寒波に見舞われている日本列島…
ここ九州でも高い山々は白い帽子をかぶっていらっしゃる…寒そう(震)
こういう時はやっぱり低山っ
ということで…
〜竜峰山〜
熊本県八代市の市街から北東方向にある標高517mの山で、鞍ヶ峰・竜ヶ峰と共に平野の東に竜の背のように南北に長い山を広げている。
八代地方に伝わる民話で、天狗の隠れ蓑を彦一が上手く騙した話が有名な「彦一ばなし」の舞台で天狗が住む山としても知られる。
展望が良く、遊歩道も整備されていて気軽に楽しめる。
この山には二度ほど登ったことがあるが、今回は初めて登った時のコースを辿ってみたいと思う。
登山口は八代ICの山手にある東片自然公園。777段の階段がある事でも有名で、地元の方々も健康維持で利用されている場所だ。
ここをスタート地点にして階段を登り射鳥峠を経由して8号目広場から竜峰山山頂へ。
そこから竜ヶ峰までピストンして竜峰山に戻り、下りは5号目広場を経由して熊野神社に下って東片公園まで車道を戻る行程。
12kmほどを歩く長い行程で時間はかかるものの、道もしっかりしており高低差も少ないのでのんびり歩くにはちょうど良いトレッキングコースである。
6年前とまったく同じルートだが、久しぶりなのでいつものように記事を書いてみようと思う。
面倒臭いと思わずお付き合い願いたい…。
朝の暗いうちに自宅を出発、国道3号を南下して八代IC近くから山手に入り、川沿いの道を南下すると東片公園に到着、車はトイレ完備の駐車場に停めさせていただく。
本日は天気は雲ひとつない快晴なのだが朝方はやっぱり寒い…(冷)
そんな中、準備が整ったら…
竜峰山と竜ヶ峰に出発〜っ
まずは777段の階段登りから。
…キツい…黙々と登り続ける石段はけっこう勾配があってかなりキツい…(疲)
まだ500段か…(汗)
やっとのことで階段頂上の広場に到着。
お〜 景色が良いねぇ(感)
天草上島が目の前に見え、この前登った次郎丸嶽や倉岳もよく見えてる。
この素晴らしい景色を眺めながらちょっと休憩、朝ごはんとする。
さてお腹も落ち着いたら先へ進もう。
広場の奥に進んでいき、道標から登山道に入る。
その先に待っているピークを登り終えたら下りとなる。
憩い広場を過ぎると緩やかなアップダウンを繰り返して森の中を突き進む。
なんてことない森だが心地よい登山道、気持ち良いトレッキングだ。
以前登った時に吊り下げられていたフライパン…お? あったあった(嬉)
打ち棒は進化してトンカチになってたっ
道の脇に生えたシダ…前回の天草では酷い目に遭ったが、これくらいなら可愛気もあるな。
森を抜けて陽当り坂にさしかかる。
その名の通り陽の光が差し込んでいい感じ。ここから見える山は八峰山かな?
そこからちょっとだけ急登な登りとなり、ほどなくして岩尾根に出た。
お〜 素晴らしい眺めじゃないか〜(美)
八代平野と竜峰山を一望できてステキな場所である。
少しずつ北上しているので景色も変化して楽しい。
この先のロープ場を下って森の中をしばらく進むと射鳥峠に辿り着く。
前回は山道を登って上の広場に出たが今回は車道を進んで再び山道に入る。
どちらを進んでも最終的にこの入口なので好きなほうをどうぞ。
ここからの道も緩やかなアップダウン、楽チンな山道だ。
しばらく進むと岩が現れ出した。
お〜 竜の山っぽくなってきたぞっ(喜)
岩場になるとなかなか険しくなってくる…とはいえ急な登りとかではないので足元に注意して進めば大丈夫である。
岩場が終わると送電線の鉄塔横を通過…この鉄塔近くってのはあまり気持ちいいもんではない…(怖)
その先からはなだらかな直登が姿を現す。
ちなみにこの登山道には左右にエスケイプルートがたくさん施されている。
初心者や体力的に自信がない方、途中で体調の異変を感じた方にも安心なトレッキングコースだ。
登り終えて平坦な地形になるとまた岩場となる。しかしちゃんと岩の間に道はあるので安心して進もう。
岩場を抜けてしばらく進むと8号目広場に到着。ここからは山頂まで一気に急登を登ることになる。
その前に精神統一…(煙)
よしっ 行くぞっ(気)
と、まずは階段から…
既設の階段登りは歩幅と段差で足への負担が大きい。トレッキングポールを上手く使えば負担軽減になる…と思う(汗)
階段が終わるとクサリ場急登の始まりだ。ポールはしまって両手が空いた状態で安全に登っていこう。
山頂部が見え出しても急いではいけない。
ゆっくり…ゆっくり…一歩ずつ…
しかしそんな急登も30分足らずで…
竜峰山山頂に到着〜っ
おぉ〜
何度も見た景色だが本日は一段とキレイな眺めだ〜(嬉)
いつまでも眺めていたい気もするが、帰りにも寄る予定なのでここは先に進むコトにしよう。
ということで竜ヶ峰に向かうことにする。
竜峰山山頂から北に伸びる道を進む。
しばらくは平坦な稜線で森の中の道ははっきりしているのでお気楽に歩ける。
岩場に進入するとデンジャーゾーンとなる。気をつけて進んでいこう。
