103:岩井川岳〜扇ヶ鼻 (瀬の本登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

前回、市房山では紅葉がイケてなかった。

…ということは、北に行けば今週あたり見頃なのではないか…

熊本から北といえば九重山。

そういうことで…

 

~扇ヶ鼻~

九重連山の南西に位置する標高1,698mの山。南側から見ると平べったい台形で、山頂からは九重連山の山々、阿蘇山をはじめとする熊本県の山々が一望でき、遠くは祖母山、雲仙岳まで広がる景色を楽しめる。

山頂はミヤマキリシマ群落や紅葉を楽しむ登山客で賑わう。

 

九重連山には登山口がたくさんあるが、今回は初めてとなる瀬の本登山口から登ってみることにする。

やまなみハイウェイ沿いにある瀬の本レストハウスから牧ノ戸峠へ進む途中の久住高原ロードパーク(現在通行止)のちょっと先にある登山口だ。

 

楽しい山登りの日は目覚めが早く、5時に自宅を出発。6時半には瀬の本レストハウスに着いてしまった。

駐車場はレストハウスからさらにやまなみハイウェイを進んだところにある阿蘇ジオパークの看板のある「自由の森」の駐車場にお邪魔させていただく。

瀬の本登山口の近くにも路肩駐車でよければスペースはあるのだが、なんせ車の往来が激しい休日のやまなみハイウェイに路駐するのは少々危険な気がして…。

この駐車場から登山口まで約500mほどなのでカラダを慣れさせるにはちょうどいいし、ゆっくり歩いても10分ほどだし…。

 

ということで駐車場に車を停めて準備を開始。

この駐車場から見える西側に雲海が…(麗)

朝が早いと良いことがあるね(嬉)

しかしこの季節、朝の7時前で標高も1000mをこえているということで…

寒いな…(冷)

とはいえ、日中の気温は上がるという天気予報なので初秋バージョンの出で立ちで行くことにする…ちょっとだけ寒いけど…。

 

ではっ 扇ヶ鼻へ紅葉狩りにしゅっぱ~つ!

 

まずはやまなみハイウェイを歩いて進む。

路肩はやや狭いが、早朝のため、まだ走っている車が少ないので大丈夫。

登山口は駐車場と反対側にあるので、手は挙げないけど左右をしっかり確認して道路を横断する。

ちなみにここ界隈は物凄いスピードで走ってくる危険な車もあるので左右がしっかり見渡せるところを横断するようにしよう。

500mほど進んだところに右に入る林道がある。ここが瀬の本登山口だ。

車両進入を禁止するためのロープをまたいで林道を進んでいく。

林道はゆったりとした緩やかな登りで、歩くには申し分ない道である。

しばらく進むとだんだんと道が悪くなってくるが、登山道としてはまだまだ上等な遊歩道。ただし、石がゴロゴロしているので注意して登っていこう。

 

大きくカーブしたところから登山道がバイパスしている。

私は登りで林道、復路で登山道をどっちも使ってみたが、距離と勾配、それに歩きやすさを考えたら然程変わりないように感じた…。気持ちの問題なのでお好きな方をチョイスして登っていただきたい。

 

バイパス出口から道はかなり登山道しているのだが、地図上ではまだ林道らしい…(汗)

そしていつの間にか地図上でも見た目も登山道になっていた…。

緩い登りが続いているが、右にヘアピンしたあたりからいよいよ本格的な急登になる。

「急」な「登」り…という意味の「急登」であり、もちろん三俣山~坊ガツルのオニみたいな急登ではないのでご安心を…。

普通に二足歩行で登っていける「急登」をゆっくりと登っていく。木の根が階段がわりになっているのでとても登りやすく仕上がっており安心だ。

 

登りきると尾根に取り次いだ。

紅葉した木々に囲まれた清々しい尾根道である。山頂付近の期待が否が応でも膨んでくる。

そして開けたところに出ると一面色づいた木々の美しい景色が飛び込んできた。

美しいねぇ(うっとり)

本日、ここ九重の、この登山道を選んだ私って…

 

エライっ(褒)

 

そんな自画自賛な登山道は一旦森の中に入っていく。

そして森を抜けて一気に開けたところに出ると…

 

ど~んっ!

真っ赤な扇ヶ鼻が現れた~!!

