暑い夏がやってきたっ
こんな暑い日は山へ行こう〜
ということで…
〜くじゅう山〜
玖珠郡九重町から竹田市北部にかけて広がる連山。
九州本土最高峰の中岳をはじめ、標高約1,700m級の山々が連なっており「九州の屋根」とも呼ばれている。5月下旬から6月中旬にかけて国の天然記念物に指定されているミヤマキリシマが山頂をピンクに染め、秋には絨毯を敷き詰めたかのように鮮やかな紅葉が山々を彩り、登山客を楽しませてくれる。
今年のテン泊の旅は坊ガツル、で登る山は三俣山と大船山に決定。
三俣山にはまだ未登の北峰へ、大船山へは朝駆けして御来光を拝みに行くことにした。
その拠点として坊ガツルに一泊する。
登山口は長者原、真っ直ぐに坊ガツルを目指してテントを設営した後に三俣山へ登り、次の朝に大船山へと登って御来光…という計画である。
朝早くに自宅を出て長者原には午前6時過ぎに到着した。
駐車場に車を停めて準備に取り掛かる。
天候はこの上なく晴れ渡り絶好の登山日和だが、暑くなりそうなのでバテないように気をつけよう…(戒)
さて準備ができたら…
久しぶりのテン泊の旅に出発〜っ
まずはタデ湿原を突っ切って登山口へ。
ここから登山道となるが…ここからの説明は以前の記事を参照してもらうとして今回はさっさと坊ガツルに到着させていただく。
はいっ到着っ
いやぁ〜こんなに晴れ渡った坊ガツルはひさびさだな(嬉)
まだ時間が早いせいかテントの数もそれほど多くはない。
人の少ない避難小屋の近くにテント設営完了。
とりあえず休憩を兼ねて軽く昼食をとる。
さて山登りひとつめの山は三俣山の北峰。
経路は…以前下りで大変なメにあったあの急登を登るっ
この経路…使うには散々悩んだのだが、この急登を登った方が北峰に近い。
ただ…ここから見上げてみても壁みたいな急登…ホントに登れるのかな…(汗)
所々崖崩れしているし、体力的な心配もあるが物理的にも登れるのか心配だ。
しかしまぁ…行ってみればわかるし(楽)
ということで出発っ
まずは登山口まで進んで入り口を確認。
なんとか行けそうだ。
鬱そうとした薮を掻き分け進むと目印を発見、とりあえずこれを頼りに登っていくことにしよう。
少々道の悪いところから森の中に入ると、いよいよ本格的な登りになる。ゆっくり登っていこう。
山の斜面は急だがジグザグに登っていくように道が作られているのでまだ大丈夫である。
その道も雨などの影響で崩れており荒れた状態だが、ルートが分かるだけでも助かるね(有)
急登の度合は登るにつれてだんだんと険しくなってくる…(焦)
さすがくじゅうの三大急登、ハンパない斜度だ。
まぁ…森の中だし標高も高いので気温も涼しく、また荷物も軽装なので全然大丈夫なんだけど…。
ロープ場が現れた。
そしてとうとう木々に掴まりながらじゃないと登れないほど急になってきた…(焦)
まぁ…覚悟はしてたけどね…
空が開けて坊ガツルが一望でき、私のテントも確認できる。
かなり登ってきたなぁ…と振り返って見上げると…まだまだ頂上は遠い…(汗)
岩場になってきた…頂上は近いぞっ…と自分を励ます…
そして急登は壁じゃないかと思うほどの超急登に…(直)
そんな急登をヒィヒィ泣きながら登り続けて、最後に平地を通り抜けると…
三俣山南峰に到着〜っ
やったぞぉ〜着いたぞぉ〜
おぉ やっぱり景色いいねぇ〜
…いやいやっ それより何より…急登を登ってきたご褒美の〜
炭酸飲料だっ
うおぉぉ〜っ 美味いっ 美味すぎるっっ
生き返るねぇ(蘇) サイコ〜っ
疲れたカラダに染み渡るこのシュワシュワな感動をお伝えできないのが残念であるが、とにかく至極のひとときだ。
さて、心もカラダもリフレッシュできたところで次に進もう。
次なる目的地はお隣りに見える本峰である。
まずは下り。それほど急でもないので颯爽と進んでいく。
下り終えたら次はなだらかな登り。緑生茂る草原を気持ち良く登り終えると…
三俣山本峰に到着〜
ここからは湧蓋山や万年山、由布岳や鶴見岳も見えてステキな景色だ。
いいね〜いいねぇ〜(喜)
この勢いで次に進もう。
本峰から北側に見える低いピーク、本日の目的地である北峰だ。
一旦下って再び登ることになる山で見るからに険しそうな様相である。
アクセスが容易な西峰や南峰に比べて、遠くにあるし道のりも険しい北峰はあまり登山者も少ないようだ。
しかし一度は登ってみたかったので、キツそうだが行ってみようっ
