2年ぶりの総選挙(「本日の楽描き」付き) | Tempo rubato

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アニメーター・演出家 平松禎史のブログ

2年前の今頃
2012年12月16日の投票日前日。
秋葉原で安倍総理と麻生財相(現在)と、一区選出の山田美樹候補の演説を聴いていた。

2年後の投票日前日の今日、13日も秋葉原で演説を行ったそうで、恒例になってますね。


今回の選挙は、前回のような「ワクワク感」はなく
ザワザワ感
とか
ヒヤヒヤ感
とか
ショボショボ感
とか
あんまり気の進まない形容が浮かんでしまいます。

ところで
こうやって繰返すのをなんていうのか調べてみたら、畳語と言うんだね。初めて知った。


とは言え、選挙にシラケているわけではないんです。
どんな経緯であろうと自分の意志を届けるチャンスなので生かしたい。
どんな結果になるかを想像すると・・・ 繰返すのは止しましょう。

どこの政党がとか、どの政治家が、で収まらない問題が、もうイイ加減ごまかしきれないところまで来ているように思うから。

かと言って、革命のように敵を作り出し攻撃性を爆発させて満足するような愚はしたくないしね。

選挙はファン投票とかイベントじゃないからね。
楽しかろうが絶望しようが今後数年に確実な一つの意思を示す機会だ。


自縄自縛の縄を解く
いつも「投票率が低い」とマスメディアは嘆きます。
しかし、自分たちで政治家を散々悪者にしておいて、それを言うのはズルい、というか愚かだね。

公務員や公共事業を散々悪者にして小さくさせておいて、災害などで被害が出ると「なぜ防げなかったのか?」としたり顔で言う。
これもまた愚かだ。

新聞はこんなことを連呼しておりましたね。
「国の借金」が大変だ!
公共事業はケシカラン!
土建国家に戻るのか!
支出を削れ!
公務員や政治家は給料減らせ!数減らせ!
財政健全化のために消費税増税が必要だ!

だが、新聞には軽減税率を適用して増税はまかりならん!

目先のことで注目を集めようと、ある一瞬でも「金」につながれば良いとばかりに、炊きつけては水をかけ、火のないところに煙を立てようとする。
新聞もテレビも、煙にまかれて窒息死するのは自分たちなのがわからない。

自縄自縛とはこのことだ。

…でもマスメディアにもまっとうな人々は少なからずいるようです。


ネット上では別々なクラスタがそれぞれ「俺たちって影響力ある」と自尊心を膨らませ、ことあるごとに「勝った・負けた」と騒ぎ出す。
「従軍慰安婦」または「慰安婦強制連行」の誤報(捏造)と、福島第一原発の故吉田昌郎元所長の発言を改竄した朝日新聞とどのくらい違うのか。

悪者を作り出し、相手を貶して上に立つことに血眼になる。

現実に何が起こっているのか、重要なことは何かと説く声はめんどうくさいから聞かない読まない。

耳の痛い話や都合の悪い現実は、なかったことにする。

これまた自縄自縛に陥るだろうね。


…という人々が大多数だとはぜんぜん思わない。

ネット上では、騒がずにじっと耳を澄ませている人の方が多いことを10月以降に体験しましたし、声の大きい層に惑わされずしっかりと見て聞いて考える人の方が多いことも、政治経済の重要な局面で実感することが多々あるからね。

少しずつ、声に出す人が増えてくる。
それで良い気もする。


「日々の暮らしのほうが大事。政治なんて偉い人が勝手にやってりゃいいんだ。」
投票率の低さをこういう意識があるからだと、無関心だと批判するのが定番だね。
政治のせいが1位。続いて2位かな?
上でも書いたけど政治家の悪口を散々言っといてどの口が言うか、てのは置いといて。

日本は革命で政府転覆とか民衆が大規模な内戦に巻き込まれて政治家に物申さねば死ぬ、なんて状況が少なかったからでしょう。
そんなことより自然災害が深刻で、毎年の収穫や商売やお祭(大事なことです)で手一杯だった、と。

輸入された「民主主義」はどうも苦手なようです。

しかし、現代では投票率が低いと組織の強い政党に有利になってしまうことも考慮が必要。
特定の組織が政治を動かすのは道理に合いません。

…ホントに投票率が低いかなんて蓋を開けてみないとわからんよ。
 もしかしたら案外高いかもしれない。。。



少しづつでも今より良くしていくように、ほんの少しでも「マシだ」と思える候補に投票を。

ボクは、2年前の反省を込めて一票投じて来るつもりです。