようです。香港では休場して、日本では出場した。この行為は、中国が軽く見られたことであり、侮辱されたのだ、と考えたようです。

日本での試合を見た香港では、「後半の序盤、メッシがウォーミングアップを開始すると、ネット掲示板には様々な気持ちが湧き出した。多くが『金を返せ』『メッシが出たらみんながガッカリする』といった類のメッセージがネットに溢れたそうです。メッシ登場後には、香港のネットでは、「現場では大歓声が上がったが、掲示板にはすぐさま『メッシ、なんでそんなことするのか説明してほしい』『メッシが自分で自分に火をつけた』といった声が並んだそうです。メッシの日本での出場は『自分に火をつける行為』だと言う人もいたようです。香港メディアは「香港政府は『市民は多くの疑問を感じている』として、主催者とインテル・マイアミに、香港市民に理にかなった説明をして人々の疑問に答えるよう求めた」と報じています。

中国の反応は異様としか言いようがありません。中国のネットでは「二度と来るな」といった反発の声が盛り上がり、メッシ選手のスポンサー企業に対し、契約を解除しなければ「不買運動を行う」といった投稿も相次いでいるようです。インテル・マイアミ側は、この騒動に対し、チケット代の一部払い戻しを決定したようです。さらに3月に中国で予定されていたアルゼンチン代表の2試合が中止にしました。中国国内では、メッシを貶める行為が激化しているようです。中国メディア「看中国」は「中国共産党が、大々的にメッシへ包囲網を敷いているのだろうか。〝中国侮辱事件〟がエスカレートしている」と題して、今回の騒動の現状を伝えています。さらに、メッシに関連する企業の不買運動が起き、契約解除も今後続出すると指摘しています。そして「この事件の波が激化する中、ネットの有名人が怒りを晴らすためにメッシのサイン入りジャージを怒って切り裂く動画が最近中国のインターネット上に公開され、世間の注目を集めている」と著名人が暴挙に出る様子も強調しました。今回の騒動はスポーツの域を超えて政治問題になっていて、「当初は関係者間の契約問題に過ぎなかったが、最終的には政治的な事件となっている」と分析し、中国共産党も水面下で関与し始めていることを指摘し、メッシ騒動が、国家規模の大事件に発展しようとしている現状を伝えています。香港が中国に飲みこまれる前であれば、同じことが起きても、このような反応をするとは思えません。明らかに、香港は中国化したことがわかる事件です。

この反応を見て、私は中国の異常さを感じました。また、中国化することの恐ろしさを感じます。日本人の反応は、メッシが体の違和感で親善試合を休場することは、当たり前の行為として、日本での出場を心配する人さえいました。たとえこれが逆の立場でも、サッカーファンの一部(見にきた中国人など)が騒ぐだけで、多くの日本人は「残念」程度にしか感じないのではないでしょうか。「仕方ないでしょ」と理解する声の方が大きいと思います。チケット代を返せの声も、逆に批判されると思います。ましてや国家規模の大事件になど発展しようがありません。こんなことをしでかすのは、世界中で中国か北朝鮮くらいのものでしょう。そして、中国化は、世界の中での異常な者になるということになりそうです。

プロスポーツ選手は、体が一番大切であり、財産です。最新の注意を払い、無理をしないのは常識です。ましてや、親善試合では、それがより顕著になり、少しでも違和感があったら、たとえ2〜3日で改善するような軽微な違和感であっても、無理をしないのは常識でしょう。それを、中国人が見てやっているのだから、無理してでも出場しろと主張しているのが中国人です。そして、それを「恥ずかしいからやめなさい」とたしなめるべき政府が、率先して事を大きくしている現実を見ると、中国人は全て異質の存在ということがわかります。何よりも自分たちが一番であり、世界中が中国の奴隷だと考えていることがよくわかります。

メッシの騒動は、中国人の世界の見方、中国が世界一、世界の中心であり、全人類は中国にひれ伏し、隷属してあたりまえ、という考えを象徴していると思います。この国やこの国の人たちとの付き合い方を、もう一度考え直した方がいいと思います。