117:鞍岳4 (伏石登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

梅雨の晴れ間は忙しい…。

洗濯もしなければならないし、布団も干さなければならない…。

そして山にも登らなきゃっ

ということで…

 

〜鞍岳〜

遠くから眺めてカッコよく、登って楽しく、私のウチから1時間足らずで行けるステキな山。

 

県跨ぎの解除も出たのでそろそろ遠くの山へ…とも考えたのだが、梅雨時期は山の登山道もさることながら登山口までの車移動の道も心配である。

そんなこんなでやっぱり近場で我慢しておこうという結論に至り、もうかれこれ3年程登っていない鞍岳に白羽の矢がたったわけだ。

 

登山口はいつもの旭志にある四季の里近くの伏石登山口から。

私の自宅からは1時間ほどなので朝はゆっくりで問題ないのだが、どういうワケか5時半に目が覚めてしまい、午前7時前にはすでに登山口駐車場に到着していた。

本日はあいにくの曇り空。昨夜までは晴予報だったので本日の山登りを計画したのだが、朝来てみるとこの天候…(泣)

…なんか詐欺にでもあった気分であるが、来てしまったものはしょうがない…

 

それでは準備を整えて久しぶりの鞍岳に出発〜っ

 

ルートは今回も思いつくまま気の向くままの気ままな山旅…(楽)

まず登山口から進み緩やかに登っていく登山道を進む。

ここは森林コースと名付けられているが、この季節は緑一色なのでホント森林〜って感じ。

 

そんな森林コースをゆっくりと進むこと1km足らずで林道と出合う。

コンクリの林道を少し登り進むと再び山道に誘われる。

ここからの登山道もなだらかに進み、分岐が現れる。

森林コースと女岳コースの分岐点、前回は森林コースをそのまま進んだが、今回は女岳コースへ進むことにする。

こういう風に思いつきでコースを選んでいけるのも鞍岳の魅力である。

 

ここからは少し急な登りとなる。ナメてかかると酷い目に遭うが、ビックリするほどの急登ではないのでご安心。

女岳に近づくほど険しさが増してくる。そろそろ女岳の懐に入ったようだ。

そして岩場が登場、登りもいよいよ佳境を迎える。

ここが一番の見せどころかっ

と思わせる急な岩場をよじ登っていく。

少しだけ危険な香りのする岩場登りであるが、それもすぐに終わり、その先はなだらかな道が続いている。

少し進んだところで岩場登りのご褒美にヤマツツジがお出迎え。

緑に映えたピンク色の花が美しい(癒)

 

しばらくなだらかな道をテクテク歩き進むといつものケルン。

初めて見た時は知識も無く、何かの御呪いかとちょっと怖かった山積みケルンだ。

両サイドに施されたこのケルンの塔を過ぎると、いよいよ最後の女岳急登である。

初めて登った時は「道じゃないじゃんっ」なんて悲鳴をあげてたこんな岩場も、経験と知識が育まれた今の私は何の躊躇いもなくヒョイヒョイと登っていく。

ある意味怖いな…(汗)

途中から見える西側の景色も相変わらず最高の眺めだ。

 

登り進んでの分岐は景色の良い南まわりから山頂へ。

周りの木々がなくなり、空が大きく開けたら一段と良い景色が広がる。

曇ってるが空気は比較的澄んでいるのでなかなかの景色が楽しめる。

 

草原の中を歩くような気持ちのいい道をしばらく進むと…

女岳山頂に到着〜っ

うおぉぉ

ここに来てガスの中〜っ

せっかく登ってきた山頂も東側からやって来る真っ白なガスの中では何も見えない…(残)

そんな悲観中の私に追い討ちをかけるが如く容赦なく吹きつける風の強いこと…(汗)

とりあえずコル部へ避難することにするっ

女岳のすぐお向かいにある鞍岳山頂も強風が予想されるので、このコル部で休憩することにしよう…(安)

雲に覆われた太陽が見える…そういえば今日は夕方に日食が見れるそうな…。

 

