『さよならの朝に約束の花をかざろう』
2月24日より上映中。
現在 49劇場で上映中!
春の映画に差し替わって終了した劇場もあります。
劇場情報(4月3日更新)をチェックしておいでくださいね。
岡田麿里監督 P.A.WORKS制作の長編アニメーション映画。
ボクはコア・ディレクター/作画監督で参加しています。
3月15日 最新PV映像が登場。「それぞれの想い篇」です!
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8日、 日曜日は毎年恒例、アイノラ交響楽団の定期演奏会へ行ってきた。
一回目から聴きにきてるけどもう15年か。
早いもんですね。
今回は伊福部昭のオーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」との共演。
日本人作曲家をとりあけるのは初めての試み。
交響曲第3番と「エン・サガ」と「ラウダ」。これはリトミカ・オスティナータ(同じリズムを執拗に繰り返す)しばりだとわかったけども、想像以上に、リトミカ・オスティナータだった(笑)
以前室内楽版のを聴いたことがあったけど、フルオケの「ラウダ」は初めてだった。
前半の弦と菅の響き合いはプロコフィエフに似たものを感じたりして、レコードとは全く違った響きを体験できて新鮮だった。
マンリンパと木管がユニゾンで動くところの響きがおもしろい。レコードではマリンバしか聴こえないところにいろいろと発見がありました。
楽譜ほしいな。
シベリウスの3番は、2度目の演奏。
今回は伊福部をやるからか、中低音の弦楽器を増やしていたと思う。
第2楽章中間部で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがピチカートで伴奏して、クラリネット、フルートと交代で主旋律を奏するところ(練習番号[7]から)。ここが大好きなんだけど、オクターブのディヴィッジ(分割)でコントラバスが、関係なく聴こえる間延びしたような旋律を奏するところでその効果がよく出てました。
伊福部でもシベリウスでも、弱音部分で鳥肌の立つ表現が聴かれるところがアイノラの特徴だと思う。
第1楽章とフィナーレ、最後のティンパニも、これ以上ない くらい絶妙なディミヌエンドだった。
なぜティンパニだけ、しかも音符をまたいで弱くしてくの?
…と雑念が混じると中途半端になる。
スァーーっと管弦だけになって透明感が増していく感覚が求められている。
決して、盛り上げるためのティンパニではないのです。
シベリウスのティンパニはアクセントを強調して隈取ることより、空気の響きを出す使い方が多い。
各楽器の独特の扱われ方を熟知していないと、ドイツ風やスラブ風の先入観で表現が歪んでしまうのです。
アマチュアオーケストラといえど、そこんとこをしっかり押さえた演奏が聴けるのは、とても貴重です。
次回、第16回は…
シベリウス
音詩「夜の騎行と日の出」
交響曲 第4番
「クオレマ」より“鶴のいる情景”
そして
エイノユハニ・ラウタヴァーラ
「カントゥス・アルクティクス」
http://ainola.jp/archives/1098
《また、フィンランドの現代作曲家ラウタヴァーラ(1928-2016)の作品を初めて演奏いたします。
「カントゥス・アルクティクス」とはラテン語で「極北の歌」の意。
「鳥と管弦楽のための協奏曲」という副題にある通り、オーケストラ演奏にあわせ、録音された鳥の声がホールに響きます。
アイノラ交響楽団の新たなチャレンジに、どうぞご期待ください!》
暗い影がつきまとう「夜の騎行と日の出」と4番、日本語で「死」と訳される「クオレマ」と、ラウタヴァーラのカップリング!
白鳥や鳥の声を音楽に取り込むことが多いシベリウスですが、次回は鳥の声との協奏がメインになっている「カントゥス。アルクティクス」とのカップリング。
死の影を飛び越え、静かに天高く生の響きを……てなコンセプトでしょうか?
めちゃくちゃ楽しみ!!
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