112:頭岳〜行人岳 (河浦さざんか公園から) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

はっ

そういえば昨年は一度も天草に行ってなかった…

冬になると毎年のごとく天草の山々に登っていたのだが、一昨年末の念珠岳以来行ってないじゃないかっ

とはいえ、天草の上島の有名な山はほとんど登っているし、再度登るのもあまり面白くないし…

それならば下島まで足をのばしてみようっ

ということで…

 

〜頭岳(かしらだけ)〜

頭岳(466m)は、天草下島南部で二番目に高く、山頂からは薩摩連山や不知火海などを眺めることができる。

山頂には観世音菩薩が祀られている。

 

今回は天草市河浦町の中央くらいにある「河浦さざんか公園運動広場」という運動公園からスタートして頭岳を目指し、その稜線上にある「小頭岳」と「行人岳(普賢岳)」を縦走して、山を下る周回コースを計画した。

 

頭岳のある天草市河浦町までは自宅から2時間以上かかる長距離だ。それに休みともなると天草は観光客で渋滞も予想される。

ということで、まだ暗いうちなら車も少ないだろうと朝の5時に自宅を出発。

国道57号から266号とひたすら進んで下島に渡り、河浦町を目指す。

町の中央辺りにさしかかると左手にさざんか公園が現れるので、その公園の駐車場に車を停めさせていただく。

天気は良いはずだったが、少し雲の多い残念な天候だ。

山頂に登った頃には良くなってくれるといいが…。

そんな心配をしつつも準備が整ったら…

 

頭岳へしゅっぱ〜つ!

 

まずは公園を出て国道を少し左に進んで町道に入る。

歩き出したら天気が良くなってきた。晴れてくると否が応でも気分は高まってくるね(嬉)

町道を進み続けると登山口の表示が現れる。ここからも舗装された道路を進んでいく。

 

ここからの道は狭くて決して良い道路状態とは言えないが、車はなんとか通れそうだ。

九十九折の舗装道路は果てしなく続く。

緩やかな登りだが、長くてけっこうキツかったりする…(汗)

 

運動公園から1時間ほどで車が登ってこれる終点に到着した。

広い敷地なので数台は停めることが可能だろう。ここまでは木の枝などの接触キズを怖がらなければ全然普通車で来れる道だ。

「ここからは歩きですよ♪」と言わんばかりに竹の杖が置いてある。その脇に伸びる舗装路を進んでいく。

 

少し進んだところから、いよいよ見た目も勾配も本格的な登山道に入る。

登山道は踏み跡もしっかりついており、歩きやすい道となっている。

山自体は急斜面だが、道は九十九折になっているので楽な登りだ。距離は伸びるけどね…(汗)

 

道は少しずつ荒れてくるが、歩くにはまったく問題ない。

ただ石がゴロゴロしているガレ場は足を挫いたりしないようにゆっくり進もう。

登山道に入ってから20分ほどで、稜線にある分岐点に到着した。風が冷たくてちょっと寒いぞ…(冷)

 

まずは頭岳へ。

遠くまで見通せるほどのメッチャ直線な稜線道を進んでいく。

ちょっと急な登りになってくると山頂はすぐそこだ。がんばろうっ

 

そして分岐から10分足らずで…

頭岳山頂に到着〜w

 

開けたところから東側の景色が一望できるステキな山頂だ。

ただ、本日は霞が強くて残念な眺めである。

霞がかかってなければ遠くまで見えるはずな眺望なのでホントに残念(悲)

 

山頂には観世音菩薩が祀ってあり、広々としていて気持ちいい。

麓に見える町は出発してきた地域だ。

運動公園もくっきりと見えていて私の車もはっきり確認できる。

ここまで歩いてきたルートも見えるので山頂にたどり着いた感動もひとしお(満)

なかなか良い山頂だねぇ…。

 

そんな山頂を満喫したら次に進もう。

まずは登ってきた道を分岐まで戻る。

分岐表示の小頭岳・行人岳方向、稜線をまっすぐ進む。

少し進んだところから急な登りになった。

それに加えて、これまでの道と打って変わって険しい様相になってきた(汗)

…と…とりあえずゲイター装着だっ

 

草木に埋もれた登山道を登って進むと10分も要さず小頭岳の頂上に到着っ

眺望は東側と西側の一部だけ(残)

とはいえ、まったく見えないよりは断然良い。

頂上の東側はけっこう切り立った断崖みたいになっているので、山頂でのおふざけは自粛しよう(怖)

 

