171:傾山 〜紅葉狩りの旅〜(九折登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

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よかったら読んでやってください(o^^o)

休日っ 晴れっ

ならば予告通り山登りだっ

…ということで…

 

〜傾山〜

大分県豊後大野市と宇目町佐伯市宇目との境にある山で、祖母傾山地の東の雄。南面は宮崎県境となっている。そそり立つ岩峰群は、この山のシンボルでもあり、西に君臨する山群の盟主、祖母山と人気を分ける。

北側から見る頂上部が斜めに傾いているために傾山と付されたといわれる。また四皇子峰(しおうじみね)の別名もある。

 

今年の紅葉は傾山…と決めていたのだが、体力的に自信がなかったのでその前に久住山で調子をみてみた。

なんとか大丈夫そうだったので次の晴れた休日は傾山へっ…と考えていたわけだ。

そういうことで今回は傾山へ日帰りの紅葉狩りに出かけることにする。

今回も九折登山口からの周回コースとするが、以前に日帰りで登ったときの周回ルートと同じでは芸がないと思い逆周りで計画した。

まずは九折越を経てそこから傾山頂に至り、三ッ尾経由で登山口に帰る半時計回りのルートだ。下りの際は体力的に不安もあるので三ッ坊主ではなく水場を通る安心コースとする。

 

夜中のうちに家を出て朝5時に九折登山口に到着した。

まだ暗いのでひと眠りする…(寝)

 

5時半頃から準備を開始、うっすらと辺りが見えだした6時に登山口を出発する。

さぁ 今年の念願だった傾山への紅葉狩りの旅へと出発〜っ

 

まずは九折越と三ッ尾へと分かれる最初の分岐まで登り進む。まだまだ薄暗いが少しずつ明るくなってくるだろう…。

 

分岐から九折越方向に入る。ここからはしばらく沢沿いの登山道だ。

この登りは2年前の御来光の旅と同じなのでサラッと…。

 

沢沿いをひたすら登って少しずつ標高を上げていく。

だんだんと明るくなってきた。辺りを見渡すと緑の木々…紅葉はまだ進んでいない…。

木々の隙間から見える山頂付近…雲がかかっているが昼までには上がってくれる…と思う…(弱)

 

途中の沢で朝メシ休憩。落ち着いてよ〜く見渡してみると木々の上のほうは少し色づいている。このまま標高を上げていけば紅葉は楽しめそうだな…(待)

 

先に進もう。

洞穴の横を通過し…

人工じゃないけど人工みたいな滝も通過し…

 

1時間ほどでカンカケ谷に到着する。とりあえず沢沿い区間は無事踏破した。

さて…たくさんのキノコに見送られながら急登ステージのスタートだっ

 

沢から岩山に取り付いたら急な登りが始まる。

標高を一気に稼ぐ区間だが、険しい登りが続くので慌てず騒がずゆっくり登っていこう。

 

えっちらおっちら登り進み、標高も800mを過ぎると紅葉もかなり進んでいた。

いい感じ〜

あとは…山頂の雲が晴れてくれたら完璧っ(儘)

 

五号目林道出合まで辿り着いた。ここで一旦休憩…(茶)

本格的な登りは九折越までであり、ここからはその最後のステージだ。がんばろ〜(奮)

 

紅葉が美しい登山道を気持ち良く登り進む。

いろんな色に染まった木々が美しい…(惚)

美しい紅葉の森の中だが、このステージもなかなか手強い。急登ではないがその名の通り「つづら折り」の登りが延々と続くのである…(汗)

まぁ紅葉がキレイだから許すけどね…。

 

右に左にどんどん標高を上げながら登っていくと紅葉もどんどん進んでいく…

お? お日様が出てきたっ

やっぱり傾山とは相性が良い(嬉)

紅葉も一段とキレイになって心が洗われるぅ〜

 

そして最後の登りを終えると九折越に到着する。

いやぁ…なんだかんだと時間はかかったが、ここまでくればあとは山頂手前まではなだらかな稜線道、ひとまず休憩しよう。

 

紅葉に包まれた稜線は特にキレイ…ちょっと風が強いけど…(寒)

 

次はこの稜線をゆったりと進んでいく。

金色の絨毯の上を歩いているとなんだか優雅な気分で気持ちいい…(華)

黄色とオレンジ色に彩られた紅葉はくじゅう山とは違ってまた美しい♪

青空に映えてとても清々しい景色だ。

 

そんな心地よい気分で歩き進んでいると尖ったふたつの岩山がドーンっ

ラスボス傾山頂が現れたっ

カッコいいねぇ(惚)

しかしそのお姿を見上げているとホントにあんなところまで行けるのかと尻込んでしまう…(汗)

まぁ…全然普通に登っていけるんだけど…

 

傾山頂岩部の懐に入ると少しずつ勾配がキツくなってきた。

ここからはもちろん岩登りとなる。危険極まりないほどではないが、しっかりと三点支持して安全を確保しながら登っていこう。

登り終えて後傾の頂上を経てコル部を過ぎ、さらに登ると…

 

傾山頂に到着〜っ

やっと着いた〜 遠かった〜

 

キツい道のりだったが、そこに待っていた山頂からの景色は天候にも恵まれて素晴らしい景色…(麗)

ここから本谷まで続く色づいた稜線、その奥に横たわる祖母山、その右の遠くにはくじゅう連山、手前にはそそり立つ三ッ坊主の岩峰…素晴らしい山々を一望できる。

いやぁ苦労して登ってきた甲斐があったってもんだ(満)

 