「すっげ~っ すっげ~っ 真っ赤だよっ 真っ赤っかだよっ」

…と、何かに取り憑かれたように変な独り言を連発してしまい、もし近くに知らない人がいたら気持ち悪がられるであろう私だが、とにかくこの紅葉は圧巻であるっ

ホント、来てよかったよ~(泣)

 

ここは岩井川岳と扇ヶ鼻への分岐点である。

ここからは目の前の扇ヶ鼻もさることながら、遠くに見える祖母山や南に横たわる阿蘇山の風景も楽しめる。

その風景をお見せしたいのはやまやまなのだが、写真は扇ヶ鼻山頂からのお楽しみ…ということでまずは惹かれるように扇ヶ鼻へ向かう。

 

熊笹が生い茂っていて道探しもままならないが、目標(真っ赤な扇ヶ鼻)に向かっていけば大丈夫。

熊笹ゾーンが終わると森の中に入る。道はいいみたいだ。

だんだんと斜面が急になってくる…が、ジグザグ登りなのでそれほどキツくはない。

 

登りきって開けた尾根に出ると紅葉の真っ只中にっ

着ているマムートの赤いシャツが紅葉と一体化して私も紅葉の一部みたいだが、狙って着てきたわけではない…。

 

最後の登りを進んでいくと、見覚えのある岩場に到着。

つい2ヶ月ほど前に来た扇ヶ鼻の第二駐車場だ(わからない方はコチラを参照)。

「もう来ることはないかもしれないなぁ…」と当時は思っていたのだが、早速きてしまっている…(汗)

そこから目と鼻の先にある岩場に進むと…

 

扇ヶ鼻に到着~w

 

オオぉぉ~

景色が~最高だぁ~(満)(満)

紅葉した木々の先に見える九重連山の山々、東の遠くに見える祖母山系の山々、南に美しく横たわる阿蘇山とその先にどれがどの山だかわからないが九州山地の勇壮な山々、西の遠くに見えるのは雲仙岳じゃないか。

仙人にでもなった気分で、前回と同じ岩に登って美しい風景を堪能する。

こんな風景、なかなか見れるもんじゃない。

やっぱり今日、登ってよかった~(泣)

 

さて、いつまでも眺めていたい風景ではあるが、人がだんだんと増えてきて居場所がなくなってきた…(汗)

ということでそろそろ下りることにしよう。

 

まずは先ほどの分岐まで戻る。

ここから南に伸びる道を進んで岩井川岳へ向かう。

熊笹の生い茂る道をただひたすらと進み続ける。

熊笹に隠れた道は見えないようで見えるから不思議だ。

 

ほどなく岩井川岳に到着する。

う~ん…山頂って言われても…(汗)

なんか、だだっ広い草原の中にいるみたい…。

ここで大休止と計画していたのだが、あまり面白くないので、西側の先にある岩まで行ってみることにする。

 

遠くに感じるが、歩いて進んでみると5分ほどで到着した。

山頂と呼ばれる三角点のあるところよりは良い景色…

なのだが、この頃になると気温が上がりだしてガスが上がってきて景色が見えなくなってしまった。

 

しかしせっかくなので、とりあえずここで大休止としよう。

とはいえ、出発が早かったせいで時刻はまだ10時。昼食には早すぎるな…(汗)

ということで本日はデザートのみの大休止とする。

 

本日のデザートは…

「大きな白玉~黒蜜きなこ~」と、いつものカフェラテ♪

 

でゎ いただきま~すw

 

あっという間に白玉を完食したら、カフェラテ片手にゆっくりと山頂…というか岩の上を楽しむ…(汗)

お? ガスが少し晴れてきて眺めが良くなってきたぞっ(嬉)

と喜んではみたものの、ここからの景色ってのは扇ヶ鼻からの景色とそう変わらないので写真は割愛させていただく。

 

さて、紅葉も景色もしこたま楽しんだところでそろそろ下山することにしよう。

下山は元来た道を戻るだけ。

なのであっと言う間に着くはずだ。

 

帰りの途中、何人かの登山者とすれ違った。

山頂までの時間や紅葉の具合などの情報提供をしつつ下っていく。

話した人たちに最後に伝えたのは…

「今日のこの登山道は大正解です(輝)」

 

そして予測通り、登りの時間の半分ほどで登山口まで下ってきた。

あとはやまなみハイウェイを車に轢かれないよう気をつけて下って行き…

駐車場に到着~っ

 

これにて本日の紅葉狩りの軽山旅は終了~w

お疲れ様でした~♪

 

 

今回登った瀬の本登山口から扇ヶ鼻への登山道は、とても歩きやすくて距離もそれほど長くなく、初心者や年配の方でも気軽に楽しめる楽々コースである。

扇ヶ鼻からはその先に広がる九重の山々へ行くこともできるので牧ノ戸峠からの代わりにも十分使えると思う。

利用者も少ないので、混雑や人とあまり出会いたくない人には重宝する登山道だ。

登山経験のない人でも気軽に登ることもできると思うが、靴だけはトレッキング用を履いての登山をオススメする。

 

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

<今回の植物たち>

 

~Epilogue~

今回の目的は正に紅葉を見るためだったが、まさかあんなに真っ赤でキレイな紅葉に当たるとは思ってもみなかった。

九重の中で熊本から一番近くて距離もそこそこな山…で計画したのだが、期待以上の山旅だった。

これで天候がピーカンだったら最高だったのだが…。

それにしてもこの瀬の本登山口からの九重へのアクセスはとても楽チンであった。

次の坊ガツルキャンプの際はこの登山道を使ってみようかと早くも来年の心配をしている私だが、如何せん昼食をとっていないためにお腹が空いたのでサッサと帰ることにする…。

 

 

 

 

おわり