154:祖母山3 (神原登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

仕事や天候の関係で山登りに行けないまま2ヶ月が過ぎた…

もぅ無理っ

少々天候が悪くても山にいこうっ

ということで…

 

〜祖母山〜

大分・宮崎・熊本の3県境(ピークは大分・宮崎県境)に位置し、祖母傾国定公園の中核。また祖母・傾縦走の起点となる山でもある。切り立つ岩峰と岩壁、それを取り巻く濃密な自然林は雄大さと神々しさとを合わせもつ。加えて深く刻まれた渓谷には岩を洗う清冽な水の流れがある。

 

そんなこんなでひさしぶりに祖母山に登ってみることにする。

今回は北側から登れる「神原登山口」から神掛岩を経由する周回ルートだ。

大分県竹田市の南部山奥にあるこの登山口には問題なく車で移動できる。

経路を詳しく書くと長くなるため割愛するが、神原登山口はGoogleさんの地図にも表記されているので参照いただきたい。

そんな私もGoogleさんに誘われて無事に登山口に到着。

駐車場は立派に整備されており、トイレもあっていたせり尽せり。

ちなみにこの下には第二駐車場もあって、満車の場合でも安心だ。

 

駐車場の裏手には川が流れており、涼しげな中でしっかりと準備を整えて…

 

いざっ 祖母山へ出発っ

まずは入山者カウンターをポチッてからコンクリ道を進む。

すぐに現れる分岐では登山道を示す看板を無視して真っ直ぐに進む。

本道は看板の示す右方向だが、真っ直ぐ進むと滝を堪能できるとの情報だったのでこちらを進むことにする。

しばらく進むと道が細くなって山道に。

アップダウンしながら進む道は滝を眺めながらの心地よい登山道だ。

そんな気持ちのいいコースなのだが、いかんせん久しぶりの山登りなので息が切れてカラダも重い…(汗)

 

大きな滝に差し掛かった。

とても気持ち良さそうなので近づいてみよう。

おぉ〜 涼し〜 天然クーラー(爽)

 

滝を眺めながらの清々しい登山道だが、その勾配はなかなかエグい。

ゼーゼー言いながら登っているが、行程は始まったばかり…ペースを落としてバテないように気をつけよう。

夏だし…(暑)

 

滝を過ぎた辺りで右往左往しているうちに、初めの目的地である神掛岩へ続く道に出た。

ここからは看板を頼りに進んでいけば大丈夫そうだ。

道はなだらかで歩きやすい。

神仙の滝という…いかにも神々しい姿の滝を通り過ぎる。

天候は予報に反して日差しもあって良い天気。

緑が光って美しい森の中を気持ち良く進んでいく。

 

道はだんだんと急なってきた…と思いきや、途中から尾根を横切るかたちで進むようになった。道は平坦に近いので足への負担は少ない。

しばらく進むと神掛岩への分岐が現れた。ここから尾根伝いに下っていけば10分ほどで神掛岩だ。

一生懸命登ってきたのに下るというのはなんとも勿体ない気もするが…ここはあきらめてズンズン下っていこう。

 

尾根の先端に辿り着くと…

神掛岩だっ

おぉっ すごくいい眺めではないかっ

 

先っちょは断崖絶壁となっているのでちょっと腰がひけるが、先端からの眺めは「素晴らしいっ」の一言。特にメンノツラ谷を囲む山々の雄壮な姿は圧巻である。

晴天とまではいかないが、青空も見えていてなかなかラッキークッキーな気分。

標高1,100mを超えているので風も冷たくて気持ち良い。

やっぱり山はいいねぇ…(喜)

 

ちょっと長めの休憩を終えたら次に進もう。

次はここから祖母山九号目小屋を目指す。

先ほどの分岐まで戻り、そこからその尾根を登っていく。

祖母山稜線まではこの尾根をひたすら登っていくこととなる。

尾根から外れないように歩けば大丈夫のようだ。

迷う心配はないのだが、道がだんだんと険しくなってきた…

ストックなんぞを使ってる場合ではないっ(汗)

 

ロープの安全策が取られている箇所も多く、なかなかキツい急登だ。

急な登りが続く行程ではあるが、たまに現れる平坦な道がとても有り難い…

しかし嫌がらせのように次々と急登が立ちはだかる…(汗)

 

道が尾根の右側に外れてくると平坦な道となる…

しかしすぐにまた尾根歩きとなり、再びひたすらの登りになった。

緩やかな登りだが、ここまでの疲労も手伝って足が重い…(汗)

よくもまぁ果てしなく続く登りだ…とヘコタレそうになる…

がしかし…終わらない登り坂はないはずだ…がんばろっ

 

そしてやっとのことで稜線道に取り付いだ。

足がパンパン…ホントに腫れてるんじゃないかと思うくらい…(汗)

しかしここからは稜線道、足にも優しい楽ちんな行程なので気を取り直して元気に進もう。

そうこうするうちに九号目小屋に到着した。

けっこう趣きのある建物だな…(汗)

休憩がてらしばらく小屋の周りを偵察し、心の準備ができたらいよいよ最後の登りとなる。

ちょっとキツい登りだが最後のチカラを振り絞ってがんばって登っていこうっ

 