さてコル部から北方向へ登るなだらかな道をゆっくり進むと…

ほどなく鞍岳山頂に到着〜っ

うをぉぉ〜

やっぱりここも何も見えねぇ〜っ

 

景色も見えないガスの中の山頂に滞在する理由も見当たらないのでサッサと退散しよう…と思ったらガスが少し晴れて西側の景色が見えてきた(嬉)

おー

いつ見てもキレイな景色だねぇ(癒)

…しかしやっぱり風が強くてカラダも冷えてきた(寒)

写真撮ったらサッサと撤収〜っ

 

次はツームシ山に向かうことにする。

ちょっとだけデンジャラスな急坂を下った先にある分岐をツームシ山方向へと進む。

なだらかな下りが続くこの道は緑のトンネルとなっていて爽やかな遊歩道である。

木の階段は雨風の浸食による経年劣化で、見るも無惨な情景になっているが、その荒れた箇所を避けるようについた踏み跡が脇道となってバイパスしているので安全に歩いていける。

 

トンネルを抜けるとお花畑ゾーンなのだが、今の時期は花がほとんど咲いていないので緑一色の残念な景色である。

とはいえ、そんな中でもチラホラと咲いている美しい花もある。曇りや雨だとその色合で存在感が一段と増してキレイだねぇ(癒)

そんなお花畑ゾーンを過ぎて森の中をくぐり抜け、開けた登り道をゆったりと進むと…

ツームシ山の山頂に到着〜っ

ツームシ山山頂付近は比較的ガスも晴れていたが、遠くはやっぱり見えない。

とりあえず山頂での証拠写真を収めたら次だ。

いつもはここから帰っていたのだが、今回はもう一歩先にあるマゴ岳という小高い山まで行ってみることにした。

 

ツームシ山から北の方向に明瞭に伸びる小道を進む。

道はこれまでの道に比べて少し草が覆い被さっているが、歩くのにはまったく問題ない。

しばらく進むと急な下りとなる。滑りやすいのでロープを頼ってゆっくりと進もう。

 

下りがなだらかになったところでヤマツツジが華やかにご登場。お出迎えありがとう(嬉)

下りが終わると当然ながら次は登りが待っている。

とはいえ、ここからの登りは緩やかな傾斜なのでご安心を。

 

そんな坂道を優雅に歩いていくと、ほどなくマゴ岳山頂に到着〜

開けた山頂ではないため、眺望はない。

しかし木々に囲まれているため、本日のように風が強い日には風避けになってくれていて有難い。

ということでこのマゴ岳で大休止とする。

狭い山頂ではあるが、こんな天候なので誰も来ないだろ…。

 

さて本日の昼食メニューは…

冷やし蕎麦、デザートに黒糖わらび餅♪

でゎ いただきまぁすw

 

…と…食べようと思ったその刹那、トレランの登山客がやってきたっ(汗)

山頂を独り占めしている時に限っていつもこのシチュエーション…やっぱり「山頂は避けなさいっ」という神さまの戒めなのだろうか…(悶)

このトレランの方は、近くの街に住んでいる人で、天草に行くかこの鞍岳に行くか迷った挙句ここに来たそうで、次は天草に行ってみたいとの事だったので、私のオススメの「倉岳」の周回コースを紹介してあげた。

 

山話に花を咲かせていたが、ほどなく戻っていかれた。

そして残った私は食事を再開(嬉)

 

さて、デザートも美味しくいただき、まったりとした時間を過ごしていたが、美しい景色や花などが見えるワケでもなく、これ以上山頂に留まる理由もさしてあるワケでもないのでそろそろ帰ることにしよう。

 

まずは鞍岳北側の分岐まで普通に戻る。

…まぁ…普通じゃない戻り方を聞かれても説明はできないのだけれども…(汗)

とにかく分岐まで戻ったらそこから鞍岳北側斜面を横切って馬頭観音へ進む。

馬頭観音さまに下山の無事を祈願したら、ひとまずここから見える西側の景色を眺めながら休憩。

 

