山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜 -6ページ目

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

近年稀に見る寒波の影響で、ここ九州でも山々には雪が積もった。

ベランダからいつも眺めている九州山地も白く雪を被った姿に…

こうなるとやっぱり雪山に登ってみたいねぇ〜

ということで…

 

〜大障子岩〜

祖母山から東北東方面に連なる障子岩尾根にあるピーク。標高は1,451mとそれほど高くはないが、登るとなると岩稜が続く手強い山である。

 

冬の時期は登山口まで行けるか?が一番の問題…雪が降ってしまうとこれまた非常に困難となる。

恐ろしく山深い登山口だと行けないどころか車ごと遭難するかもしれない…(怖)

という認識のもと、どこか良いところはないもんかと悩んでいたら…

あ(閃) 大障子岩の登山口「神原白水登山口」があるじゃないかっ

あそこなら大きな道路からも近いし、標高的にも雪は残っていなさそうだし…

当然、大障子岩までの登山ルートは雪に覆われているかもしれないが、2年ほど前に秋を探しに登った経験もあるので迷うこともない…だろう…(汗)

という少し楽観的な見通しではあるが、とにかく行ってみて、ダメそうなら引き返せばいいんだし、それはそれで今後の参考として経験になるだろうし…(前)

 

当日の朝は早めに自宅を出発する。道路の状況次第では到着が遅れる可能性があるからだ。

途中に凍結箇所が有りはしたが、それほど遅くなることはなく無事に神原白水登山口に到着した。

登山口付近には雪はない…が、外気温はマイナス7度(!)ムチャ寒いぞ…(凍)

そんな極寒の中ではあるが、途中の休憩場所である程度の支度は済ませていたので準備はササッと整った…

 

でゎっ 雪の大障子岩へっ 出発〜っ

まずはすぐそこの八丁越登山口から登山開始。

…と、ここからの詳しい道のりは以前の記事に任せるとして、今回は雪の道中という観点で読んでいただきたい。

 

寒々しい風景ではあるが、まだまだ余裕で歩ける模様。

急な斜面をジグザグに登っていくとひとつめの尾根に取り付く。

ここからしばらく尾根登りとなる。

まだ雪はない…まぁ、林の中だし、標高もまだまだだしね(低)

 

途中からトラバースで左に進む。

道は細くて左側は急斜面なので気をつけて進もう。

山の北側斜面に入るとうっすらと雪が残っている。滑るほどではないが慎重に進もう…なんせ左は急斜面だし…(怖)

 

空が開けたところはしっかりと雪が残っている…(寒)

それにしても冬の山は静寂で空気も凛としてていいね。

本日は風もなくとても静かなので自分の足音しか聞こえない…(靴)

 

しばらく進むとまた登りが始まった。

まぁ…山登りに来てるワケだから当然なのだけども…(汗)

ここいらまで来ると足元には雪が残る。アイゼンが必要なほどではないが慎重に歩こう。

 

直立した立派な姿の岩は右周りに登っていく。

 

見事に平べったい菱形の岩に落書き(笑)

目印テープが見当たらないところではケルンが助けになって安心。

少〜しキツい登りが終わった頃、やっと日差しが入ってきた。

う〜ん ステキな風景だねぇ(眩)

お? 目的の大障子岩も遠くに見えてるぞぉ〜

 

そろそろ雪が多くなってきた…

雪山〜って感じで盛り上がってきたっ

…いやいやそんなコトではなくて…(汗)

登りも少しキツくなってきたので、いよいよアイゼン装着も考えないと…

…と、しばらく進んだところにちょうど良い広場が現れた。

ここで休憩を兼ねてアイゼンを装着しておこう。

 

アイゼンをしっかり装着して先に進む。

簡易アイゼンとはいえ、有るのと無いのとでは大違いだ。

安心安全で快適な山登りである。

 

冬山はとにかく静かである…雪に残るのは先客の足跡のみ…(獣)

登山してる人が誰もいないと思うと少し寂しくもあるのだが…

 

岩場エリアではちょっと遠くの滝が氷瀑してるっ

なんか滝が止まっているみたいで面白い(停)

 

標高が上がるにつれだんだんと雪が深くなってきた。

「ただ今雪山登山中〜」って感じだね(笑)

さてさて最後の尾根登り。

尾根には雪があまり残っていないのだが、直登なのでコレがまたキツい…(疲)

 

なかなか終わらない八丁越までの尾根登り…覚悟はしていたが…やっぱりキツいな…

加えて標高が高くなるにつれて地面も凍りついている。

アイゼン大活躍っ(爪)

 

続く急登にヒィヒィ言いながらもなんとか進み続け、最後に左へトラバース。

もう少しで八丁越だっ

ただ、このトラバースも水平ではなく微妙に登っているのでジワリジワリと足への負担となる…(腿)

 