さて次に進むことにする。

同じく稜線を進んでいくのだが、まずは急な下りから。ここからは踏み跡が弱いが、赤いテープが賑やかなので道を見失うことはないだろう。

痩せた稜線上を進むこの道は、けっこう険しかったりするので滑り落ちないように気をつけて進もう。

油断大敵滑落注意である。

 

小頭岳の領域を出ると少しはマシな道になった。

ただ、ここからも滑落の危険性が無いワケではないので、周りの木々に掴まりながら安全を確保しながら進んでいこう。

しばらく進むと歩きやすくなった。

その頃から、どうも破線道から外れてきたような気がする。

しかし方向的にも赤テープ的にも間違いないようなので、そのまま進むことにする。

 

破線とは違う道を進むのは気分的にはちょっとだけ不安だが、とにかく赤テープに誘われるように進むと急な下りになる。その下りが終わると広い道に出た。

作業道に出たらしい(安)

行人岳への表示の通り、この林道のような作業道のような道を進むのだが、この道も破線道とは違う道である。

まぁ、このまま進めば山頂に到着するようなので信じて進んでみよう。

 

大きくヘアピンカーブしたところのちょっと先から再び登山道に入る。

ここからはちょいと険しい登りとなり、赤いテープが誘ってくれる。

岩が見え出したら勾配も急になってくる。

山頂が近い証拠だ。

 

急登を登り終えて、なだらかな道を進んで、明るく開けた方向に向かって進むと…

行人岳山頂に到着〜w

 

行人岳の山頂は、木々が生い茂っていて山頂の雰囲気はイマイチだが、それでも眺望は北側と東側の景色を楽しめる。

下島での登山は初めてなので、見える景色が新鮮でとても美しいのだが、やっぱりもうちょっと霞が晴れてて欲しかったねぇ…(残)

 

山頂を右往左往しながら景色を眺めるてると、山頂の端のところに石で作られた展望図があった。

おぉ なかなか親切な山頂だな(嬉)

…とその脇に「行人岳→」の表示が…。

ん?

ここが行人岳でしょ?他にも行人岳があるのか?

確かに下島にはこの行人岳以外に、北の方にもうひとつ行人岳が地図に記載されていたが、ここから縦走出来るような距離ではない。

 

そんなことを考えながらも、表示に誘われるように下ってみた。

ちょっと危険な香りがする細く短い稜線を進んでみると…

おぉ…ここにもオブジェが…(感)

詳しくはここの説明板に譲るとして、なんでもその昔、比叡山を追われた僧侶がここに篭り、そのまま生涯を終えたらしく、その僧侶を悼んで祀ったらしい。

深い話だ…(感)

 

そんなちょっと感じ入るこの場所から先ほどの祠に戻り、そこから少し南側に進んだところに東側の景色を楽しめる場所があるので、今回はここで大休止にする。

 

さて早速お昼ごはんとしよう。

本日のメニューは…

高菜のおにぎりと「おもちすぅぷ」、デザートは久々の登場カフェゼリーといつものミルクカフェラテw

 

でゎ  いただきまぁす♪

 

食事も済んで景観を楽しむ。

下島の山からは海があまり見えないので、上島のような海と緑のコントラストはないが、連なった山々の景色はなかなかの圧巻だ。

 

山頂からの景色を楽しみながらまったりとした時間を過ごしていたが、やっぱり季節がら寒い…(凍)

 

ということで下山することにしよう。

下山は、元来た道を戻るのは面白くないので、登山道としては整備されていない破線道を下って、登り時に通った集落のもうひとつ北側にある集落の方に降りてみようと思う。

このルートは登山道としてはまったくの保証なし…。

そう…冒険だっ(喜)

 

まずは分岐まで戻ったら、作業道をそのまま真っ直ぐ進む。

破線道とはオーバーラップしていないが、なんとなく方向は同じなのでなんとかなりそうな気がする…(楽)

地図上の破線では左に分岐する道があるはずだが…

お? 左上方に見えるのがその道じゃないかな?