岩場を過ぎるとなだらかなアップダウンが続く…どっちかというと下りだな…(降)
辻峠まで下りたら鞍ヶ峰までは登りとなる。
さほどキツい登りではないのでのんびりと森を楽しみながら歩いていく。
ほどなく鞍ヶ峰の山頂部に到着、相変わらず眺望がない森の中なのでそのまま通過する。
急斜面を下ったらその登り返しとなるが勾配はそれほどでもない。
一旦平坦となった先で空が開けた登り坂がお待ちかね。
森の中ばかりだったので太陽の光が暖かくて気持ち良い。
坂を登り終えたところで振り返ると竜峰山を一望できる。
いい眺めだねぇ(麗)
ここからはなだらかなアップダウン、足への負担も少ないのでズンズン進んでいこう。
そして緩やかな最後の斜面を登り終えると…
竜ヶ峰山頂に到着〜っ
森の中ではあるが開けた西側と北側は眺めが良い。
八代平野と八代海、宇土半島の先には雲仙岳が見える。北側には金峰山と雁回山が横たわり、その先には熊本市街も確認できる。
ウチも見えるかなぁ〜(眺)
さて時間もちょうどお昼になったのでここで大休止としよう。
本日の昼食メニューは…
カップ麺と高菜おにぎり、デザートはいちご大福と缶コーヒー♪
でゎ いただきまぁすっ
食後は缶コーヒーをボイルして温めたらデザートタイム。
街から近いので静かな山の中とはいかないが、ステキな景色を眺めながらのまったりタイムはやっぱりいいもんだ(癒)
そんなステキなひとときを満喫していたがだんだんと寒くなってきた…(凍)
そろそろ帰るとしよう。
まずは竜峰山まで戻る。
50分ほどで山頂に到着、誰もいない貸切状態だ。
景色もさっきよりは鮮明になってる気がする〜(嬉)
九州山地から南に連なる山々、そして眼下の平野と八代海の先に天草の島々…
とても美しい景色に感動…(涙)
写真を撮りまくり、気が済んだら下山することにする。
山頂広場を少し戻って分岐点へ。
ここから「らくらくコース」を通って5号目広場まで下る。
「らくらく」ということだけあってなだらかな下りが続く。登りの際にもこちらが良さそうだ。
トレースがはっきりしないところもあるがヒラヒラテープを見落とさないように進めば迷うことはない。
20分ほどで本道階段に出合う。
ここからは階段だったり岩場だったりする道を下りていく。
岩場はけっこう険しい…というか急なので転けないように慎重にゆっくりと…(戒)
山道が終わると車道に出て、その道を下り進むと5号目広場に出る。
ここからは直登コースと車道コースがあり、どちらも熊野神社がゴールとなるので好きな方を進もう。
私は前回と同じく距離の短い直登コースへ…。
前回は迷いに迷った登山道入口には新しく道標が施されてて分かりやすかった。八代山の会の方々に感謝である。
ここからの下りはけっこう勾配がキツく、ここまで酷使してきた膝への負担がモロにくる(痛)
ゆっくりゆっくり休憩しながら下っていくと木々の間から見える街もだんだんと近づいてゴールももうすぐ…だけがモチベーションを保ってくれている…(疲)
これまでの疲労に加えて足場もあまり良くないので太腿と膝にチカラが必要になる。
そんな急勾配の下りに私の膝がSOSを発信し出した頃…
熊野神社裏の登山口にようやく辿り着いた。
記憶よりも短く感じて思っていたよりも早く着いた…が、やっぱりキツかったな…(堵)
ここからは平坦な車道歩き。
川沿いの道を車に気をつけながらゆったりと歩いて東片公園まで戻る。
と…これがまたけっこう長かったりする…(汗)
平坦で安心安全で楽チンかと思いきや…今の私にはお腹いっぱい…(疲)
こちらのほうは記憶より長く感じる…
でもすれ違う地元の方の挨拶に励まされて気持ちだけは元気になる…良い町だね…(涙)
そんな車道を歩き続けること20分ほどで…
東片公園に到着っ
そして駐車位置に辿り着いて…
これにて今回の山旅は終了〜
お疲れさまでしたっ
竜峰山は八代の街からも近く、たくさんの登山道があり、危険な箇所も少ないので老若男女問わず気軽に楽しめる山だ。
今回登ったコースだけでなく東陽町から尾根伝いに登るコースもオススメである。
山頂からは北方向を除く眺望があって景色も最高だ。
5号目広場までは車でも行けるので、体力に合わせて登っていただきたい。
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
〜Epilogue〜
年が明けてからは続けざまに散々な山旅となっていたので、今回は安心安全で確実に存在する登山道でのんびり登れる山を…ということで計画した。
実は歩いた事のない登山道から登ることも考えたのだが、もし道が塞がってたら…と少し堅実過ぎる計画となってしまった。
おかげで今回は計画通りに事が進み、不安なく歩けた…のだが、やっぱり物足りなさの残る山旅だったので次は少しだけ冒険してもいいかなぁと…ちょっとはスパイス的な不安要素があっての達成感なんじゃないかなぁと…そんなヨコシマなことをアレコレと考えつつも、渋滞でなかなか車が進まない帰り道であった…
でゎまた次回っ
おわり