太腿をほどよく痛めつけてくれる…そんな私想いのトラバースが終わると…

八丁越に到着っ

ふぅ…疲れたね…(汗)

ここから大障子岩まであとひと踏ん張りだ…でもその前にちょいと休憩…(煙)

ひと息ついて空を見上げると澄んだ青空…

お〜 めちゃくちゃ天気イイじゃんっ

気持ちいいねぇ(晴)

 

さてここからは稜線歩きとなる。

少々登り気味だが、これまでの道のりを考えれば余裕の稜線道だ。

斜面を見比べてみると南側斜面には雪はほとんどない。

ここ2〜3日は気温が上がってたからなぁ(溶)

 

しばらく進むと登りが急になる。これまでの疲労でなかなか足が進まない…が、心地よい日差しと小鳥の囀りに励まされながらゆっくりと登っていく。

道は容赦なく険しさを増してくる。大障子岩手前の岩場越えだ。

 

北側からの回り込みが多く残雪もあるので非常にデンジャラス…(危)

もちろん鎖場も北側から…岩肌が凍ってて怖い…(険)

 

急な下りもこれまた北側だ(恐)

雪が無くても充分怖いのに雪があると本気で恐ろしい…(泣)

アイゼンを効かせながら慎重に…

滑ってしまうとどこまでも落ちていける仕掛けとなっている…慎重に…慎重に…(危)

なんとかかんとか無事に下り終えると冬の大障子岩がドーンっ

お久しぶりっす(懐)

 

最後は安心の南側から回り込む。

とはいえ、木々にしがみつきながらの険しい登り…それでもなんとかよじ登って進み…

大障子岩山頂に到着〜っ

いやいや…なかなか手強い道中だったな…(疲)

 

山頂での記念撮影を済ませたら、展望の良い先っちょへ移動…

お〜 いつ来ても良い眺めだ〜

目の前に祖母山、やっぱりカッコいいね(壮)

くじゅう山や阿蘇山も美しい白い姿で佇んでいる。

祖母山から古祖母、本谷と続いて遠くに「いぶし銀」の傾山…雄大な山たちだ。

遥か遠くにはホームの俵山や鞍岳、南に尾鈴山、北にはうっすら〜と由布岳まで確認できる。

いやぁ 素晴らしい景色っ 冬の絶景っ

やっぱり山はいいねぇ〜(美)

 

さてお腹も空いてきたので大休止としよう。

本日の昼食メニューは… 

カップ麺とおにぎり、プリンにカフェラテ…

毎回似たメニューだが…美味しいからいいのだっ

 

プリンまで美味しくいただき、カフェラテを飲みながらのまったりタイム…(温)

雪が残る山々は、いつも見てる姿とは違って新鮮な風景だ。

静かで穏やかな気持ちになれる冬の山もいいもんだ…(癒)

やっぱり山ってサイコーっ

 

穏やかな晴天とはいえ標高1500m近くでジッとしてるとさすがに身体が冷えてきた…(凍)

ということでそろそろ下山しよう。

 

下山は元来た道を戻るだけ…だが、その道中は決して油断できない険しい道である。

慎重に慌てず騒がずゆっくり下っていこう…油断大敵滑落注意…(戒)

 

とは言ってもやっぱり下りなので2時間半程度で下り終わって…

駐車場に無事到着っ

冬山の旅はこれにて終了〜

お疲れさまでしたっ

 

 

今回登った大障子岩は、標高こそあまり高くないがその山容は雄大で厳つい。

南から登ろうが北から登ろうが登り甲斐はあってキツい道のりだ。

何処の山でもそうだが、特に急登が続くこのコースは下りの方が体力を使うのでペース配分はしっかりしとかないと大変なことになるので注意しよう。

大障子岩は百名山である祖母山の付録みたいなイメージだと思うが、単独で登っても楽しい山(岩?)なので、興味がある方はぜひ登っていただきたい山である。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の寒々しい風景>

 

〜Epilogue〜

冬季は暖かい家から出るのが億劫になるもんだが、ひとたび山に登れば澄んだ空気と素晴らしい景色で達成感もひとしおである。

今回の大障子岩もキツい登りではあったが、天候に恵まれて山頂からの眺めも最高で満足のいく山旅であり、前回の烏嶽に引き続き登ってよかったと楽しい山登りであった。

それと今まで冬は低山ばかり狙って登っていたのだが、ある程度高い山で雪のある中の山登りもいいもんだとあらためて感じた。

ただ、やはり登山口があまりにも山奥だと車が行けないコトもあるだろうし、自分自身の経年劣化による体力気力の低下も勘案しておかないと酷い目にあうかもしれない。

まぁ…これからも無理せずマイペースで登れる山を計画していこうと考えながらの帰り道であった…

しかし…帰りに通るこの道…この前(烏嶽)も同じ帰宅ルートだったなぁ…(汗)

でゎ また次回っ

 

 

 

おわり