ここからの下りはけっこうな急斜面、ゆっくり安全を確保しながら下っていこう(注)
ジャングルみたいになってきたぞ…(汗)
それに…どこまで下るんだ? …と思うほど下りが続く。
これ以上下らなくてもいいのに…と、心が折れかけた頃にやっとコル部に出た。
東側には火口跡のような摺鉢状の凹地が見えた。
これをお鉢巡りみたいな感じで周っていくんだな〜
さて次は登り。緩やかな登りなのだが道は狭くてスイスイ〜とまではいかない…(汗)
まぁゆっくり登れば問題ないんだけど…。
それでも本峰から20分ほどで…
北峰に到着〜っ
お〜 北峰からは出発した長者原一帯や雨ヶ池が眼下に広がり、坊ガツルまでの道のりを確認できた。
また平治岳と大船山の全部がドーンと見えてて、その雄大さを実感できる。
カッコいいねぇ(惚)
一番高い岩の上に立つと下界を見守る仙人になった気分になる(笑)
大自然を満喫〜っ
いやぁ すごいねっ 山って(感)
しばらく景色を堪能したら下山する。
お鉢巡りの続きで東側へ回り込む。
さほど険しい道ではないが、あちこちに危険な箇所や崖崩れで回り道になっている箇所もあるので、目印を見失わないように慎重に進もう。
南峰への登りになると比較的緩やかだが道は狭い。
緩やかな登りなのだが、ここまで歩きっぱなしなのでさすがに疲れてきた…(労)
そんなこんなでもなんとか南峰まで戻ってきた。
ここから…苦労して登ってきた急登を今度は下っていく…(汗)
体力的にも物理的にもギリギリの状態なので心配だが、ゆっくり安全に下っていこう…。
…はい…ということでなんとか無事に坊ガツルまで下りてきた(疲)
しかしこの急登…
登りならまだしも、下りはかなりヤバい…。
テン泊などの重装備での下りはヤメておいた方が賢明だ。
今回は軽装だったが、それでも危険な下りだった…
まぁ以前に重装備で下ったんだけどね…(笑)
さて無事にテントまで戻ってきたら着替えを済ませて次のお楽しみ…
温泉だっ
法華院温泉山荘は日帰り入浴が出来る。
山荘まで少し距離はあるが、それを歩いてでも温泉でカラダを癒やせるのはありがたい。
…はいっ ムッチャ気持ち良かった〜っ
さて、テントに戻り夕食タイム。
今夜のメニューは…
カップ麺(カレー味)とおじや用のごはん、デザートはまるごとバナナとちょっと高かったコーヒー♪
…途中で思い出したので食事中の写真…(謝)
食事が終わったら夕方のまったりタイム…
いやぁ和むねぇ〜
…あら? 雲行きが怪しいぞ…(汗)
一応、雨が降り出しても大丈夫なように荷物をテントの中へ…。
明日は2時に起きて大船山に登る予定。
ヘッドランプやその他もろもろの準備ができたら早めに就寝することにする。
でゎ おやすみなさい…
おはよう。
眠っている間に雨が降っていたが、テントから出てみると満天の星空っ
やっと念願の大船山早駆けに行けるぞっ(嬉)
本日の日の出時刻は5時10分。
2時間もあれば登り着くのだが、何が起こるか分からないので余裕を持って2時30分に出発することにした。
テントを後にして登山口へ。
大戸越方向と間違えないようにしっかりと大船山方向に進んでいく…(確)
登り始めは大きな岩がゴロゴロしてるので気をつけて登っていこう。
明るい昼間なら間違えようがない道だが、夜の暗闇では道が分かりづらい…ヘッドランプで目印を見失わないよう慎重に登っていく。
ガレ場の登りが果てしなく続く…(汗)
足場が悪いと歩きにくいし、一人きりで暗闇の中だと心細くなってくるし、もう帰ろうかと弱気になってくる…(泣)
それでもたまに開けた場所から見える星空に背中を押されながら、なんとか段原分岐まで登ってきた。
時間は4時…ちょうど1時間半かかったな…。
ここから大船山を目指す。
相変わらず暗闇の中だが、道はなだらかで歩きやすく、また他の登山者のヘッドランプもチラホラ見えるのでちょっと安心して登っていける。
しばらく進んでいくと岩場になり、さらに少しだけ急登な斜面を登り終えると…
お久しぶりの大船山山頂に到着〜っ
懐かしい山頂…なんだけど風が強いな…(寒)
それにまだ日の出までは30分以上もある…。
山頂からの眺めも悪くはないが、もう少しなんか欲しいな…山とか岩とか…
少し東側に下ったところに良い感じのアングルでご来光を拝めそうな場所を発見。
景色もいいし風も遮ってくれるし、ここにしよう。
しばらく待つ… 待つ… 待つ…
お お? おぉ?
