ジャーナリストの義務とは | tadahiのブログ

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ジャーナリストの義務とは

 

ジャーナリストの青*理氏が4日、TBS「サンデーモーニング」に出演。裏金事件に揺れる自民党について、持論を述べたそうです。内容は、「これだけの組織的な違法行為が明らかになったのに、安倍派はもちろん、自民党の若手から怒りの声や危機感が出てこないというところに、ガッカリする。日本政治の行き詰まり、ここに極まれり、と思う」というものでした。 それに対して、司会の関口宏さんからは、「それはある意味では、野党の弱さではないですか」と質問され、「野党を育てていくのが我々の義務であるし、逆に言えば、与党に危機感があるとすれば、政権交代が起きるかもしれないという状況をつくるべきという政治行動を取るような人たちが、与党から出てきてもいいと思うんですけど」と青*理氏は自らの考えを述べたそうです。これに対して、珍しく、関口さんが正論を述べているとのネットの反応もあったようです。

 前半の青*理氏の話は、確かにそう捉えることもできると思います。ただ、日本政治の行き詰まりというよりも、自民党の思い上がり、尊大になった事が原因ではないかと私は思います。そして、その点を関口さんが正したのではないかと思います。野党がだらしないので、自民党が安心して、何をしてもいいと勘違いさせたのではないか、ということだと思います。それに対する青*理氏の答えは、呆れる内容です。「野党を育てていくのが我々の義務である」との発言では、我々とは誰のことを指すのでしょう。青*理氏を含めた我々と言われると、左に傾いた集団を指すように感じてしまいます。私は、それは国民であり、国民の声を野党に正しく聞かせる必要があると思います。しかし、現実は、報道が正しく国民の声を野党に伝えていないため、野党が育っていないというのが現実だと思います。国民の多くは与党を支持していません。一部の偏った層が支持しているだけです。この状態では、政権応対などあり得ません。その事実さえ、野党にわからせる努力を報道はしていません。民主主義の国なので、多くの国民が選ぶ政党が政権を取るのが常識です。一部の支持しか得られない今の野党に、政権奪取など夢でしかありません。その儚い夢を打ち砕き、野党の目を覚まさせるのが報道の役目でもあると思います。このように考えていくと、「野党を育てていくのが我々の義務である」という青*理氏の発言の我々とは、ジャーナリストと考えることができます。言い換えれば、野党を育てていくのは、ジャーナリスの義務と言えるのだと思います。このことから、野党を目覚めさせず、眠らせたままにしているのは、青*理氏のようなジャーナリストたちだということになります。しかし、青*理氏は、そのことを全く理解できていないようです。その証拠に、「政権交代が起きるかもしれないという状況をつくるべきという政治行動を取るような人たちが、与党から出てきてもいい」などと述べています。これは、自民党議員に、政権交代を期待するような発言です。野党の力がないから、与党から与党を壊せと言っているようです。確かに、今の寄せ集め感の強い自民党は、政策の内容によって分裂した方がいいと思います。しかし、それは、日本の未来を考え、国の存亡に関わる事態が起きた時に起きてくると思います。例えば、中国との会戦が現実的になってきた時、中国に妥協するのか、存続をかけて戦うのか、という判断が必要になった時は、今の玉石混合の状態の自民党は、分裂し、議員の立場を明確にする必要が出てくると思います。今は、たかが政治資金の話であり、自民党内の派閥争いに過ぎません。茂木さんがいうように、離党勧告などが行われれば、自民党は分裂し、政権交代の可能性が生まれてくると思います、しかし、茂木さんも発言を撤回しているようですから、自民党の分裂を望んで、離党勧告を進言したのではないようです。分裂を望む自民党議員はほとんどいないと思います。離党勧告が党の分裂を引き起こすなどと思っている自民議員は少なく、ノリで主張しているだけなのではないでしょうか。そして、離党勧告と党分裂を結びつけられないほど、今の自民党議員は、尊大になっているのだと思います。

 青*理氏は、自分の思想、信念を捨てて、一部の国民にだけ耳を傾けるのではなく、普通のジャーナリストのように、広く、多くの国民の声を聞くべきだと思います。自分の思想、信念が強過ぎて、ジャーナリストとしての俯瞰的視野が欠如しているように感じます。青*理氏が嫌う意見にも耳を傾け、多くの日本人は、何を望んでいるのかを知る必要がると思います。