さて先に進もう。

下りはパノラマコースから帰ることにする。

馬頭観音から北に伸びる「下山 E 四季の里」と書かれた方向の道だ。

最初の下りはけっこうキツいのでゆっくり注意して進もう。

油断大敵滑落注意…。

一旦緩やかになるが再度キツくなったところではパノラマコースの醍醐味の素晴らしい展望が広がる。

景色が美しい気持ちのいい登山道である。

ただ、ここはけっこうな急登であり、あまり景色に気を取られていると滑ったりするので観望はほどほどに…(汗)

 

下り終えると現在は通れないツームシ山への分岐が現れる。ここを過ぎると道はなだらかになって歩きやすくなる。

道が森に囲まれていくとグリーンシャワーで気持ちのいい登山道である。晴れていればもっとキレイな緑なんだろうねぇ(残)

このなだらかな道をしばらく進んでいると分岐が現れる。「らくらくコース」への分岐だ。

今回はこのらくらくコースを使って下山する。

初めて鞍岳に来た時の帰りルートだ。

この「らくらくコース」…決して「楽々」ではない勾配だったと記憶している…気を引き締めて進まねばっ(気)

 

分岐に入ってすぐは踏み跡がそれほど付いていない道だが、迷うほどではなくちゃんとした道らしい道だ。

比較的キツめの下りが終わると展望岩に辿り着く。

記憶よりも早く着いたな…(楽)

この展望岩にて一旦休憩。

5年前に来た時はもう少し見晴らしが良かった気もするが、こんな感じだったかな…。

とりあえず岩の上から女岳を眺めながら一服…(休)

 

さてここから更に下り続ける。

記憶ではかなりの勾配だったはずだが、今のところキツい登山道とは感じない…。

直登りなので緩くないのは確かだが、登り下りで苦労するところは見当たらない…。

いろんな山を経験した今の私にとってこの道は、まさに「楽々」な道である。

そうだな…「楽ちんコース」でいいと思うぞ(微)

とかなんとか余裕とも取れる優越感に喜びながらも、そう感じる事はある意味怖い事かも知れないな…と自分を戒めつつ進み続けると、やっぱりさほど疲れることもなく「らくらくコース」登山口に到着する。

 

ここから大きな沢を渡ってコンクリ道を登ると林道道出合の場所から森林コースと合流する。

ここから元来た緩やかな登山道を下って登山口へ。

 

思いのほか長く感じる下り道をゆっくりと進んで登山口まで戻ったら…

今回の山旅はこれにて終了〜っ

お疲れ様でしたっ

 

 

今回も楽しく登らせてもらった鞍岳は、登る度に書いている通り初心者にも優しい安心安全な山でありながらも、いろいろなルートを組み合わせることによりタフな山歩きも可能となる優秀な山である。

何より登山口までのアクセスが容易っていう点も嬉しい。

ホントに初めて山登りをする人にはちょっとキツいかもしれないが、それでも迷ったり怪我したりのリスクは少ない山だと思う。

さらに、山頂だけを楽しみたい人には山頂東側まで車で行けるという超お手軽コースも存在する。

老若男女問わず、経験も不問、それでいて山頂からの景色は素晴らしい山なので、一度登ってみてはいかがだろう。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の動植物たち>

 

〜Epilogue〜

今回は、マゴ岳のオマケをつけてはみたが、大筋で初めて鞍岳に登ったルートで周回してみた。

自分のスキルがアップしていることを感じるとともに懐かしい気分にもなれた。

しかし冒険心溢れる私には女岳ルートでもあまり満足感を感じれなくなってきている。

さて次はどこから…と思っていたところで、同じ頃に下山した年配のお姉さま方に知る人ぞ知るコースを教えていただいた。

次に鞍岳を登る際はそのルートを登ってみようと新たな野望を抱きつつ、やっぱり今は疲れてるのでサッサと帰ることにする。

 

 

 

 

 

おわり