いつまでも眺めていたいところだが、他の登山客もいて迷惑にもなりそうなのでとりあえず山頂をあとにする。

山頂を少し下ったところの東側に休憩にちょうど良さそうな岩場を発見、なかなか景色もいいのでここで大休止としよう。

 

本日のメニューは…

カップ麺(焼豚ラーメン)とおにぎり、デザートは久しぶり登場のプリンw

でゎ いただきまぁす♪

 

紅葉した美しい山々を眺めながらの食事って贅沢だなぁ…至福の時間…

やっぱり山って最高だねっ

 

いつもなら景色を眺めながらボ〜ッとする時間を過ごすのだが、本日はあまり時間がない。

秋も深まるこの時期は紅葉こそキレイだが陽が落ちるのも早い…暗くなる前に下山してしまわないと大変なコトになる…(焦)

ということでサッサと下山することにしよう。

 

まずは三ッ坊主と水場との分岐まで進む。

今回は初めて水場コースを歩いてみようと思う。

理由は…今の体力で三ッ坊主コースは自殺行為に等しいからだ…(汗)

 

ということで水場コースへと入っていく。

急な下りとなっているので気をつけてゆっくり進もう。

岩場となっているところは歩きづらい…ここもゆっくり…。

ロープ場もある…ゆっくり…。

 

ふむ…水場コースは楽かと思いきや…けっこう険しいじゃないかっ(怒)

んまぁ…三ッ坊主コースに比べたら楽なんだろうけど…

 

そんなワケで未だに急な下りが続いている…

足への負担を考えて時々立ち止まって上を見上げると…美しい紅葉…癒されるねぇ(美)

 

下山してるのだが登りもあったりする。

油断してると心が折れそうになるので気を引き締めて下っていこう。

 

険しい道がこのあとも続くが、歩き続けていると終わりはあるもんで、なんとか三ッ坊主コースと合流する分岐に出た。

ふぅ なかなか手強い道だったな…(汗)

ここから三ッ尾へと進む。

道は平坦まではないが比較的歩きやすい。ズンズン進もうっ

ただ…ここの道は通ったことがあるのに反対方向だとまったく記憶にござらん…(忘)

 

しばらく進むと三ッ尾に到着した。

山頂から2時間弱かかってしまった…けっこう険しい道だったからね…(省)

ということで四角い傾山周回のコースも最後の一辺を残すのみとなった。もう少しだけがんばろ〜っ

まずはなだらかな下りを歩いていく。ここら辺りからそろそろ紅葉ともお別れとなる…最後に美しい紅葉と三ッ坊主のツーショットでしめよう…(写)

 

道はだんだんと急な下りとなってきた…うん…こういう急登は記憶にあるぞ…。

しかし急斜面はなかなか距離を稼げない。時間がかかると遅くなるし、水も少なくなってしまったし…少し急がなければ…。

…とっ その刹那っ

足場が崩れて転けてしまったっ(危)

…幸い尻もちで済んだ…

 

落ち着けっ

慌てるな…ゆっくりで良いのだ…

べつに遭難してるワケではない…もし暗くなってもエマージェンシー装備はあるし水の予備もある…

ゆっくりでいい…とにかくキチンと無事に帰ることに集中しよう…

油断大敵滑落注意…だ(戒)

 

そこからは慎重に…慎重に進み…写真撮影もそこそこに下山に集中して歩くことにした。

 

尾根を下り、急斜面を下りると林道に出た。

ここまでくればもう少し。時間的にも予想より早い…大丈夫…大丈夫だ…ここからも油断せずに下っていこう。

 

沢を渡り…

観音滝を眺めながら…

登山口に出て…

最初の分岐と合流し…

 

最後の舗装路を下り進んで無事に駐車場に到着〜っ

傾山紅葉狩りの旅はこれにて終了〜っ

お疲れさまでしたっ

いやぁホント長旅で疲れたけど無事でよかった(泣)

 

 

傾山は祖母傾国定公園内にあるそこそこ有名な山で登山者もそこそこ多いのだが、登山口までのアクセスとコースの距離や標高差を考えるとかなり手強い山である。

しかしその反面、頂上に辿り着いた時の達成感と山頂からの眺めは最高である。

またその山容も近くで見ると圧巻で感動しまくりだ。私の知る限り九州でこれ以上の山は大崩山くらいだろう。

ぜひ一度は登っていただきたい山なのだが、危険な箇所も多々あるので初心者の方は必ず装備を万全にして経験者と同行することをお勧めする。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<傾山の美しい紅葉>

 

〜Epilogue〜

今年の大きな目標であった秋の傾山に登ることができた。

それ自体はとても満足なのだが、それ以上に反省すべき点も多かった。

まず自己の体力と登山計画のバランス。

今回はなんとか帰ってくることが出来たが、はっきり言ってギリギリだったと思う。

もし万が一、不測の事態が起きていたら遭難することはなかったとしても最悪ビバークを余儀なくされていたであろう。

また、一番してはいけないこと…下山を急ぐ…ことをしてしまったことだ。

これは時間の計画が甘かったことに起因するのだが、それでも急ぐあまり慌ててしまって転けてしまった。

大事に至らなかったから良かったものの、もし怪我でもしていたら大変なことになっていただろう。

今回の反省を踏まえ、今後は自分の体力を過大評価することなく計画していこうと思った山旅であった。

しかし傾山は登る度に良い山だとつくづく思う。

天候の相性が良いだけでなく、慢心した私の心に注意を喚起してくれる…それも怪我などさせる事なく…優しく教えてくれる…

そういう意味で、傾山はその姿だけでなく偉大でステキな山だなぁ〜と感服するばかりの帰り道であった。

そんな帰りも安全運転でね…(戒)

でゎ また次回っ

 

 

 

おわり