分岐を過ぎて…

ガレ場を登りきると…

 

久しぶりの祖母山の頂に到着〜っ

いやぁ〜ホントお久しぶりっ

約4年ぶりの山頂はあいにくの天候で眺望は良くないが、それでも雲の合間からは遠くの名峰を確認できたのは運が良い。

期待していなかった分、少し儲けた気がしていい気分だ。

 

山頂はこの天候にもかかわらず多くの人で賑わっているため私の居場所がない…

ということで休憩もそこそこに下ることにする。

次なる目的地は国観峠。

山頂の混雑は予想していたので、大休止は国観峠と予定していたのである。

 

山頂から国観峠までの道は、祖母山に初めて登った時に通った勝手知ったる道。

スイスイ進んでほどなく国観峠に到着した。

思った通り広場の端に良さげな木陰を発見。

ここを本日の大休止場所とする。

 

シートを広げてチェアを据えてお昼ごはん。

本日のメニューは…

ざるそば(おいなりさん付)とさくら餅にコーヒー、それと夏の定番の炭酸飲料っ

 

まずは炭酸…

くゎ〜っ

カラダに染みるシュワシュワ感(爽)

 

それでゎ ざるそば いただきますっ

 

食事も美味しくいただき、爽やかな風の中でそよぐ緑の木々と青空を眺めながらゆったりとした時間を過ごす…。

う〜ん…至福(幸)

たまに足が攣るけど、それは夏の定番…(痛)

美しい自然の中にいるとやっぱり心が癒される…

 

さて…大自然を満喫したところで下山するとしよう。

国観峠から北へと「神原・五号目小屋」方向に下っていく。

下り始めはけっこう急な下りだ。

ケガしないよう気を引き締め直して下山する。

危険な箇所もチラホラ…(危)

急な下りが終わり、比較的なだらかな道となったらもう安心である。

ただ、あまり気を抜きすぎるのもどうかと思うので足元くらいは気をつけて…。

 

途中、渡渉するところがあるので、冷たい水でリフレッシュしながら最後の散歩を楽しもう。

ところで、今回はカラダこそダメージを受けたが、足元は快適であった。

理由はコレ↑(上写真)

また新しい靴を買ってしまった。

スカルパのメスカリートTRKだ。

これまでは軽さと見た目を追求するあまりに適応性を無視していた。

今まで使っていた靴は軽登山やウォーキングには問題ないが、テン泊や長距離縦走などでは足裏の痛みは否めない。

そういう登山にはある程度の硬さとホールド性が必要だということがわかり、今回この靴を思いきって買ってみたのである。

岩場のアプローチとトレイル性を兼ね備えたシューズなので、私のようなハイカーにもってこいなのだ。

今回使ってみての感想…

重さはほとんど気にならず、ハイカットなので足首保護にも優れており、なによりソールが硬いので岩場や急登が登りやすい。

何故今まで気づかなかったのかと後悔するくらい。

靴も登山スタイルに合わせて履き替えるのが大切…ということを身を以て思い知る…(感)

 

そうこうしているうちに五号目小屋まで下りてきた。

最近建ったようでまだ新しく、すごく立派な避難小屋だ。

この小屋なら泊まってみたい気もする。

…機会はないと思うけども…。

ここから往路で歩いた川沿いの対岸側を下っていく。

こちら側は非常に歩きやすく仕上がっている遊歩道だが、滝を楽しむなら往路で使った方が断然良いと思うので参考にしてもらいたい。

 

しばらく進むとコンクリ道に出合う。

後はこのコンクリ道を下って駐車場まで戻るだけ。

ゆっくりと進んで…

 

駐車場に到着〜っ

お疲れさまでしたっ

 

 

今回は九州ではメジャーな祖母山に北側から登ってみた。

祖母山には尾平からと北谷がメジャーだが、今回登った神原からもなかなか面白いコースである。

車でのアクセスも比較的容易だし、コースの状態も良い。

私が下りで使った国観峠経由で登れば時間的にも楽なコースであろう。

祖母山はいろんな方向から様々なスタイルで登れるステキな山だ。

近くには傾山や障子岩などの高い山もあって縦走も可能である。

レベルに合わせて、また気分に合わせて何回も楽しめる優秀な山なので、もし登ったことのない方はお気軽に挑戦してもらいたい。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の動植物たち>

 

〜Epilogue〜

2ヶ月ほど山に登れず悶々としていたのだが、我慢しきれず天候無視で登ることにした今回の祖母山の山行。

しかし運も味方して思っていたより良い天気に恵まれた。

ただ図上の計算ではそれほどキツくないと思っていたルートだったのだが、高低差が1,100mもあり、急登が多かったせいか足への負担が大きかった。

とはいえ新しい靴にも助けられて久しぶりに楽しく山登りができた。

やっぱり山は楽しいものだとつくづく感じた山旅であった…

が、夏場の山登りは汗の量がハンパなく、喉もカラカラっ(乾)

自動販売機のある麓の街まで早く下りたいのでここらで失礼する…。

でゎ また次の山旅でっ

 

 

 

おわり