作業道分岐を左に延びるこの道は現在は使われていないような荒れた作業道だが、なんと破線と重なってきたじゃないか(喜)

この道を進めば行けそうな気がするぅ〜♪

 

草木を掻き分けて進んでいくと…なんか道が見えにくくなってきたぞ…(汗)

微かに見える獣道みたいな細くなった道らしきものを見落とさないように注意深く進んでいく。

もちろん赤テープなんぞあるわけないので「これは道だっ」というよくわからない自信と地図上の破線だけが頼りだ。

そんな自己暗示みたいな自信も、道がほとんど見えなくなってくるとさすがに不安になってくる(焦)

しかし、何故か地図上の破線から外れることがないから不思議だ…。

これまでの経験で「こういう地形ならこっちだろう…」とか「このまま進むと歩きにくくなりそうだからこっちの方向だろう…」と進みながらスマホの地図で経路を確認すると破線の上を歩いているのだ。

「オレってすげぇ…」そんな自画自賛な言葉も飛び出してくる(笑)

 

ナルシストな自分に酔いながら進み続けていたら、明らかに歩きやすそうな大きな作業道が現れたっ

うぉぉ やるじゃないか〜っ(満)

そんな浮かれ気分で気持ちよく作業道を進んでいると、地図上の破線と違う方向に実際の作業道は延びている。

う〜ん…破線通りに進むと左の尾根を進まなければならないのだが、どうも危なっかしい臭いが…(臭)

ということでここは破線ではなく作業道をそのまま進むことにする。

ほどなく人工的に積み上げられた石垣が現れ、その下に沢が流れていた。

地図にはない沢だが、地図上で谷間になっているところなので下ったら破線の方向に合流しそうな予感…少々危険ではあるが沢を下ってみる。

 

沢は滑りやすく危険なところも多少あったが、なんとかゆっくりと安全を確保しつつ下りきった。

すると、なんとその先に舗装された道が現れたっ

おぉ 私の勘が大当たり…帰りに宝くじでも買ってやろうかと思うくらい、すべてが良い方向に傾いたような幸運だ。

ちなみにさっき破線道の通りに尾根を下った場合、物凄い急勾配(崖?)を降りる羽目になるところだった…(汗)

ここからの舗装道路は、明らかに使われていないような荒れた道であるが、間違いなく麓の集落とつながっていると思うので、少し安心する。

いやぁ〜 今回の冒険は「大成功っ」

でもちょっと怖かったねぇ…(安)

 

そんな舗装道路を安心した気持ちでのほほんと下っていると、道の脇に電流線みたいな電線が張り巡らされてきた…(怖)

この辺りは麓近くまで猪などの害獣が降りてきてるらしい。ちょっと怖いので少し離れて歩こう…(汗)

この後はいくつかの分岐が現れるが、地図を見るとどっちに行っても戻れるようなので、やっぱり歩きやすい舗装道路をそのまま進むことにする。

 

しばらく進み続けると建物が見えてきた。

その脇には私の天敵「しいたけ」も栽培されていた(悶)

 

そして人の営みが漂う民家まで出たら、もう安心だ。

この後ものほほんと進み下っていく。

アスファルトの道となって青空も広がっていて良い気持ちである。

振り向くと、先ほどまでお世話になった頭岳と小頭岳と行人岳が仲良く並んで見送ってくれている(癒)

 

民家が並ぶ道を過ぎ、国道に出て、公園に戻ったら…

駐車場に到着〜

これにて、本日の山旅は終了〜w

お疲れ様でした〜♪

 

 

今回登った頭岳は、その気になればかなり近くまで車で行くことができ、そこから山頂までは1時間もかからずに登ることができるお手軽な山である。

小頭岳もすぐ近くなので、ちょっとそこまで…感覚で登れる。

ただ行人岳へはちょっと険しいところもあり、また距離もあるので、少々の体力が必要だ。

とはいえ、お手軽な山々なので、どうせなら是非とも縦走していただきたい。

長い距離を歩きたい場合は、私のルートを参考にしてみても良いと思う。

ただし、行人岳から下ったルートは登山ルートではないし、道も険しくて迷う危険性もあるため、オススメはできない。

地図読みが苦手な人と初心者は絶対に通らないようにお願いする。

総距離:12.5km 総時間:5.5時間 高低差:446m

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の植物たち>

 

〜Epilogue〜

天草に行くことが今回の主題のようなところがあって、いろいろと登れる山を調べた結果、この「頭岳」を選んだわけだが、実際登ってみて思った正直な感想は…

下島の山は景色があまりよくない…であった…。

理由としては、山が普通過ぎる…というか上島の山々が海が近くて岩山であるといったインパクトがあり過ぎるためだろう。

決して悪い山ではないんだけどね…(汗)

ということで次の天草の山登りは、やっぱり上島の方の山に登ろう…

そう思いつつも、これから3時間ほどかけて自宅に帰らないければならないのでここらで失礼する…。

 

 

 

 

 

おわり