おおぉぉ〜
ご来光〜ありがたや〜(拝)
素敵な景色だ…(惚)
キツい行程だったが登ってきた甲斐があったな〜(嬉)
構想してから約4年…念願だった大船山からのご来光鑑賞をやっと果たせたっ
それもこのような良い天候に恵まれて感無量…(涙)
神さま ありがとう(感)
…と、あまりの美しさに見惚れてしまい、自撮りを忘れてしまった…(残)
まぁ…美しい朝日の写真が撮れたからいいんだけど…。
さて、山頂に戻って大船山からの朝の景色を堪能しよう。
もちろん360度の大パノラマだ。
遠くの阿蘇山が朝日に照らされて美しい姿を見せてくれている。
由布岳や別府湾もキレイだなぁ〜
他の山々の連なりも美しく、昨日頑張って登った三俣山も優しく見守ってくれてるようだ。
本当に感動のひとときである…来て良かった…(涙)
感動に浸りきり中ではあるが、そろそろ戻ることにしよう。
下りは登ってきた道を戻るルートなので間違えることはないと思う…。
暗闇では恐る恐る登ってきた道も、明るいと周りが見えるので安心安全なのでスイスイ下りに下って、1時間半ほどで坊ガツルに到着した。
顔を洗って朝ごはん。
今朝のメニューは…
ドライカレー(アルファ米)と味噌汁。
カレーばっかり食べてるワケだが…美味しいからいいのだっ(開)
さて、食事が終わったらしばらくまったりタイム。
本日も良い天気で山々が青空が映えて美しい風景である。
贅沢な時間だねっ
天気が良すぎて気温が上昇してきた…いわゆる「暑い」ってやつだ(汗)
ということで、そろそろ下山することにしよう。
経路は昨日やってきたルートをひたすら戻るだけ。
準備が整ったら出発する…それでは…坊ガツル…さらばっ
坊ガツルを離れる前にもう一度三俣山まで登った急登を仰ぎ見る…。
あんな斜面をよくもまぁ登ったもんだ…(呆)
雨ヶ池を通過…ここからは三俣山北峰を見上げる…
昨日はあの先っちょにいたんだよなぁ…(慨)
そして長者原まで戻ってきた。
あとは駐車場まで歩いて…
くじゅう一泊の旅はこれにて終了〜っ
お疲れっしたっ
今回登ったくじゅう連山の三俣山と大船山。
どちらもメジャーなので説明するまでもないと思うが、アクセスルートがたくさんあっていろいろな方向から登って楽しめる山である。
ただ、三俣山の北峰は一番奥になるため登山する人も少ないと思う。
今回私のルートを使えば、ゆっくりゆっくり登っても4時間程度で周ることができるので参考にしていただきたい。
山頂からの景色はそりゃもう絶景なので、一度は是非登ってもらいたいと思う。
大船山はくじゅうの中でも東の雄と言われるくらい有名なので登った方も多いと思うが、御来光鑑賞もすごく美しい風景を堪能できるので、是非一度はどうぞっ
ただ、どちらもけっこう体力を使うので、しっかりとした準備と計画を立てて、無理なくチャレンジしていただきたい。
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
<今回の動植物たち>
〜Epilogue〜
やっと念願だった大船山御来光鑑賞が叶った。
天候は相性が良くない(?)くじゅう山でこの上ない晴天。
やっぱり天候が良くないと景色もまったく違って見える。
未踏の三俣山北峰、そして大船山からの御来光を見れて大大満足な山旅であった。
今回は時間に余裕を持たせてゆっくりゆっくりを心がけて山行をしたためか、後日の筋肉痛もほとんどなかった。
ゆっくり歩いたからなのか法華院温泉の効能なのかは分からないが、とにかく次の日からの仕事にも影響なし。
こういう楽しい旅になると次はどこに行こうか…という気持ちになる。
そんな軽やかな気持ちであるが…人間の体温をはるかに超えた下界の暑さにクーラー全開で戻る帰り道であった…(猛)
あ…途中でアイスでも食べよう…
でゎ また次回っ
おわり